↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
『ちゃんと愛してたのに』  作者: 設楽理沙


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
6/13

6 ◇謝るチャンス

6


 せめて、あの日、ここに妻が帰っていたら──多分『反省してる、ごめん。

もう彼女とは会わない』そう言っていたと思う。


 だけど、あの日から妻は帰って来なかった。

 だから、謝るチャンスを逃してしまったのだ。

 

 言い訳がましいが、実際自宅へ帰る道々、謝ろうと思っていたのは事実だから。


 一度も会えないまま、二度と言い訳も聞いてもらえないまま──

即時離婚の運びになるなんて、思いもしなかった。



 実は、妻に(とつ)られて、夢から覚めたのはほんとう。


 だから、まさかあの後話し合いもせずに実家へ帰り、すぐにその後弁護士から

慰謝料請求が届き、そして離婚を突き付けられるとは思いもしなかった。


 更には、会社に内容証明が送られたことで、不倫と離婚することがバレて

しまい。


 会社を首になったこともだが、妻のいない暮らしがこんなにも侘しいものだとは

思いもしなかった。 


 幸せにするからとプロポーズしておきながら、不倫などしたせいで、自分はその報いを受けているのだ。


          ◇ ◇ ◇ ◇



私は──


御嶽山、乗鞍岳、奥穂高岳など標高3000mを超える山々が連なる、北部の飛騨地方と……


木曽川、長良川、揖斐川などの清らかな流れにより形づくられた濃尾平野が広がる、南部の美濃地方などに囲まれて点在する自然豊かな郷里へと帰って行った。


 故郷の大自然は、日毎に私の魂を薄皮を剝ぐように癒してくれた。



 交際期間から婚約、結婚そして新婚生活を送る中で、私を溺愛する夫は、

他の異性との接触を嫌がり、働くのをやめて家にいてほしいと願った。


 結婚してからの5年間、私は世間からある意味隔離されて過ごしてきた。


 だから、社会に出ていくにはリハビリが必要だ。


 




評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。