女神ディオーネの苦悩。その2
前回の竜昇格プロジェクトは「失敗じゃないけど成功には遠い」と言う微妙な結果に終わりました。
ただ単にディオーネお姉様が魔法世界の解説者であるわたくしのSAN値をゴリゴリに削っただけでしたね。
ふっ・・・いいんですよ・・・姉妹の皆んなでわたくしを好きにイジれば良いんですよ。
そしてその女神ディオーネは?と言うと・・・
『ああ・・・可愛い、癒される』
《クエー》《ピィーイイ》《ケエエエエーー》
竜達からモテモテの女神ディオーネは竜達に囲まれて癒されてます。
魔法世界の竜はとにかく大人しくて甘えん坊の子が多いです。
こんなフワフワホワホワで熾烈な生存競争に勝てるのか?と思いますがそこは流石の竜種、喧嘩を売られて戦いなるとメチャクチャ強いです。
個々の力が強いのは無論ですが何せ結束しての集団攻撃がやばいです。
誰が教えたのか分からないですが計算された戦闘集団を形成して「突撃陣形攻撃」とか「遊撃攻撃」とか「縦深防御」とか普通にやって来ます。
もしかしたら竜の中に「軍略に優れた人間から竜に転生した個体」が居て指揮を取っているのかも知れませんね。
ただでさえ個体が強いのにこれだけの社会を形成されると勝てる勢力を探す方が難しいです。
なので目下の所で「人間など相手にもならない」巨大な勢力を世界の中で確立しています。
これは本当に人間はこの世界に必要なのか?と、疑問になりますね。
竜が優秀過ぎて天界でも「急いで龍に昇格させなくても良くね?」との論調も出て来ており、竜昇格プロジェクトは慎重にゆっくりとした進行に変わってます。
『ディオーネ様は天界に帰らないで良いんですか?』ボボボボボボ
天界の方針転換で少し余裕が出たのか野原拠点で竜達と朝から晩まで遊んでいる女神ディオーネに呆れ顔な女神ハルモニア。
本日はボサボサ頭のドテラ姿に加えて超ド近眼を補う為に瓶底メガネも追加されて芋娘に拍車をかけて来ています。
もちろんディオーネもハルモニアの瓶底眼鏡姿には大満足しています。
『天界に戻っても神手不足が深刻で現状出来る事が何も無いが正解ですね。
それよりこうやって現地で竜と意思疎通を図るのが大切なんです。
おかげで竜達の特性も分かって来ましたよ。
どうやらこの世界の竜は大きく分けて龍種と同じく「3竜系統」に分かれてます。
この土竜は名前の通りに「大地」の属性、つまり地龍になれるかも知れません。
そしてこの子は「雷竜」、飛翔能力が高く天龍に向いてるかも知れませんね』
《クルルルルル~》
ディオーネに抱っこされ撫で撫でされて嬉しいのか甘えた声を出している雷竜。
『ただ・・・隠れた「亜種」も多くて調査は続行しないとダメですね。
特に「炎竜」と呼ばれる種族は他の竜種族との交流を嫌います。
どうも「黒龍」の特性を持ってる可能性が高いです』
『黒龍・・・かつての「破壊神」の配下の系譜ですか?』ボボボボボボボボボボ
『そうですね。一体で小規模な世界なら滅ぼしてしまう可能性がある天災の龍です。
この世界で黒龍が生まれないと良いのですが・・・私が帰った後はハルモニアも気をつけて炎竜族を監視して下さいね』
『あい』ボボボボボボボボ
遊んでいても竜の調査の仕事はしっかりこなしている女神ディオーネ。
今日は竜を抱っこしたい気分なのか「身長20m」超えの巨神化してしている。
一応ティーターン神族は「巨神族」とも言われてますからね。大きいんです。
そう言えばティーターン神族やオリュンポス神族の神々の身長について触れてませんでしたが「だいたいの神は身長10cmから150mまで自由自在に形態を変えれます」ので正確には分かりません。
ですが天界にある建造物の建築コストの面で「通常時は人間と同じくらいの身長」と思ってくれて良いかと思います。
ちなみにわたくしの旦那様ゼウスは「小人サイズに縮小されたわたくしを胃袋に格納する為に」常に身長20mの巨神化しています。
なのでわたくしの囚神部屋は2LDKマンション(バスとキッチンの改築済み)くらいの広さがあります。
禁固刑100万年の囚神の割には厚遇されてて感謝しかありませんね。
『私の現在の身長は15cmです!』ボボボボボボボボボボ
お・・・おう・・・そうなのかい?だって火の玉ですもんね・・・ハルモニアちゃんはその姿を気に入ってるのね?そう・・・
『うふふふ。ハルモニアはそれで良いんです』
『えへへへへへ』
火の玉を撫で撫でするディオーネお姉ちゃん。それは熱くないのかい?
まあその内に芋臭バージョンのハルモニアを保護者達に見つかって「お前ら何で放置してたん?」って皆んな揃って怒られるぜ?
『それで龍の拠点計画は進んでいるのですか?』
『はい。それは滞りなく進んでます。
コブレンツから大量の資材を送らせましたから。
先ずはユグドラシルの麓の地龍の拠点から作ってます。拠点が完成したら土竜のお家も周辺に整備して保護します』ボボボボボボ
《クエ?ケエエエエーー!!!》(ええ?土竜だけズルいですーーー!)
『はいはい。飛竜や雷竜のお家も直ぐに作りますからねー』ボボボボボボボボ
猛勉強をした結果、完全に竜語をマスターしたハルモニア。竜達との意思疎通もバッチリである。
そして龍達とヘビモス達は各地で活動を開始しており現在の野原拠点に彼らの姿は見えない。約3000年間も活躍?したこの野原拠点を放棄する日は近い。
龍と竜が消えたこの中央大陸の大草原を巡り今後人間達による熾烈な領土獲得戦争が起こるのだが、それはまだまだ先の話しである。
『・・・それにしてもリリスは最近よく寝ますね』
ディオーネにくっつき横で寝ている土竜のリリスなのだが最近はいつも眠そうで起きてる時間の方が少なくなっている。
そしてそのまま深い眠りにつき、ついには起きなくなってしまった・・・
『身体におかしい所はないのにリリスはどうしたのかしら?』
病気を心配してディオーネが隅々までリリスの身体を調べたのだが健康状態は良好、むしろ絶好調なのだがとにかく目を覚さないのだ。
『心配ですねぇ』リリスの看病の為に今日は珍しく人型形態をしているハルモニア。
人型形態でも芋臭モードは維持しています。さすがに人型形態で頭ボサボサは恥ずかしいのか後ろで大きな三つ編みを編んでます。
なんか見慣れると三つ編み瓶底眼鏡ドテラ姿も有りですな。
ハルモニアが心配そうにリリスの頭から尻尾に沿って優しく撫でると・・・
ペカーー☆☆☆とリリスの身体が光り出した?!
『ええ?!何をしたのハルモニア??』
『何もしてません!ただ撫でただけですよ?!』
ビックリしているディオーネとハルモニアをよそに光は何かを形取り徐々に発光は収まって行き・・・
『これは・・・・・・・繭?ですか?』ツンツン
リリスの身体をスッポリ覆った茶色い謎の物体。
ディオーネが触って見ると表面とても硬くてスベスベしている。何かの鉱物なのは分かるのだが・・・
感触を例えるなら磨かれた大理石かな?
ディオーネとハルモニアは鉱物の知識には疎いので専門家の地龍のお医者さんを呼んで診察してもらう。
「「ふーむ?これは・・・元素金属の一種なのですが正確には分かりません。
ただ元素からはハルモニア様の神力を強く感じますので「ハルモニアライト金属」と呼んでもいいのかも知れません」」
ハルモニアの撫で撫でが原因で面白金属が生成されてしまった様子だ。
『ハルモニアライト金属?!?!って何ですか?!』
少なくともハルモニアは新しい元素を生成する神技は持っていない。
専門的な知識が無いのに金属の元素を作れる訳が無いのだ。
だがハルモニアの神力が何らかの影響をリリスに与えたのは事実の様子だ。
『この金属はリリスに悪影響とか与えないのですか?』
スリスリペタペタと興味深そうにハルモニアライトを触るディオーネ。
「「害は全くありません。
具体的に例えるのは難しいですが・・・ハルモニア様の神力により微量の熱を常に発して保温効果も高い・・・例えるに1番近いのは湯たんぽ?カイロ?ですか?繭の中は暖かくてリリスの血行と新陳代謝が良くなってますね」」
龍眼で繭の中を透過して見るとリリスはポカポカと気持ち良さそうに寝ているらしい。
『湯たんぽ?!』
女神ハルモニアに新たな属性「湯たんぽ」が追加された瞬間である。
「「それからハルモニア様の神力がリリスの中に徐々に染み込んで融合しています。
・・・もしかしたらリリスは「進化」の道を辿ってるのかも知れませんね」」
『そうですね。確かに龍を育てる環境に似てますね』
女神が龍を産む為には「心臓の中」で龍の核に神力を注ぎ大切に育てる必要がある。
その状況と良く似ているのだそうな。
しかし心臓の中とは・・・文字通りに女神が眷属を産むのは生命を賭ける必要があるのだね。
『でも私は撫でただけですよ?!そんなお手軽な?!』
もしこれが本当なら今までの他の女神達の苦労はなんだったの?って話しになりますね。
「「無論、リリスが今まで苦労して培った身体と魔力が絶対的に必要になります。
具体的には・・・「1000年程度の自力成長が必要」になるかと思います」」
『ほうほう?つまり進化するのには1000年の自己研鑽が必要になると?
そしてその努力を女神がひと押しする事で竜は龍への進化に至ると・・・』
自己研鑽・・・「努力」を司る女神ディオーネには大変興味深い話しである。
☆
解説しますとリリスは進化に必要な要素の女神ディオーネからの祝福を既に受けてます。
そしてリリス自身もつい先日1000年の年月を生き抜いて進化に必要な様々な要素を全て自分でクリアして進化の眠りにつきました。
そんな中で女神ハルモニアの光属性が加わって進化を助長したんですね。
要するにハルモニアライト自体はあんまし進化には寄与していない「湯たんぽ」程度の助力なのです。
『・・・・・・・良かったぁ』役立たずでなぜかホッとするハルモニア。
そりゃ自分に他の神の努力を覆すそんなチート能力があったらビビるわな。
「「この調子なら「約1年も有れば龍に進化する」と思います」」
『えーと?つまりリリスは1年間もこのまま無防備な状態になると?それは不味いわね』
こんな状態で捕食者に襲われたらひとたまりもないだろう。
「「そうですね。やはり保護施設は絶対に必要になりますね・・・ですが今の所は・・・」」
現在、拠点も竜の保護施設も建造中なのだが完成まで少なくとも後10年は必要だと思われる。
竜が龍に進化するプロセスは何となく判明してきたのだが、実用化はやはりそう簡単ではない様子だ。
『分かりました。とりあえずリリスは「ディオネ城」で保護しましょう』
よっこらせとリリスを抱っこして自分のお城に連れて帰る気満々の女神ディオーネ。
竜の進化が成功して凄く嬉しそうだね。
『そうですね。リリスの安全も考えたらそれが1番良い案です』
『よいしょっと。・・・じゃあ私は一回天界に帰ります』
リリスを抱っこしながらフワフワと上空へと消えて行くディオーネ。
こうして竜昇格プロジェクト初の成功体のリリスは女神ディオーネに天界に連れられて暫くの間は魔法世界から離れる事になりました。
しかしそうなると・・・・
『ところで1000歳に到達出来る竜ってどれだけ居るんですか?』
やはり問題点はこれだろうとディオーネが消えた天を見上げてハルモニアが呟く。
「「自然界で1000歳に到達するのは竜と言えども正直とても難易度が高いです。
これからは女神様と龍全体でのサポートは必要でしょうね」」
『ですよね?そんな簡単に行く訳がないですよね?
拠点と保護施設の建造と生活環境の改善、安全な進化へのプロセスの構築、世界全ての竜の数と種族の調査・・・やる事が一気に増えましたね。
むしろここからが仕事の本番なのでは?』
これから来るであろう大量の仕事を思いテンションが下がるハルモニア。
ルンルン気分で天界に帰った女神ディオーネだが苦悩の日々はまだまだ続きます。
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土竜のリリスが天界に保護されてから1年が経過して。
『ただいまー。リリスの龍への進化が無事に終わりましたよー』
と言いながら女神ディオーネが魔法世界に帰って来ました。
その明るい表情からリリスの龍への進化は順調に完了した様子だ。
『ディオーネ様おかえりなさい。リリスの状態はどんな感じですか?』ボボボボボボ
『順調も順調。竜の時の下積みがあったからなのか両親から産まれた龍より基礎能力がとても高いですね。リリスは地龍になったのでガイヤ様の所で修行に励んでますよ』
地龍なら自分の所より女神ガイヤの元が1番良いだろうとリリスをガイヤに預けて来たとの事。
『そうですか~。リリスは地龍になったんですね?』
天空の女神ディオーネから祝福されたのでリリスはワンチャン天龍になるのかな?と思っていたハルモニア。
それにしても両親から龍として最初から産まれるより竜から龍に進化する方が高い能力を獲得出来るみたいだね。
『それで?こっちの進捗状況は?』ワクテカしているディオーネだが?
『1年間ではそんなに仕事は進みませんよぉ~。
地龍の拠点建造の進捗率は約35%、天龍達は天空城の大型改修の為の物資の搬入開始。海龍達は海竜達の生態調査を開始しています。
真魔族への協力要請の交渉は・・・・・・・・ふふふふ・・・成果無しです』
たかが1年じゃそりゃそうだね。
『あらあら。真魔族の名前を出した時すっごく怖い顔になったわよ?』
『・・・・・・・・・そんな事・・・ないですよ』ワナワナと震え出す火の玉。
真魔族と言うよりは魔王バルドルとの交渉で個人的に一悶着も二悶着もあったハルモニア。現在も大苦戦中である。
『もおおおおお!!!何ですか?!あのひねくれ魔王はぁああ!!』ボオオオオ!!!
言う事を全く聞かない魔王バルドルを思い出して火力マックスになる火の玉女神ハルモニア。
『おお?!ストレス溜まってるわね~。まあこれも勉強です。バルドルと仲良くやりなさい』
実の所で別の情報網から女神ハルモニアと魔王バルドルとの交渉状況の情報は天界にも入っている。
そしてなんか知らないが喧嘩している2人は放っておいて別枠での交渉も進んでいる。
真魔族全体の総意としては天界との協力体制の構築に異論はなく単純にハルモニアとバルドルとの個人的な意地の張り合いとなっているのだ。
喧嘩するほど仲が良いってヤツだね。
竜昇格プロジェクト全体としては、龍達が世界各地を巡って竜達を勧誘している最中である。
こちらの成果は上々で世界の竜の70%近くが龍に賛同して保護下に入っている。
残りの30%は色々な要因で苦戦している。
『ふむふむ。現在1000歳に到達している竜は5体ですか・・・この子達も私が天界に連れて行きましょう』
ディオーネだけでなくその竜に合った属性の祝福が効率が良いと判明したので天界に行き他の女神に協力して貰う必要があるのだ。
ちなみにハルモニアには眷属神獣を産む適正が無いのであんまり適任ではない。
『一体ずつ抱っこしての移動は大変じゃないですか?』
『大丈夫大丈夫』
魔法世界から天界に竜を一体一体抱っこして大切に運ぶのは神と言えどかなりの重労働になるのだが努力家のディオーネには大した苦痛にはならないらしい。
地道に竜の輸送作業を頑張るディオーネであった。
頑張れ女神ディオーネ。目標数まで残り「2459体」だ。
・・・・・・・他人事ながら先が長過ぎて気が遠くなって来ました。
それから時は流れて100年後・・・
現在まで龍に進化を果たした竜は「15体」・・・やはり竜が1000歳に到達するのは並大抵ではなかった。
そもそも竜の寿命は平均すると700~800歳前後。この寿命限界を突破するのが大変なのだ。
女神が事前に祝福を与えると多少の寿命は伸びるのだが宇宙の理を変える事は神とて容易ではない。と言うか気休めにしかならない。
『新しく龍の両親から産まれた幼龍も合わせてもピッタリ30体かぁ~』
天龍の名簿を見ながらため息を吐く女神ディオーネ。2000体を目標としていてからの30体ではとても良い100年の成果とは言えない。
一応、魔法世界での竜の保護施設も稼働したのだが何せ急に成果が出るものでもない。
『別のアプローチの模索は必須だよね~』
ある程度は竜の生態も分かって来たので「魔法的」なアプローチも加えて見る事にした。
『竜の健康を改善する補助魔法・・・ですか?』ボボボボボボボボ
強制的に成長を促す魔法など神獣には通用しない事は分かっている。
そんな事が可能ならとっくの昔にやっているのだ。
でも魔法で毎日健康的に生きる事が出来れば寿命を伸ばす事が出来るのでは?と考えた訳だね。
『何か良い案はありませんか?』
『うーん?例えば食事の改善?とかですかね?』
竜は基本的に雑食で何でも食べれますが1番の好物は「紫虫」と呼ばれるカマキリタイプの魔物で人間も食用として狩りをしています。
特性として攻撃力はあまり高くないが繁殖力が非常に強く幾ら狩っても次々と産まれて来ます。
味は鶏肉に似ているらしく種族を問わず魔法世界の台所事情を支える栄養価も高い理想的な獲物なのです。
ですが例外もあり紫虫の王、「紫虫王」・・・コイツだけは手を出してはダメだ。
その戦闘力は並みの龍種を軽く上回り知力も高い「魔王」である。
こちらが攻撃を仕掛けない限りは向こうも攻撃して来ないのでスルー一択の不可侵の存在である。
『紫虫に「黄金の林檎を食べさせる』・・・とかかしら?』
紫虫は雑食ですが主に果実を好んで食べます。なので天界の果物を食べさせて見ては?とディオーネが案を出すと・・・
『いえ・・・それは絶対に紫虫が「謎進化」をしそうだから止めた方が良いです』
そうだよね・・・紫虫が謎進化を果たしてディオーネとハルモニアが慌てふためく・・・そんな光景が目に浮かびますね。
『・・・考えて見れば一切食事をしない私達が食事の改善を考えるなど片腹痛いですね』
『そうですね』ボボボボボボボボボボ
ハルモニアとディオーネは共に天体憑依の神なので通常の食事はした事はない。
『うーーーーーん?』
これはどうしたものか・・・頭を悩ませていると・・・
「話しは聞かせてもらったぁああああ!!!」ズドオオオオオオオオンンン!!!!!
『『きゃああああああああああああ?!?!』』ボォオオオオオ?!?!
突如として2人の目の前の地面が裂けて凄まじい勢いで瓦礫が舞い上がりと土煙が立ち昇る!ゴオオオオオオオオオオオ!!!!!
『ななななななななななな??????うぐっ?!』ボボ?ボボボボ??ボボ???
土煙の中から悠然と何者かが姿を現す!
『なによ!誰かと思えばマクシムじゃない!ビックリする登場しないで頂けるかしら?!』
その何者かの顔を見た途端にディオーネがプリプリと怒り出す。
地面を打ち破りハルモニアとディオーネの前に突如として現れたのは真魔族の前魔王のマクシムだった・・・
『ピピピピピピ!ピピピピピピ!
緊急事態発生!緊急事態発生!女神ハルモニアの心臓が停止したので生命活動も停止。
これより肉体のみの自立モードに移行します』
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・は?




