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女神ディオーネの苦悩。その1

『うむむむむむむ・・・・』


ここは天界の上空に浮かぶ「天空城ディオネ」

かなり大きな城なのだが城の中は閑散として静まりかえっている。と言うか誰も居ない。

天界に泥棒などは居ないのだが不用心は不用心である。


誰も居ない理由は元々この城に住んでる住人が各地に出張して不在なだけなのだが今の天界はどこもこんな感じで深刻な神手不足だと言うのは本当の事の様だ。


己の名前を冠するディオネ城の一室で女神ディオーネは頭を抱えている。


『これは・・・・・・・・無理ね』

直近のメイドさんまで天界の仕事に取られて自分の他に誰も居ない執務室で1人呟く女神ディオーネ。

まあ、彼女もほとんど城に帰って来ないので別に問題はないのだが寂しいのは寂しい。


そして何が無理かと言うと女神ハルモニアへの懲罰委員会の時に決まった「追加で龍1万体を魔法世界に送る」事である。


女神ガイヤの地龍が3500体、女神ティティスの海龍が3500体、女神ディオーネの天龍が3000体と少し数で優遇はして貰えたのだが3女神の中で圧倒的に若いディオーネの眷属である天龍は他の地龍と海龍に比べて必然的に絶対数が少ない。


基本的に年齢=眷属の多さになるのだね。


おまけに天龍は地龍と海龍に比べても幼龍の比率が高く子育ての面からも親だけ引き抜く事は出来ないのだ。

「なら家族で・・・」とも思ったが危ない世界にわざわざ子供を連れていける訳がない。


『はあ・・・どんなに頑張って各地の配置を見直しても1200体が限界かぁ・・・』

それは・・・予定より全然少ないね・・・大丈夫なのかい?


『ただでさえ私だけ優遇されてるのに出来ませんとは言えないよね・・・』


多分、女神ガイヤと女神ティティスに正直に言えば更なる優遇はして貰えるが己でも

何か努力をしない訳にはいかない。

女神ディオーネは天空を司ると共に「努力を司る女神」でもあるのだ。


散々考えても分からない事は年長者に聞け、と言う事で女神ディオーネはティーターン神族のお母さん、最古参の女神ガイヤに何か良い策がないか聞いて見る事にした。


『なるほど・・・』


最初から女神ディオーネの懐事情が苦しいのが分かっていたのか相談を受けた女神ガイヤも真剣に考え込む。

ティーターン神族の最古参の自分でも龍を3500体も集めるのは大変なのに若いディオーネなら尚更きつかろうと思い何とか助けてやりたいのだ。

しかし安易に数の面でまた優遇してしまうと「あれ?ディオーネって実は大した事なくね?」と、女神ディオーネの天界での地位にも悪影響が出てしまう。


そして女神ガイヤが導き出した答えは?


『現地雇用・・・と言う手はどうでしょうか?』


『現地雇用・・・ですか?』


おおよそ神から出たと思えない単語に思わず同じ単語で聞き返す女神ディオーネ。


『ディオーネは竜が成長すると龍になるのは知っていますか?』


『竜が龍に?そうなんですね?それは知りませんでした』


神の眷属である神獣の龍とは違い竜とは「魔物」・・・分かり易く言うと動物である。

そして比較的どの世界でも竜は自然発生する。

後多分に漏れず、魔法世界でも竜は生まれて独自の生態系を構築している。


『竜が龍に昇格する条件はかなり厳しいはずですが貴女の加護があれば難易度はかなり下げられると思います。

女神ディオーネの名の下で竜の昇格プロセスを構築させれれば天界での権威に傷が付くのも避けれると思います』


『なるほど・・・それで昇格プロセスとはどの様なものなのでしょう?』


『残念ながら誰も意図的にやった事がないので手探りでやって見るしかありません。

わたくしや地龍も協力しましょう。それから女神ティティスにも参加して貰い貴女が天龍の数を揃える事が出来なかった事を誤魔化しちゃいましょう』


木を隠すのは森の中、龍の数が足りないなら皆んなで集まればバレなくね?の精神で3女神の合同プロジェクトにしてしまおうとの作戦ですね。

ティーターン神族の始まりの神と呼ばれ厳格に見える女神ガイアだが性根は案外てきとう・・・臨機応変なのだ。


そしてそんなズル作戦を聞いた女神ティティスの反応は?


『それは良い案ですね。実はですね?わたくしも少し数を揃えられていないのです。

それに彼の地で地元の龍が増えれば派遣している天界の龍を帰還させる事も出来ますからね。

最終的に数が揃えば問題無しでしょう。何千年かかるかは内緒で』

と、こちらも臨機応変な女神なので大賛成してくれました。ディオーネ様、良かったね。



こうして臨機応変(事実隠蔽)3女神による「竜昇格プロジェクト」が魔法世界で開始されました。

『元はと言えばわたくしのせいですから』と、総責任者は女神ディオーネ。

要するに1番面倒な現地での実務を担当する事になった。



しかし竜の昇格とは3女神が想像していたよりずっと困難な道だったのだ。

そりゃ強力無比な神獣をおいそれと増やせる訳がないよね。



ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー



『シーナ、ラーナ、こっちこっち』

神知れずコッソリと魔法世界に赴いた女神ディオーネは女神ハルモニアに見つからない様にコソコソ隠れながら仕事を始める。


他の神族の手前で謀叛女神ハルモニアの元には正規の神の応援は出さないとの天界の建前があるからね。


意味があるか分からないが木陰に隠れて眷属の天蒼龍シーナと天翔龍ラーナの蒼龍姉妹を呼び出してちょいちょいと手招きする。


ちなみにシーナとラーナ姉妹は天龍の両親から生まれたのではなくディオーネから直接生まれた、いわゆる女神直系神獣の龍である。

なので彼女達は普通に天龍の両親から生まれた天龍と比べても高い能力がある。


「「わーーーい!ディオーネ様ぁ!お久しぶりでーーす!」」「「わーーい!ママーーー!!」」

ディオーネを見つけて嬉しそうに尻尾をブンブンさせながらディオーネの元へ急降下して来る姉妹。身体は一人前に成長したがまだまだ子供だね。



『しーーーーーーーーー!!!!!』


母同然のディオーネが自分達が働いている魔法世界に来てくれてテンション上げ上げの蒼龍姉妹。翼をバサバサさせてはしゃぎまくる姉妹を何とか宥めてディオーネは今回の計画の説明をする。



「「竜の保護活動ですか?それならもうやってますよ?」


「「私達に懐いて拠点まで付いて来ている子達もかなり居るよ?」」


竜は本能的に根源たる龍に懐くのである。そして龍は竜が子供の様に可愛く見えるのだ。

野原拠点に最近出来た大きな淡水湖周辺には既に5000体を超える様々な種類の竜達が住み着いてドラゴンの楽園となりつつあるのだ。


『ふむふむ?それで?』

現地での情報をメモ帳に書き込むディオーネ。竜の捜索の手間が大幅に減りとても嬉しそうだ。


しかし問題は・・・

『この世界の竜達の知能指数は?竜達のコミニケーションの状態は?貴女達との意思疎通のレベルはどの程度ですか?』


人間と爬虫類くらいの意思疎通のレベルだとちょっとキツイ。

竜の知能や能力や性格などは世界によってまちまちである。

世界によっては竜は神と崇められているがこれは結構稀なケースである。

逆のケースだと竜とはただの野獣で本能のまま暴れて散らかしている場合もある。


さて?魔法世界の竜達は?


「「この世界の竜はビックリするくらいとても頭が良いよ。人間より頭が良い子も珍しくないです」」


『そんなに?!』

これはかなり嬉しい誤算だったディオーネ。出来れば犬くらいの知能は欲しいなぁと思っていたからだ。


「「あの子達は「喋って」コミニケーションを取ります。

観察しているとかなり色々と考えて話し合いをしながら組織的に行動していますね。

そして穏やかな性格の子が多く「全体的にも人間より凶暴性がかなり低い」です。

異種族間トラブルが起きた場合でも血が流れる前に話し合いで解決しています」」


ごく最近、また戦争が増えて来ている地球の人間には耳が痛いでしょう。

「何でもかんでも戦争で解決しようとするお前達って動物より凶暴だよな?」って言われてる訳ですからね。


「「あの子達は鳴き声のトーンや区切りを駆使してかなり複雑な言語を作ってますからかなり難しい会話も容易です。私達も竜語の勉強するのが大変ですよ。

・・・・・・・・考えて見れば、この世界の魔物って頭が良い子が多いですね。

グリフォンなんかも知能レベルがめちゃくちゃ高いですね」」


変声器官が無い竜は鳴き声で仲間や他の竜種とコミニケーションを取るのだが色々と工夫しており龍も竜語を勉強して竜が何を喋っているのか分かるのだ。

グリフォンに至っては変声器官があるので普通に人語をマスターしている個体も珍しくないらしい。人間が星の生命体の頂点じゃない世界なのだね。


『それは素晴らしいわ。それで貴女達にはその中でも特別優秀な竜を選別して連れて来て貰いたいんです』


「「それは構いませんが何をするの?」」


『龍種に昇格出来ないか試して見たいのです』

シーナとラーナに天界で提唱された竜昇格プロジェクトの説明をするディオーネ。


「「へー?竜って龍になれるんですね。それは知りませんでした。私達に任せて下さい!」」


龍の仲間が増えるのは良い事だとシーナとラーナも竜昇格プロジェクトに全面的に協力する事にした。




ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー




「「てな事で、この子が土竜のリリスちゃんです」」


「「ケエエエエーー!(よろしくお願いします女神様!)」」


『あら!本当に賢いのね!意識して鳴き声を聞くとハッキリと言葉だと分かるのね。

私はディオーネよ。よろしくねリリス』


「「クウ!(あい!)」」ディオーネに甘えてクルクルと喉を鳴らすリリス。

魔法世界の竜はとにかく神懐こい個体が多いのだ。


『か・・・可愛い!』


「「ママ?!私達だって可愛いよ?!」」

リリスにヤキモチを焼きバッサバッサと翼を羽ばたかせ遺憾の意を示すラーナ。


『あら?そうね。こんな所にこんなに可愛い子達が』

ギューとラーナとシーナの顔を抱きしめるディオーネ。


「「きゃーーー♪♪♪♪♪♪」」


シーナとラーナに連れられて、淡水湖に住み着いた雑多な種族をまとめる竜のリーダーである土竜のリリスがやって来ましたよ。

事前に竜語の知識をシーナとラーナから聞いていたディオーネにもリリスが何を喋っているのかが分かる。


「「リリスには竜昇格プロジェクトの話しは全部してあります。

それを理解した上で今回の実験に参加してくれています」」


『助かるわ!でもそんなに難しい話しでも分かるのね?凄いわ』


「「クウ!クエエエエー(あい!アタシも龍になりたいです)」」


『向上心も素晴らしいわ!』


改めて竜の知能の高さに驚くディオーネ。

あれ?この時点で既に生物的な強靭さで勝る竜の方が人間より優秀なんじゃ?人間、特に要らなくね?と感じるディオーネ。

もしかしたら凶暴な人間だけ排除すれば今回の問題も全て解決しそうな予感すらしている。


『ああ、だから世界の終焉計画がポツポツと出て来てきたのか・・・』


今回の世界終焉計画は主に「魔法世界の人間社会の終焉」について語る者が多いのだ。

今はまだ「人間う世界の終焉」を支持している者は少数派でも人間がこれ以上の馬鹿な真似をすると「余計な事しかしない人間・・・マジで要らなくね?」と、現実的な話しに変わるだろう。


『まあ、それについて考えるのはハルモニアの仕事だもんね。私は私の仕事をしましょう。

じゃあリリス?心を穏やかに私の神力を受け入れてね?』


「「クウ!(あい!)」」


龍を誕生させる時に使う「祝福」をリリスに与えるディオーネ。さて!結果は? 


「「ケェ?クエエエエー(なんか?身体がポカポカしてます)」」


「「竜のままだね」」


「「竜のままですね」」


『うーん?能力は上がった感じがしますが竜のままですね』


竜に神の祝福を与えると、「新陳代謝が上昇」する事が判明しました。


「「クエエー!ケエエエエーー!!(凄い!凄く体調が良いです!)」」


祝福を受けてとても健康的になったリリスちゃんでした。

目に見えない変化としては元々高かった知能に磨きがかかっています。

ですが肉体的に強化されるとか新しいスキルを獲得するとかの変化は無い様子。


『失敗じゃないけど成功には程遠い・・・って感じかな?』


続けざまに新たな神力を与えるのはリリスの身体が耐えきれず危険なのでリリスは一回退場、今回受けた神力が身体に馴染むまで様子見です。


『ん?そう言えば「リリス」って名前は誰が付けたの?』


「「クエクエエエエー(ハルモニアちゃんです)」」


『あーーー・・・って事は「名付け」も意味はなさそうね。ワンチャンあるかな~って思ったんだけどなー』


神の中でもかなり強い神力を持つ女神ハルモニアが名前を付けても種族が変わらないなら女神ディオーネが名前を付けても結果は同じだろう。


と、その時?

『あれ?!ディオーネ様?!』ボボボボボボボボボ

突如ディオーネの後ろから響く声。そりゃ祝福なんて発動すれば探知能力が高くない女神ハルモニアでもさすがにディオーネの存在に気が付きます。


『あら?見つかってしまいましたね女神ハル・・・モニア??・・・』


振り返り女神ハルモニアの火の玉バージョンを見て絶句する女神ディオーネ。

やっぱりそう言う反応になるよね・・・


ディオーネの目には髪の毛がボサボサのドテラ姿の芋臭いハルモニアが見えています。

超美少女のこの芋臭姿はインパクトが強すぎるのだ。


『?!?!?!?!』


『えーと?』ボボボボボボボボボボ


自分を見て「見てはいけないモノを見た」と、ばかりに唖然としているディオーネを見て困惑するハルモニア。

一般常識に疎いお嬢様女神のハルモニアには自分の何がダメなのかが分からないのだ。


これは叱るべきか叱らないべきかで混乱しているディオーネ。

そして、『ふう・・・』うん!これは保護者のヘスティアが叱るべきね!との結論に達する。


『ハルモニア、実はですね・・・』

これから何かと忙しいディオーネは火の玉女神ハルモニアを見なかった事にした。

いずれヘスティアかデメテルに見つかって怒られたら何がダメなのか分かるだろうと。


盛大にハルモニアに見つかったディオーネだが、あくまで建前でコソコソ隠れていただけで最初からハルモニアにも協力を依頼するつもりだったので自分の魔法世界への降臨がハルモニアにバレても別に問題はないのだ。


ディオーネから話しを聞き真剣な顔になるハルモニア。

『なるほど・・・竜の昇格プロジェクト・・・ですか?』ボボボボボボボボ


『そう・・・なのです・・・っ!っ!』

ブサ可愛いドテラ姿の芋娘が真剣な表情をしているのがツボに入り爆笑を必死に堪えるディオーネ。


『私の為でもありますものね!頑張ります!』ボボボボボボボボ


『っ!っ!はい(あはははははははは!やーめーてぇ!その姿で「むんっ!」ってやるのやめてぇ!なぁにこの子!可愛いわぁー)』


女神ディオーネと女神ハルモニアには今まであまり接点がなくディオーネのハルモニアへの印象は「口数が少ない良い所のお嬢様」だった。

それがハルモニアがこんなに変・・・独特な感性の持ち主だったと分かり余計に笑いそうになっている。


そしてもうお分かり頂けたであろうが女神ディオーネは「めちゃくちゃ笑い上戸」で「可愛いもの好き」なのだ。

この二つの性格によりディオーネにとって芋臭ハルモニアはドストライク。

ディオーネは一瞬でハルモニアの事が好きになったのだった。


ただ天界を代表する高位神の1柱として爆笑する事も女の子への好意を容易く他者に見せる訳にもいかない。

今後ディオーネはハルモニアの「隠れファン」として活動して行く事になるのだ。



・・・天空を司り常に凛としていた女神ディオーネは案外と変な性格をしてたんですね。


『あら?酷いわねメーティス?お姉様にもう少し敬意を持つべきでなくて?』


お姉様?・・・・・・・・・・・って?まさか?


『歳は離れてますが私も貴女と同じ「オーケアニデス」ですよ?

変な性格や変な趣味は私達オーケアニデスのアイデンティティですよ。

分かりましたか?我が妹メーティスよ』


ここでまた隠れ姉が出て来たぁーーーー!!てか何で誰もが誰も最初に自分が姉だと名乗り出ないん?!


魔法世界の解説者こと知恵の女神メーティスには実の兄弟姉妹(本当に母テーテュースが1柱ずつ産んで丁寧に育てた)が推定で7000柱居ます。

そして子煩悩な父オーケアノスが製本した自分達の子供達を紹介している名鑑「テーテュースの子供達」は学術書としての評価も高く魔法による自動更新機能も付いている「金額的にも物理的にも凄え重たい本」である。


『そうやってちゃんと兄弟姉妹名鑑を読んでない弟達や妹達がビックリする反応を楽しむ為ですね。

私は暇な時間を見つけては名鑑を見て新しい弟妹が産まれてないかチェックしてます。

姉の皆んなで今度はどの勉強不足な弟と妹を驚かせるのかを相談するのも楽しいんですよ』


わたくしの姉達は癖強すぎじゃありませんかね?!てか姉の皆んなで相談?!まだ他にもわたくしの知らない姉が居るんですか?!


『もちろん居ますけど公然の内緒です。ふふふふ。貴女が名鑑を持ってないのはお母さんから聞いてきます。一体誰が姉なのかモヤモヤしなさいメーティス』


ああーー!モヤモヤするぅーーーー!!!一体誰がわたくしの姉なのよぉー!

名鑑を確認したくても手元にねえー!就職して家を出た時に重いからって実家に置きぱなし!


『と言うか・・・貴女は「叡智、知恵の女神」なのに何で自分の兄弟姉妹名鑑くらい読んでないの?成神した時にお父さんからお祝いで貴女専用の名鑑を貰ったでしょ?』


学術書でもある名鑑「テーテュースの子供達」は非常にお高い本(日本円で税込185000円)で簡単に買える本ではないのです。


確かにお父さんから貰った!貰ったけど!

姉の的確なツッコミに何の反論も出来ねぇーーー!!あの時は就活忙しかったんだよぉお!後で必ず読むつもりだったんだよぉお!

わーん!お母さーん!ディオーネお姉ちゃんがイジメるよー!


『ふふふふふ。想像通りの反応で可愛い妹だこと。

ちなみに私の姪っ子のアテネはオーケアニデス研究の第一人者です。

このタイミングで私が貴女の姉だと明かしたら面白いと提案したのはアテネですね』


アテネって・・・・って、わたくしの娘じゃないですかぁ!

って事はなに?アテネちゃんは全部知ってたんですね?!

叔母達と連んで母のわたくしを使って遊んでいるんですね!酷い!

お母さん!娘が叔母と結託してわたくしをイジメるよー!


『ふふふふふ。アテネは貴女の娘ですが私の姪でもあるんです。

昔からアテネとは妙に気が合うんですよね。一緒にイタズラを計画するのは楽しいです』


アテネちゃんのよく分からない性格は全部ディオーネお姉ちゃん譲りだったんですね!







ここまでの流れを解説すると天空の女神ディオーネが土竜のリリスを祝福したのが失敗。

土竜は地の系譜となりますので大地の女神ガイアがリリスを祝福するのが正解です。

もしガイアが祝福していればおそらくリリスは進化への第一段階が始まったはずです。


この時点ではまだ竜の種類が詳しく判明していないので天蒼龍シーナは属性の相性とかは深く考えずに単純に1番頭の良いリリスを連れて来ただけだったのです。


その事が分かるまで女神ディオーネはまだまだ竜昇格プロジェクトで苦悩する事になります。

そのストレス発散の為にしばらく揶揄われる魔法世界の解説者なのでした。

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