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ヘスティア先生5

ああーー!!うわああーーーー!!!その場の怒りから恐ろしいまでのやらかしを仕出かした「謀反女神のハルモニア」です。

怒られます!これ絶対に各方面から怒られますよ!


一世一代の「確定調和」から一夜明け頭が冷えまして自分のやらかしをヒシヒシと実感して来て悶絶しております。


あの時どこら辺がどう冷静だったのか自分自身に小一時間ほど問い詰めてやりたいです。


『こうなったら乗ってアメリアちゃん!私に乗っかって下さい』


「「え?!良いんですか?ではお言葉に甘えて」」ズシン!!


『ふげ・・・』

ああー!悶絶している今はアメリアちゃんの重量感がとても心地よいです。

さて・・・これで身動きが取れなくなったので本気でこの先の事を考えましょうね。


「「斬新な現実逃避と精神統一のやり方だよな・・・」」ヒソヒソ


「「もう完全に潰れてんじゃん・・・」」ヒソヒソ


「「だからそう言う事は言うなっての!」」ヒソヒソ


えーと先ず・・・何をするのにも防衛設備・・・と言うか龍達の生活拠点を早急に構築する必要があります。

現在大雨で水没している、この野原拠点も味があるんですけど今はそんな事を言ってる場合じゃなーい。

と言うかこの大雨はいつ上がるのでしょうかね?未だ勢い衰えずですね。


裏切り者を誅殺する為に天界の軍団がいきなりここに乗り込んで来るとは思えませんが、天界の混乱に乗じて何かを企む神が居ても不思議じゃありませんからね。

やっぱり防御は大事です。


『地龍はノイミュンスターを中心に可能な限りユグドラシル大洞穴の拠点構築を急いで下さい。

それからクライルスハイムには別口でお願いがあります』モゴモゴモゴモゴ


「「御意」」(アメリアの腹の中から声がしててメチャクチャ聞き取りずれえ?!)


「「了解しました」」


『天龍はフレイヤ様の眷属の「フェンリル族」との交渉の準備を、天界は通さずヴァン神族と直接交渉します』モゴモゴモゴモゴ


「「御意」」


「「皆んなでフェンリル達を探せば良いのね?任せて!」」


『海龍は全海域の掌握を急いで下さい。とにかく早急に世界全ての海路を掌握します』モゴモゴモゴモゴ


「「はーい」」


『ヘビモス達は、この地の浄化は後にして先に南の大陸を掌握して下さい』モゴモゴモゴモゴ


「「ここより先に南の大陸ですか?それはまたどうしてですか?」」


『南の大陸に住む亜人達を味方に引き込みます』モゴモゴモゴモゴ


「「なるほど了解しました。亜人との交渉の方もお任せ下さい」」


『皆さんよろしくお願いします』モゴモゴモゴモゴ

とりあえずの龍とヘビモスへの指示はこんな所ですかね~。


さてここが一番大切です。

『ヘスティア先生はアスラ神族に圧力を掛けられますか?』モゴモゴモゴモゴ


ここはもう他力本願と言われようとも原初神様のお力を借りちゃいます。

いざとなればヌン様に「髪の匂い嗅ぎ放題券」を進呈しますよ私は!


「「悪い子達へのお説教ですね?先生に任せて下さい!」」


立ってる者は親でも原初神でも使う!それが女神ハルモニアの隠されたポリシーなのです。




ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー




「ヘスティア先生はアスラ神族に圧力を掛けれますか?」

とのハルモニアからの言葉の意味をヘスティア先生は「悪い子にお説教して下さい」と、捉えましたよ。


「「悪い子へのお説教ですね!先生に任せて下さい!」」


教育熱心なヘスティア先生は即座に動く。

ハルモニアに言われてから僅か5秒後である。真なる天然とは「電光石火」がウリなのだ。


母オグドアドの「先生に任せて下さい!」との言葉を受けてから10秒で「ナウエト神」がアスラ神族宛に「お手紙」を書いてポストに投函、それを「ハウヘト神」が15秒でアスラ神族の魔法世界拠点に「お届け」しました。


そして配達から5秒後にハウヘト神から「配達完了!」報告を受けたヘスティア先生が音もなく目的地に向かう・・・ここまで1分足らずの出来事でした。

さすがオグドアドの八神・・・素晴らしいコンビネーションである。


ガチャ『郵便でーーす!』ポーン、バタン!


「ああ?!郵便だぁ?・・・・・えっ?!郵便?!

半異界にある立体式多重防護陣を施されてるこの拠点に郵便?!?!えっ?ええ?えええ???

警報は?自動タレットは?何で動かねえの?!

アイツなんで重さ160tの脱出用の防護扉を普通に開けて閉めたの?!」


「頭ぁ!変な手紙が届きやしたぜ!」


「あーん?手紙だぁ~?」


「ギャハハハハ!!!頭ぁ~。まーた新しい女ですかい?」


「いやだから今!」


「おう!見せてみろや」


朝っぱらから拠点で酒盛りしているアスラ神族の元に「ヘスティア先生からのお手紙」が届く。


と言うか半異界にあって隠蔽されて何人たりとも突破が不可能なはずのアスラ神族の拠点を僅か15秒で探り当てて防衛設備をオールスルーして「お手紙」を配達するハウヘト神も大概である。


酔っ払っているせいで色々と異常な事が起きた事に気が付いていないアスラ神族。

一部の者はその異常性に気が付いたが場の空気が悪くなりそうだったのでそのまま沈黙した。


そしてヘスティア先生からの「お手紙」を読んだアスラ神族の長「ヴリトラ神」の反応は?と言うと・・・


「あはははははは!おいおい送り主が「ヘスティア」だとよぉ!

あのヘナチョコ女神が俺様に「お話しがあります」んだとよ!ぎゃははははは!」

と、ヘスティア先生からの「お手紙」を「女神ヘスティア」からの「お手紙」だと盛大に勘違いして、大いに馬鹿にして大いに笑いました。

それはヘスティアであってヘスティアではない「何か」だが大丈夫か?お前?


ぎゃはははは、と、一頻り手下共と笑い合ってからヴリトラ神は立ち上がる。


「ヘスティアなんぞが俺様を「呼び出す」たぁ上等じゃねえか!望み通りにブッチめてやんよ!」

ヴリトラ神はどうやら女神ヘスティアからの「決闘状」だと勘違いした様子だ。


ヴリトラ神はゼウス神やオーディン神の事を「小山の大将」と常日頃から馬鹿にしており、「一対一じゃ絶対に負けねぇよ!」と豪語している。

実際にヴリトラ神と真っ向勝負すればゼウス神やオーディン神は負けると思われるくらいにヴリトラ神は武力が強いのだ

数こそ少ないがヴリトラ神の部下達も凶悪で個々の武力で言うならオリュンポス12神は圧倒的に不利となるだろう。


なので各神族はアスラ神族を相手をする場合は必ず「軍団」でもって制圧している。

しかしそれでもアスラ神族を壊滅させる事は無理なので「追い返している」のが関の山と言った状況なのだ。


アスラ神族とは大勢力のティーターン神族やヴァン神族と少数精鋭で渡り合っている武力馬鹿のアウトサイダー神族なのだ。


「そんでタイマンは良いけどよ?どうするよ大将?

ここに居る全員で殴り込むのかい?せっかく良い感じに酔いが回って来たのによぉ」


「ああ?へっ!あんなヘナチョコなんざ俺様一人で十分だって。

ヘスティアをブッちめたら俺様も飲み直すからよ。酒残しておけよ?」


「了解。俺らは頭の勝利を信じて飲んだますぜ」


「テメーら俺様が喧嘩しようがしまいがいっつも飲んでんじゃねえかよ!!」


「ぎゃははははははは!そうっすよね」


「いや・・・だから・・・」


自分の武力に絶対的な自信を持つヴリトラ神は従属神達の同行を拒否して「ヘスティア先生」が指定して来た場所に意気揚々と赴いたのだった。



待ち合わせ場所の目印となる「山?」に到着すると・・・



「おらあ!!!!ヘスティアぁあ!来てやったぜ!出て来いや!」

ヘスティア?との待ち合わせ場所の「山?」の麓に到着したヴリトラ神が吠える!

するとその「山?」がノソリと動くのだった・・・






「「なるほど・・・貴方が悪い子ですね?」」






宇宙の大先生。皆んなのヘスティア先生が悪い子にお仕置きするべく悠然と立ち上がったのだ!


・・・・・・・・・・・・・・・・ヴリトラ神・・・これは死んだな?

てかこうして見てもヘスティア先生っておっきいね。本当に山?だよね!




ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー




「ひゅうううううううううう」ヴリトラ神から異音が聞こえる・・・

文字通り息を飲み込んでいるヴリトラ神・・・この呼吸音は過呼吸状態だね。

だから「お前は大丈夫か?」と聞いたのに・・・全然大丈夫じゃないね。


ヴリトラ神からすれば「女神ヘスティア」が指定して来た場所に来たら「なんかとんでもなくデカくてヤバ過ぎる大龍」が居たのだ。そりゃ血の気も引くだろうて。


ギロリン!「ひっ?!?!」


大きさだけじゃなく、その龍の存在感に充てられるだけで頭の血の気が引き、喉奥が一瞬で干上がる、頭からは血の気が引いているのに心臓だけは大きく脈動している・・・完全な恐慌状態である。


するとその大龍がその巨大な口を開ける!その口元には芸術品と言っても良い見事な牙が並ぶ。


ヘスティア先生は朝昼晩の食事が終わってからの歯磨きを欠かした事がないのでその牙の輝きはオリハルコンの輝きなのだ。


ちなみにヘスティア先生は雑食で一般的な人間も食べる食材であれば好き嫌いなく何でも食べられます。(但し生肉や内臓系だけは宗教的な因果率の関係上で調理済みでもNG)

先生として食べ物に好き嫌いがあっては生徒に示しが付かないのだ。


高次元精神生命体のヘスティア先生は「常に体内で霊子核エネルギーを生成しており)」基本的に100万年何も食べなくても大丈夫です。

ただ生徒の気持ちを知る為に龍の皆んなと一緒に食事をしています。

食事はあくまでも嗜好品なので一回の食事量は龍種と同じです。

と言うても龍種もほとんど食事はしませんけど。


「あ・・・ああ・・・あ~」

ビカリーン!と輝くオリハルコン並みの強度を誇る牙を見ていよいよ戦意を喪失するヴリトラ神。


「「先生の名前は「ヘスティア先生」です。悪い子の貴方に「大切なお話し」があります」」


ギロリン!!問題のある生徒を真剣な眼差しで見つめるヘスティア先生。しかし見つめられた生徒は「ショック死」しそうなレベルの恐怖を感じている。


「ヒュ!」

真なる猛者であるヴリトラ神だからこそ簡単に理解出来てしまう・・・《コイツは俺様が勝てるとか負けるかとかじゃねえ!どうやって「殺されるか?」それだけだ!》と・・・


「「いいですか?貴方達のやっている事は「ただのイジメ」です。そしてイジメは最後には自分自身へと帰って来ます・・・」」


人差し指をピッっと上に上げてヴリトラ神にお説教を始めるヘスティア先生。

「人差し指を上げる」・・・この動作をした時のヘスティア先生のお説教は本気のお説教である!


「悪い子」に対して「本気の本当のお説教」を始めたヘスティア先生だかヴリトラ神はもうそれどころじゃないのだ。


勝つなど論外・・・でも何とか逃げ道を探すが。

《ああ!ダメだ!何をしても絶対に逃げられない。俺様の本能がこう告げている「お前はもう死んだ」と!》何の道も見つからないのだ。


「「・・・・・・・・・・・・・・・・だから先生は怒っています」」


再度、ギロリン!と、ヴリトラ君を見つめるヘスティア先生。睨むのではありません「相手の目を真剣に見つめる」のが重要なのです。

ちなみにヘスティア先生の瞳の色は薄紫色でとても綺麗でキュートで可愛いです。


「ひいっ!!」

《ダメだ!めちゃくちゃ怒っている!なぜかは知らんが俺様はコイツを怒らせてしまったんだ!》


「「なので先生は貴方には「道徳」のお勉強が必要だと思います。

いいですか?「道徳とは」、神や社会が持つべき価値観や行動規範の総体を指します。

具体的には、正義、誠実さ、思いやりなど、神として当然とされる倫理的な基準が含まれます。

道徳の基本的な意味とは神々が善悪をわきまえ、正しい行動をするために守るべき規範です。

法律のような外的強制力はなく、個の神の内面的な原理として働きます。

道徳の役割と重要性とは社会における役割、道徳は、神と神の関係を円滑にし、社会全体の調和を保つための指針となり・・・」」


とても丁寧かつ意思を込めた「道徳」の授業を始めるヘスティア先生。

この道徳の授業がヴリトラ君の未来を作るのだ!手抜きなど出来ない!


ヘスティア先生からの本気の「道徳の授業」を夢見心地で聞きながらヴリトラ神は激しい後悔に包まれていた・・・


《ああ・・母ちゃん、ごめん・・・俺もう仕送り出来ねえわ・・・

こんな事になるなら母ちゃんの言う通り、田舎で畑を耕していた方が良かったぜ・・・》


「「次に大切なのは「倫理観」です。

倫理観とは、社会や組織の中で、神としてあるべき行動や道徳的価値を判断する基準を指します。

これは、物事の善悪や正しさについて神が持つ考え方や価値観であり、法律や規則だけでなく、内面から生まれる「正しいと思う心」に基づいています。

そして倫理観の定義、倫理観は、神が行動を選択する際に、その行動が善か悪かを判断する基準となる価値観の一部です。

文化、教育、経験によって形成され、社会の一員としてどのように・・・」」


《ああ・・・俺はどうやってコイツに殺されるんだろうか・・・焼死?溺死?それとも丸飲みにされんのかなぁ?生きたまま胃の中で消化されるって苦しそうだよなぁ・・・

いっその事、飛んで逃げて見るか?・・・いやダメだろうな。俺には分かるコイツは俺より早え・・・」


ヴリトラ君の見立て通りヘスティア先生は「神速」の超神技を持っています。

これだけの巨大な体でありながら「蜂」より自由自在かつ素早く鋭く動けます。

具体的には初動から僅か0.5秒で音速を突破してしまうのです。


でもヘスティア先生なら逃げるヴリトラ君は追わずに「根気強く再度、職員室に呼び出す」と思いますけどねー。悪い子の更生にはとても時間が掛かるのだ。


《もう諦めるしかねえ・・・》

そしてヴリトラ神は死ぬ運命を受け入れて心の準備をしたのだった。


「「・・・・・・以上の事をわきまえて行動しないといけません。分かりましたか?」」


すると今日の講義は終わったのかヘスティア先生が・・・

「「本日の授業は以上になりますが、ちゃんと先生のお話を聞いていましたか?

えーと?先に貴方のお名前をお聞きしてよろしいですか?先生はとても大切な事を失念してました」」

とヴリトラ神に名前を尋ねる。

先生が生徒のお名前を知らないなどあってはならないのだ!


「はいいいい!!自分はヴリトラって名前っす先生!!!」

「遂に死ぬ時が来たぁ!!!」と、ヘスティア先生に名前を聞かれて直立不動になるヴリトラ神・・・こうなると武力馬鹿な神様でも本物に睨まれたチンピラの下っ端だね。


「「ヴリトラ君ですね。ヴリトラ君・・・はい!先生は覚えましたよ。

これからはヴリトラ君も「校長先生のハルモニアちゃん」の言う事もちゃんと聞いて下さいね?」」

ヘスティア先生的には「ハルモニアちゃんは雇用主」つまり校長先生なのだ。


「こうちょう?・・・長?!おさぁ?!ええええええ・・・・・・

でででも!はい!ハルモニアの「おさ」っすね?!自分、了解したっす!」


ヴリトラ神は再度身体を突き抜ける程の衝撃を受けた。

これほどまで圧倒的な存在の上に更なる存在が居ると言う事実に・・・そう・・・なのかな?あの、おとぼけハルモニアちゃんが圧倒的な存在ですかねぇ・・・


「「今日の先生からのお話しは以上となります。

これから先生はまだ仕事をしますがヴリトラ君は気をつけてお家に帰って下さいね」」


「うち??帰って????え?え?え?」

逃れる事の出来ない絶対的な死を覚悟していたヴリトラ君は「お家に帰れる」事実に戸惑う。


「「それでは先生は帰りますね~。ヴリトラ君もお疲れ様でした」バシュン!!

そう言って皆んなが待つ野原拠点に向けて一瞬の内に飛び去るヘスティア先生。

物理的に普通に飛んだだけなのに見た感じはほぼ瞬間移動である。


「は・・・・・早え・・・・あの巨体がどうなってんだ?俺様の「神速」とは桁から何から全然違うや・・・ハハハハ・・・」

ヘスティア先生の機敏さを見て抵抗しなくて良かったぁあああああああ~と、心から安堵するヴリトラ神。



こうして「宇宙最強の切り札」は「札付きのワル」の心を打ち折る事に成功したのでした。

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