22.
9月7日
トントントン~ ノックの音で次第に目が覚める。
素早く服を着て、ドアを開ける。
「ヘルクさん」
「起きたばかりか? 革鎧を着て、それから狐芙のところに行くぞ」
うなずき、革鎧を着る。ヘルクとグリーナと一緒に狐芙の家へ向かう。
ヘルクがこちらを見る。こちらもヘルクを見る。それから狐芙の家の前に歩いていき、ドアをノックする。
振り返ってヘルクを見る。ギシッという音とともに、狐芙が目の前に立っている。
「さっき起きたとこでしょ」 リュックを背負ってこちらを見ながら言う。
「よく分かったな」 ゆっくりうなずく。
「ふんふん~ 当然でしょ!」 そう言ってドアを出る。
「あっ」 振り返って鍵をかける時、リュックが自分の上体に当たる。
鍵をかけてもう一度向き直る。
「ヘルクさん~」 片手を上げる。
「よっ。まずは飯を食いに行こう。二人にご馳走するよ」 ヘルクがうなずき、左手を上げる。
「やった!」 二人で叫ぶ。
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食堂へ行く。ヘルクと、えっと…グリーナが別のテーブルに座る。自分と狐芙は一つのテーブルに座る。朝食を食べ終え、食堂を出る。馬車が入り口に停まっている。マッハさんがタバコを吸っている。こちらの姿を見ると、タバコを地面に落として踏み消す。
「若いの、出発の準備はいいか?」 馬車にもたれかかりながら言う。
「マッハさん?!」 言う。
「さっきお前たちがここにいるのを見てな。乗れ~」 馬車を叩き、御者席に座る。
狐芙を一瞥し、素早く馬車の後ろに回る。狐芙も馬車の後ろに来る。馬車に乗り込むと、狐芙もすぐに乗る。ヘルクとグリーナも乗る。彼らは奥に座り、自分と狐芙は外側、出口に近い位置に座る。欄板にもたれて外を見る。馬車が動き出す。冒険者ギルドのある大通りを通り過ぎ、そのまま進む。
姉貴の家の前を通りかかると、彼女が門の前に立っている。
狐芙を見ると、狐芙もこちらを見る。
「姉貴!!!」 顔を出して同時に叫ぶ。
彼女はびくっとして素早くこちらを見る。
「姉貴! 行ってきまーす!!!」
遠くから見ると、彼女が額を揉んでいる。
「気をつけてなー!!!」 手を振って大声で叫ぶ。
「おお!!!」 笑って返事をする。それから狐芙を見ると、狐芙もこちらを見る。そして視線を外し、遠くの村の方を見る。ヘルクは中に座って微笑みながらこちらを見ている。
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しばらく走ると、グリーナはずっと何も言わない。
「まずはどこに行くか話しておこう。まずは王国と獅心王国の境にある小さな町に着く。そこで一日休む。それから徒歩で獅心王国の境内にある『狼爾村』という小さな町に行く。距離は遠くないが、おそらく外で一日泊まることになるだろう。それからそこで馬車に乗って、『狼迪』という村に行く」
うなずく。
国境を通りかかると、衛兵に止められ、簡単な検査の後、再び走り出す。
時間はあっという間に過ぎる。馬車に横たわり、上の覆い布を見つめる。
やがて馬車がゆっくりと停まる。
馬車を飛び降りる。
「あああ~」 伸びをしながら声を出す。
ヘルクとグリーナもゆっくりと馬車を降りる。
「まず部屋を借りよう。それから食事に行く。陌鋒、悪いが夜はグリーナの世話を頼めるか?」
うなずく。「いいですよ。でも、人の世話なんてできませんよ」
「大丈夫。そばにいてやるだけでいい。何かあったら呼んでくれ」
うなずく。ヘルクについて宿へ向かう。
「こんにちは。まだ部屋はありますか?」
「申し訳ございません、あと二部屋しか残っておりません。しかもお部屋はシングルルームでして…」
「あ…他に宿はありますか?」
店員は首を振る。「貸し家はありますけど、他に宿はありませんね」
「陌鋒、悪いが俺と一緒に…」 ヘルクが顎を揉みながら振り返る。
「私たちが一緒に泊まれます。それでちょうどグリーナの面倒も見られますよ」 ヘルクが言い終わる前に、狐芙が口を開く。
ヘルクは狐芙を見て、それから店員に向き直る。
「あと、ベッドはありますか?」
「申し訳ございません、うちは小さな宿ですので…」 ゆっくりと首を振る。
「私と陌鋒は床で寝ます。毛布を持ってきましたから」 狐芙がヘルクを見る。
ヘルクはうなずく。
「では、布団と厚めの毛布を何枚か追加でお願いできますか?」
「それは大丈夫です。では、何泊のご予定ですか?」 うなずく。
「お願いします。今日一日だけです」
「かしこまりました。合計4枚の銅貨です。毛布と布団は無料でお貸ししております。またのお越しをお待ちしております」 軽くお辞儀をする。
ヘルクはうなずく。
「では食事に行こう」
うなずく。グリーナは黙ってついてくる。道を歩く。
「ここの料理はカルパー村とは違うかもしれない。王国の主な貿易相手は獅心王国とルーベス帝国だ。帝国の主な貿易相手は風国とアバレザック皇国だ。カルパー村は東へ行くと風国だから、カルパー村で食べられているものは風国から伝わったものが多い」
「おお~ 聞いたことない…」 ゆっくりうなずく。
「いつか一人前になったら、分かるようになるさ」
うなずく。
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歩き続け、食堂に入る。カウンターに行き、店員がメニューを渡す。
「何が食べたい? お前たちから頼め」 ヘルクがメニューを渡す。
狐芙が受け取り、広げて二人で一緒に見る。
「これ、どう思う?」 ある名前を指さす。
眉をひそめて彼女を見る。
「へへ~」 笑う。
「肉ステーキだよ。キノコのせソテー。子供の頃に食べたことあるんだ。食べてみる?」
「いいよ」 うなずく。
「うーん~ じゃあ次は何にしよう~ これは?」
もう一度彼女を見る。
「へへ~ これはフェクトーソーセージだよ。昨日スタンディンで何とかソーセージ食べたって言ってたよね。これも試してみる?」
「いいよ」 うなずく。
「それからご飯とオレンジジュースと梨ジュース」
ヘルクがうなずく。
「じゃあまず席を探して座ってて。俺はグリーナと一緒に座るから」
「はい」 二人で返事をする。
隅の席に座る。ヘルクとグリーナは隣の席に座る。
ほどなくしてステーキとソーセージが運ばれてくる。
「あ…自分で切らないとダメか…」
「まずソーセージを食べてみなよ。スタンディンのと比べてみて~」
うなずき、ナイフとフォークを持ち、ソーセージを刺し、ナイフで大きく切り落とす。口に入れて噛む。スタンディンのより肉は少ないけど、肉汁は多い気がする。
「どうどう?」
「うーん…まあまあかな?」
「え?」
「じゃあ、お前のステーキをカルパー村のと比べてみなよ」
うなずく。彼女はナイフとフォークで大きく切り、口に詰め込む。もぐもぐと噛む。
しばらく見ている。
「どう?」
まだ噛んでいる。それからステーキを飲み込む。
「うーん…まあまあかな?」
「へへ~」 突然歯を見せて笑う。
自分も笑う。
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こうして昼食を終える。四人で食堂を出る。
「布団は用意してくれているはずだ。先に戻って整理しよう」 ヘルクが言う。
宿に戻る。
「何かあったら呼んでくれ。夜食う時にまた来る」
うなずく。
三人で部屋に入る。
部屋はまあまあ広い。中央にベッドが一つ。正面に窓。窓の前に小さな机。追加の布団はベッドの上に置いてある。
狐芙を見ると、狐芙もこちらを見る。それから二人でグリーナを見る。
「あの…グ、グリーナ、ちょっと待っててね。まず椅子に座ってて」 机の横の椅子を指さす。
彼女はこちらを見て、それから素早く椅子に視線を移し、うなずいて椅子のそばに移動する。
ベッドのところへ行く。
「どこに敷く?」 狐芙が尋ねる。
「ここじゃないかな」 足元を指さす。
うなずく。「いいよ」
灰色の毛布を見て、グリーナを見る。彼女は椅子のそばに立っている。
「あの…座ってもいいんだよ」
彼女はこちらを見て、視線を右に、それから下に向ける。うつむく。
「だ、大丈夫です…お兄ちゃん…」
手を振る。「あの…歳もそんなに変わらないと思うけど…陌鋒でいいよ。大丈夫。座ってて。床を片付けたら横になっていいから」
おずおずと隣の椅子を見て、またこちらを見る。ゆっくりと椅子に座る。
「ありがとう…お兄ちゃん」
「いいよ…」 頭をかき、狐芙を見る。彼女は笑ってこちらを見ている。
毛布を二枚床に敷き、素早く四隅を整える。
「なかなかやるね~ お兄ちゃん~」 狐芙がへらへら笑いながら言う。
口を開けて、信じられない表情で彼女を見る。
「狐芙…お前、俺より年上だろ…?」
「ふんふん~ お兄ちゃん~ 年上でも大して変わらないでしょ~ ふんふん~ もうからかわないよ~」 大の字になってマットの真ん中に寝転ぶ。
頭をかき、立ち上がってグリーナを見る。彼女はきちんと椅子に座っている。
「あの…ベッドで休んでいいよ」
彼女はこちらを見て、ベッドを見て、またこちらを見る。それからゆっくりと立ち上がり、おずおずとベッドの端に座る。それからまた振り返ってこちらを見る。
うなずくと、彼女はようやくおずおずとベッドに横たわる。彼女が横たわるのを見て、狐芙を見る。狐芙は隅に横たわり、片手で頭を支えてこちらを見ている。彼女は大の字で寝転んでいる。
「狐芙… 俺の寝るところがないんだけど」
まばたきして笑う。
「私の腕枕でいいよ~」
彼女の腕を見て、それから狐芙を見る。
「じゃあ、やっぱり詰めて寝るよ…」
「ふんふん~」 手と脚を引っ込め、小さな布団をかけて、横向きになってこちらを見る。
敷き布団の上に横たわり、布団の端をお腹にかけて天井を見る。それから狐芙を見る。
敷き布団の上に横たわり天井を見る。時々狐芙を見ると、彼女も時々こちらを見る。時々上体を起こしてグリーナを見ると、彼女は横たわったままこちらを見ている。何もせず、ただこちらを見てまばたきする。
時間はあっという間に過ぎる。ノックの音とともに素早く体を起こして起き上がる。グリーナを見ると、彼女は丸まって寝ている。顔を見合わせる。狐芙はヘルクにドアを開けに行く。
「あの…」 肩を軽く揺する。
「ん…!」 びくっとして大きく目を見開きこちらを見る。二度まばたきしてから、目をこする。
「どうしたの…お兄ちゃん」
「あの、ご飯の時間だよ」
まばたきしてドアの外を見る。それからゆっくりと起き上がる。狐芙を見ると、彼女は歯を見せて笑い、親指を立てる。頭をかく。
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歩き続ける。後ろを歩く。時々空を見たり、木を見たりする。食堂に入り、昼と同じものを注文する。食べながら話す。
「そういえば、こんなに遠くに出るの久しぶりだな~ しかも獅心王国まで行くんだね~」
「どうした?」
「子供の頃のことを思い出してただけだよ… 私、獅心王国で生まれたんだ」
「獅心王国の人なの?」
「昔はね~ 今はカルパー村の人だよ~」
ゆっくりうなずく。「じゃあ、どうやってカルパー村に来たの? 帝国の人かと思ってたよ」
「家はここからもっと南にあったんだけど、その村はもうないかもしれないな。家を出てから、一つ一つ村を渡り歩いてきたんだよ~ 道中でお金を稼いでね。それでカルパー村に着いたんだ。前に言ったでしょ、姉貴とヘルクさんに出会ったからカルパー村にいるんだって。もし出会ってなかったら、今どこにいるか分からないよ」
「あ…」 頭をかく。
「どうした~ お兄ちゃん~ 心配しちゃった~?」 口を少し開けてへらへら笑う。
口を開けて彼女を見る。まばたきして何も言わない。
ヘルクの方を見て、それから狐芙を見る。グリーナが振り返ってこちらを見ている。また狐芙を見る。それからヘルクを見る。
「ヘ…」 小声でゆっくりとヘルクの名前を呼ぶ。
「やめてよ! 冗談だから!」 狐芙が立ち上がり、両手を机に付けて体を前に倒して叫ぶ。
笑って狐芙を見る。
彼女は席に座り直し、指を指す。
「笑わないでよ!」
そう言われるとますます笑えてくる。手の甲で口の下半分を隠す。
「顔を隠したって分かってるんだから!」 体を前に倒して指を指す。指が手のひらに届きそうだ。
無理に笑いを押し殺すが、口元はまだ緩んでいる。慌てて小さな肉を口に詰め込み、噛みながら彼女を見る。
「ふん~…バカ!」 手を引っ込めて夕飯を食べ続ける。
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しばらくして食事を終え、食堂を出る。宿に戻る。
グリーナは一人でベッドに戻り横たわる。顔を見合わせる。それからまたグリーナを見る。狐芙は敷き布団の上に横たわる。椅子に座って窓の外を見る。外の木や鳥を眺める。
しばらくして。
「何見てるの~」 狐芙がそばに来る。
「鳥とか」
「鳥?」
うなずき、立ち上がって狐芙を見る。彼女は椅子を見て、またこちらを見て、それからゆっくりと座る。
「うーん…椅子がもう一つあればいいのに。聞いてみようか?」
「いいよ。もうすぐ寝るし」 上半身を机に預けて狐芙と一緒に窓の外を見る。
「うーん…じゃあ二人で一つの椅子に座る?」 半分椅子を空ける。
慌てて手を振る。「や、やめておくよ…」
窓の外の鳥や木を見る。
「あ! 雀だ!」 数羽の雀が木に止まって跳ねている。二人で机に伏せて外を見る。グリーナは横向きに寝てこちらを見ている。
こうして次第に暗くなる。敷き布団の上に横たわる。欠伸が出る。すると狐芙も欠伸をする。
「うつったよ~ 眠いの?」
欠伸で出た涙を拭う。「眠いよ。明日の朝には出発するんだろ、あの何とか村…」
狐芙がうなずく。「うん、明日の朝ヘルクさんが呼びに来てくれるでしょ。じゃあ、電気消すね」
うなずく。「消して」 上体を起こしてグリーナを見る。「眠い?」 彼女はゆっくりうなずく。敷き布団の上に戻り、狐芙を見る。
「今日は早めに寝よう。ヘルクさんが明日は外で泊まるかもしれないって言ってたし」 言うと、狐芙が立ち上がって電気を消す。部屋の中は真っ暗になる。音で狐芙が敷き布団の上に横たわるのが分かる。
「うん~ 明日は外で泊まるんだね。じゃあ、見張りのとき一緒にしない?」
「いいよ~ 明日ヘルクさんに言ってみよう」
「へへ~」
しばらく横たわっていると、彼女が口を開く。
「亜人の獣耳って、実は聞こえないって知ってる?」
「え? 本当?」
「本当だよ。亜人の獣耳は獣人みたいに生まれつき聞こえるわけじゃないんだ。訓練しないと聞こえないんだって。見たことはないけど…すごいらしいよ」
「おお~ じゃあ、訓練してみる?」
「私? もう訓練する必要はないよ。外で怖い思いをしなくなったから」
頭をかく。「あ… お前も大変だったんだな、いろいろ経験して」
「ふんふん…~ バカが言うようなこと言わないでよ~ 早く寝よう~ 眠いんだから」 彼女が言い終えると欠伸が出る。自分も欠伸をする。
「ふんふん…~」 彼女が小さく笑う。
そちらを向く。だんだん暗闇に目が慣れてきて、ぼんやりと輪郭が見えるようになった。振り向くと、彼女は素早く頭を別の方向に向ける。しばらく見ていると、天井を向く。そのまま眠りに落ちていく。どれくらい経ったか。
「ん…」 びくっとして目が覚める。拳を握る。誰かが手に触れた気がする。狐芙の方を見ると、彼女の顔がとても近い。肩に当たるほど近い。彼女はびくっとして素早く後ろにずれる。
「どうした? まだ寝てなかったの?」 目をこする。
「あ…うん。私…眠れなくて。あんたは寝てて」
まばたきして彼女を見る。
「うーん…」 ぼんやりと上体を起こしてグリーナを見る。それから再び横たわる。
「もう寝てるよ。じゃあ話さない?」
「え? 寝なくていいの?」
「眠れないんでしょ?」
彼女はすぐには答えない。
「わ、私、寝てたよ。ただ起きちゃっただけ」
ぼんやりとゆっくり横向きになって彼女を見る。
彼女はこちらが横向きになるのを見て、体を動かして仰向けになる。
ぼんやりと彼女を見つめる。彼女はこちらと天井を忙しなく見ている。
「うーん… あんた、いつか一人で外に出て冒険するの?」
ゆっくり首を振る。「分からないな。もしかしたら… ヘルクさんみたいに奴隷を買って送って帰るかもしれない」
彼女はすぐには答えず、ただ頭を動かしてこちらを見る。
「じゃ…じゃあ、私たちが冒険を始めたら、あちこち回れる? 世界中を回って、景色を見たり…」
「うん…いいよ。行きたいところあるの?」 ゆっくりうなずく。
うなずく。「カルパー村の北東の方に大きな花畑があるって聞いたんだけど、見に行っていい?」
「いいよ」 うなずく。
「うん… 流れ星も見たい。見たことないけど、とてもきれいだって聞いた」
「いいよ」 うなずく。
「うん… 海も見たい。うーん… 風国と王国なら海が見えるけど、帝国からは見えないんだ。いい?」
「いいよ」 うなずく。
「すごく遠いよ… ここよりずっとずっと遠い」
「大丈夫」 うなずく。
「へへ、平原に寝転んで星を眺めるのもいいね… 二人だけで」
「うん、いいよ」 うなずく。
彼女は横向きになりながら欠伸をする。
「ふんふん~ 他はまだ思いついてない… 陌鋒は見たいものある?」
「うーん… 分からないな。お前が見たいものは全部興味あるよ」
しばらく狐芙は答えない。彼女を見ていると、顔に近づく。彼女は手を顔の前に置く。寝息が聞こえる。眠ってしまった。
彼女を見て笑い、自分の場所に戻り、そのままゆっくりと眠りにつく。




