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墓に添える花の名は  作者: 春鏡凪/ちゃんす
金平糖
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雑談

連と二人で歩く。

しばらく経つと連の方から話しかけてきた。


『ねぇ、今日なんで僕がここに来たと思う?』


『唐突だな、おい。……んー、、、やっぱりお見舞いとかだと思ってたんだけどそう言うってことは違うのか?』


すると連はふふんとニヤリ笑った。


『半分当たりだね。それもあるよもちろん。その証拠にほら、新しい本。』


そう言って肩にかけていたショルダーバックから本を取り出す連。

あ、前読んでた本と同じ作者だ。

俺と同い年ぐらいの子が出版……すごいよな……。


『まぁ、これはあとから渡すとして僕が見せたかったのはこーれ♡』


そう言って俺の前にスマホが突き出される。こいつ、スマホ持ってたのか。

スマホに写っていたのは写真がいくつも並んでる写真。

アルバムだろうか。………え?アルバム?

俺はまさかと思ってその写真を凝視する。


写真には可愛らしい格好をした子供が写っている。天使にハチ、たらこ、そして極めつけはネズミーにでてきそうな水色のドレスを着た姿。


俺は思わず赤面した。


『勝星って、、、昔こんなに可愛かったんだね〜。僕、びっくりしちゃったよ〜』


いや、なんでなんでなんで??!!?俺確かに見つからないような場所に隠してあったはずなのに


そう、皆さんお察しの通りこの写ってる子供は俺です。

紛れもない俺です。

誰がやったかは知らないが俺の黒歴史と言うには十分すぎる代物だ。


『いやー見つけるの苦労したんだよ?勝星ってば戸棚の奥の奥にある屋根裏部屋のさらに奥の奥にしまい込んでるんだからびっくりしちゃったよ。君の家って本当に広いよね〜』


『いや、そんなもんどうやって見つけたんだよ!?』


『戸棚にちょっと擦れた跡があったからもしかしてって思って』


『じゃあ鍵はどうしたんだよ!?ガッチリかけてたはずだぞ!?しかも何個も!?』


『だって全部南京錠だったじゃん。そんなのこれで、、、』


そう言うと手で何かを掴んでいるような仕草をする。


『まっまさか、、、』


『そう魔法(ピッチング)!!』


『なんでそんな技術持ち合わせてんだよ!?』


『いや、なんかやろうと思ったらできた』


『ピェ、、、』


今日で確定した。やっぱこいつヤバイ。


『もちろん自分消すよな?もう俺に見せたからいいよな?早く消せよ?早く消せください!!?!?』


すると連はニッコリとその形のいい唇をほころばせた。


『別にいいけど、データは僕のスマホに何度でも送信されるようになってるし、僕がクロマンにもらった持ってる限りのUSBに全部入れてあるから意味ないよ♡』


ヤバイ、、、逃げ道がない。


『しっかり保存しとくからね☆』


明華さんに会って、シリアスな気分になっていた俺の心は今や恥ずかしさでいっぱいになっているのだった。

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