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墓に添える花の名は  作者: 春鏡凪/ちゃんす
金平糖
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お客様?

艶のある黒い髪をきれいに切りそろえた短髪で美しい漆黒の瞳。多分少し俺より低い背でいかにも女子中学生って感じの子だった。


『……ぎ』


『え?なんて?』


『ほぎゃやぁァァァァァーーーーーー!!?人間!!?』


『ヘ!?』


俺が声をかけようと声を出すとセーラー服の少女はなぜか悲鳴をあげる。


『やだやだ!!私逃げる!!やっぱり逃げる!!人間なんて信用ならないもん!!?』


そう言ってジタバタと騒がしく逃げようとするがその抵抗虚しく腕をガッチリ零に握られていた。


『ねぇ、勝星。誰と喋ってるの?零も何?その体制?』


『連、お前見えてないのか?』


連が不思議そうな顔をして首をコテンと傾げた。

連は零が見えたから幽霊が見れると思っていたが違ったようだった。

やっぱり零は他の奴とはちがu………


『やだやだ!!零ちゃん離してよ!!』


っとりあえずこいつを落ち着かせよう!!


………


しばらく経つと少女は落ち着いたのか俺たちと向かい合う形で浮かびだした。

しばらく沈黙が続いていたがそれを破ったのは零だった。


『勝星、紹介するね。この子は明華ちゃん。最近死んで亡くなっちゃった子なんだけど、未練があるみたいで成仏できずにいるんだって』


そう言うと零はほらっとセーラー服の裾を引っ張った。


『明華です……よろしくです。さっきはごめんなさい、最近変な奴に追われすぎて人間恐怖症になっちゃってて……』


『変な奴?』


『そうそう!!なんか変な言葉唱えて明華ちゃんのところに走って来るの。キモいよね〜ストーカーだよ』


霊にストーカーなんてつくのだろうか?

まず霊が見えている前提があって、霊を追っかけ回す。

それって……


『陰陽師かなんかじゃないのか?』


そう陰陽師。霊を払うことを職業としている人たちのことだ。

この現代で本物がいくらくらいいるのかは分からないが霊が見えるって時点で本物である可能性がある。

たまに見えていないのに除霊とか言ってる人いるしな。

テレビとかで何にもいないのにお経唱えてる人とかいるし。

あれは笑えた。


今の所連は黙って俺たちの会話を聞いている。自分が入れば話が滞るってことを分かってくれているのだろう。

相変わらず気の利く奴だ。


『とりあえず明華ちゃ『ちゃんずけしないでください』

……コホンッ、明華さんは何の未練があってここに留まってるんですか?分からないって感じじゃないですよね』


『ううん……』


そう言うと明華さんはもじもじとしだした。


『大丈夫だよ、明華ちゃん。勝星はきっとあなたの力になってくれるから』


そう零が後押しするがううんと未だに唸っている。


『でも……またあんなことになったら……』


『あんなことって?』


『勝星実はねこの子……』


零がしばらく間を置く。


『その人間に悪霊にされかけたんだよ』

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