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墓に添える花の名は  作者: 春鏡凪/ちゃんす
金平糖
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あっるこ〜あっるこ〜

名代から逃げるように二人で中庭に来た俺たちは歩きながら最近の近況を報告し合った。なんでも連は最近クロマンに護身術を教えてもらっているらしい。

だから最近姿を見せなかったのか……。


『クロマン、ちょっと寂しそうだったよ。最近呼んで貰えないって』


『そんなの気にせず来ればいいのに』


『クロマンは24時間営業で働いてるようなもんだから、自分の意志で勝星の所に来ちゃ駄目なんだって。付けられてたらそれこそ勝星も危ないし』


『じゃあお前は?』


『僕はもう別人並みに変わってるからいいの』


『それもそうか、前の連はすっごく可愛かったな〜……

ゴフッ!?』


そう俺が口走った瞬間俺の脇腹にすごい勢いで手刀が入る。


『勝星?(*^^*)』


『ヒャイ……』


俺はまるでヘビに睨まれた蛙のごとく返事をした。

動いたら……やられる……!!?


連が俺にずいずいとニコニコ笑ったままで寄ってくるものだから必死の命の攻防戦におののいて後ろに後ずさるとドンと後ろにあった木にぶつかった。

すると木の上からカランという音と共に何かが落ちてきた。


まずい!?このままだと俺の頭に……!?


俺は来るであろう衝撃に備えて目をつぶって頭を手で守る。しかし、予想していた痛みはいつまでもこなかった。


『っと。勝星?大丈夫?』


『へ?』


恐る恐る閉じていた目を開けてみるとそこには俺の頭に当たる運命であっただろう小さな瓶がすっぽりと連の手の中に収まっていた。


『連?もしかしなくても、俺に落ちてきそうだったその瓶、キャッチした?』


『え?うん、そうだけど?』


マジカ☆


ただキャッチしただけじゃんと思うかもしれないが、俺と連の間の距離は大体10メートルほどあった。そこから俺に落ちてくる瓶を目視して、走って、あんな小さな瓶をキャッチするなんて常人には到底できない気がする。


『連、お前運動できたの?』


『まぁ、人並みには』


いや、どう見たって今の人並みじゃないからな?

明らかに反応の速さ異常だったからな?

そんなこと俺も言ってみてぇよ(泣)


それにしても連にそんな才能があったとは……

初めて連を見た時まるで深窓の令嬢みたいな感じだと思ったのに……

人は見かけによらないものだ。


『それにしても何だったんだろ?これ』


そう言って手の中にある瓶を眺める連

なんかこんなこと前にもあったような……


『これ、金平糖だ。なおさら何でこんなものが?』


そう言って手の中でカランカランという音と共にそれを振って見せる連。

やっぱり見たことあるな。この光景。


『なぁ、たぶんそれの持ち主、俺知ってるわ』


『え?』


そう言って連はキョトンとした声をあげたのだった。

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