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墓に添える花の名は  作者: 春鏡凪/ちゃんす
金平糖
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ん?

俺が頭を下げてしばらくたった。

俺たちの沈黙を破ったのは名代だった。


『じゃあ、諦めないね』


『ヘ?』


pardon?

名代から出てきたのは意外すぎる言葉だった。

え?諦めないって聞こえた気がすんだけど?

今の俺の答えを聞いて?


『俺の聞き間違いならいいんだけど名代さん、今、君諦めないって言った?』


無意識に顔がひくついた。


『うん!言ったよ』


元気にそう答えを返す名代

ニパーと効果音が付きそうな笑顔も添えて



『なんで?』


本当に頭の中にそれしか浮かんでこない。

なぜ?どうして?あそこまで言われてるのにそんな答えを出せるのか謎だ。


『だって君は僕の性格が嫌であって、僕の容姿が嫌いなわけではないでしょ?』


『まぁ、確かにそうだが…』


次の瞬間彼は衝撃的な言葉を放った。


『じゃあ、那花さんの好みの性格になるよ』


『へ!?』


何言ってるんだ、こいつ!?俺のために性格を変えるだ!?


『いやいや!?無理だって!!逆に何で俺とそんなに友達になりたいんだよ!?変を通り越してもう怖いんだけど!?それにお前他にも友達いっぱいいるだろ!?どうして俺ばっかにかまうんだ!?』


そう言うと名代はうーんと考え込みだした。


『アハハ、秘密♡』


この反応……こいつ、もしかして理由がなかったとか?

いや、今はそんなことどうでもいい。

とにかく今、俺は猛烈にここから離れたい。すごくすごく離れたい。この恐怖対象からさっさと逃げたい!!

早くこの会話を切り上げてここから離れるのがこいつを牽制する一番の得策だ!!


『とにかく!!そんなこと、わざわざ俺のためにしてくれなくてもいいから!!じゃあな!!連行くぞ!?』


そう言って俺はずんずんと中庭の方へ向かって行った。

後ろから視線を感じたけど無視だ!!無視を決め込むんだ!!


連はしばらくすると俺の後ろに走って付いてきた。

名代に何か言っていたようだったので聞いてみる。


『連?あいつと何話してたんだ?』


『別に当たり障りのない挨拶だよ、流石に感じ悪いでしょ?何も言わずにどっか行ったら』


そう言って連は俺に笑いかけた。

それは屈託のない美しい笑顔だった。


『それより、早く行こ?この方向なら中庭あたりにでも行くつもりだったんでしょ、僕もあそこ好きだから一緒に散歩しようよ♪』


そう言って上機嫌でタッタッタッと足音を弾ませながら俺の少し先を走っていった。


あいつ、もうあんなに走れるくらいまで元気になったんだな。

俺も早く病気治さないと。


そんなことを俺は考えながら連を小走りで追いかける。



後ろにいた名代の顔に影が差していたことも知らずに

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