友達?
『お前、今俺のこと友達って言ったか?』
『?あぁ。だって昔から一緒にいる幼なじみじゃないか。友達って言っても過言ではないと思うけど?』
こいつの目にはそんなふうに写っていたのか。俺にはあの時の記憶はとにかく逃げてた記憶しかない。
というか、このままだとまた追いかけられないか?
となると、今伝えなきゃいけない言葉は……
『いや、違うから。
俺ずっと確かにお前とクラス一緒だけど、お前のこと友達だと思ったこともないし、なりたくもない。
それに昔から一緒にいるって言うけど、あれ、お前がずっとしつこく追っかけてきただけだよね?正直物凄く怖かったんだけど?』
怖いんじゃなくてうざいの間違いだが、まぁ、オブラートに包んだってことで。
これであいつは俺に近づかないだろう。
名代は俺の話を聞いて目をまん丸にしていた。
よし、そのままどこかへ…『ひどすぎないか?』へ?
なんか怒りのオーラがモヤモヤと出てきてる。
ヤベ!?流石に牽制の為とはいえ言い過ぎたか?
『那花さんとせっかく仲良くなれると思ったのに、そんな言い方するなんて流石にひどいじゃないか!?
どうしてなんだよ!?そんなに友達が欲しくないのか!?一回お試しでもいいから僕と友達になろうよ?絶対楽しいと思うから!!』
少し大声になりながら言っている。
え?そっち?今の暴言に対してじゃなくて友達にならないことについて?え?
てか、俺ちゃんと連と零っていう友達いるし、、、
『いや、勘違いしないでほしいんだけど、友達ちゃんといるから』
もし同情からこんなに俺と友達になろうとしてるんならこれを聞いて諦めてくれるかもしれない。
『え?』
何故か名代がフリーズする。
焦点があっていない。混乱しているのだろうか?
しばらくして名代がゆっくり口を開いた。
『待てよ?それは嘘だ。だって、君は学校でいつも一人だったじゃないか。そんな状態で友達がいたとは思えないし、本当にいたとしてもどうせネットとかの話だろう?それは友達とは言い難いと思うけど?』
勘違いし始めやがったーーーーー!!?
どうしてこいつはここまで俺に構うんだよ!?
うざい通り越して本当に怖いわ!?
え?てか、どうして俺が学校で一人だってこと知ってんの?
怖い!怖すぎる!!
『違うわ!?ちゃんと連と零っていう友達が…』
そう言い掛けているのを遮って言ってくる。
『もしかして空想上の?』
『いや、ちゃんと人間(片方幽霊だけど)だわ!?』
あ゛ぁーーーーー埒が明かない
そんな言い争いを続けていると後ろからツンツンと背中をつつかれる。
誰かと思って一旦言い争いを中断し、振り返る。
すると誰かの指が俺の頬に当たった。
そこにいたのは俺の今言い争っている内容の張本人だった。
『勝星?親友の僕に何か用?』
そこに立っていたのは黒い大きな目に短く切った艶のある茶髪と健康的に少し焼けた肌。そして男にしては細い腕だが、前よりも筋肉がついて女子らしさがちょっと抜けた俺の親友である連だった。




