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墓に添える花の名は  作者: 春鏡凪/ちゃんす
金平糖
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お久しぶり

『あぁ、ありがとう』


俺はとりあえず心配してくれたことに礼を言った。

手を差し伸ばされたので掴んで起き上がる。

嫌いな奴とずっと一緒にいる理由はない。

サッサとお暇しよう。


『それじゃあ、これで……』


と歩こうとするとなぜか手を引っ張られ引き戻される。


名代が俺を起こしたときに掴んだ手を離していなかったのだ。


え?何で?


そして俺たちの間に沈黙が流れる。


何だ?この沈黙。この手離してくれないかな、出来ればあんま関わりたくないし。


『あの、どうして手を離さないでいるのか教えてもらってもいいかな?』


『え?』


すると名代は手と俺の顔を交互に見たかと思うと


『うぉ!?』


と声を上げて慌てて手を離した。

気づいてなかったのか、こいつ。どこのドジっ子漫画だよ?


俺は名代を呆れる顔で見た。


あぁ、こいつ見るだけであの時の記憶が蘇ってきてイライラする、、、早く行こう。


今度こそお暇しようと足を進める。

挨拶しないのかって?しないでいいんだよ、印象悪くしてあいつの頭の中から、俺を興味範囲から離脱させるんだ。


そんな安直な考えを持ちながらトコトコと変じゃないレベルで早足に歩いていく。


『なぁ、少し待ってくれよ。』


凛として人懐っこそうな声が聞こえた。

気の所為、気の所為だ。名代が俺を呼び止めてるなんて幻聴、幻聴。よし、サッサと中庭に行ってこのことをさっぱり忘れるんだ。そして俺は落ちてる落ち葉を踏んでこのことがあったことすら忘れるんだ。


『なぁ、ちょっと!?』


俺の袖が掴まれる。女子か!?お前は!?

俺の現実逃避も虚しく、この状況を理解せざるえないことになり、

ゆっくりというか、ガチッガチッと音が聞こえそうな素振りで後ろに首を巡らせる。

そこにいたのは不安そうな顔をした名代だった。


『また入院してるのか?体調は平気か?』


真っ直ぐと俺を見つめる目。

でも俺はどこかその目に気持ち悪さを感じた。

特に理由はないが直感的になぜかそう思った。

というか、そんなこと言うために俺を呼び止めたのか?

ほとんど関わりがない奴に?

本当にこいつのヒーロー気取りには腹が立つ。


『別に関係ないだろう?サッサと手を離せよ。行きたいところ在るんだから』


別に急ぎの用ではないがとにかくここから離れたいって気持ちで一杯だった。

とにかくあいつをビビらせるような温度のない声を出す。


『あ!ごめん。じゃあまた学校でな。でも、こんなところで友達と会えるなんて偶然だな。世間は狭いもんだ』


『え?』


今こいつ、俺のこと友達って言ったか?

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