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墓に添える花の名は  作者: 春鏡凪/ちゃんす
金平糖
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良心

連たちが退院して数日経った。


毎日あいつと話していたのもあって少しもの寂しい


しかし零もいるのであまり暇はしていない、、、はずだった。


『まぁ、ずっと前から病院にいた者同士で話せる話題なんて限られてたよな』


『だね、、、』


俺たちは話が尽きていた。

ゲームをしたりすることも考えたが、出来る事といえば、しりとり、手遊びなどなど零が何かに触る必要がないゲームばかりだったから、それも飽きた。

零を成仏させる方法もスマホとパソコンで調べているが、全然収穫がない。

塩とか酒とか色々クロマンに持ってきてもらってはいるが、どれを試してもだめ。

代わりにポッとでの生霊が何人か消えていたから、効果がない訳ではないんだろうが、零はやっぱり特殊な存在らしく、何も効かない。


『零?お前本当に何も覚えてないのか?手がかりになるものがほしいんだよ』


俺はベッドの備え付けの机に顔を突っ伏しながら零を恨めしそうに言った。


『全く!!』


俺の気持ちなんて知らないのか、(もしくは知らないフリしてるだけなのか)明るく元気に良いお返事だこと、、、

トホホ(泣)


俺がシクシクと静かに泣いているとガラッと病室のドアが開く。


『勝星くん、検診の時間だよ』


いつもの看護師さんだ。

もうそんな時間かとチラリと時計を見ながら俺は、はいと返事を返してベッドをたつ。

零はつまんなくなるーと言いながら病院の中庭の方に飛んでいった。


長い廊下を通って幸子さんのところに着いて、いつもの検診ルーティンをする。

幸子さんは俺に何個か最近の体調について質問してサラサラと俺の答えを紙に書いていってそれで終了。俺は部屋に戻ってまた零について調べるつもりだったのだが、厄介なものに捕まってしまった。


『星兄!!星兄だ!!』


『星兄〜!!』


『ゲッ!?』


うっかり小児科の棟に来てしまったのだ。

小児科は俺がいつも入院している棟と幸子さんがいる棟の真ん中にある。ここを通れば俺の部屋に一番近いのだがそれは距離の話。ここの前を通るとどうしても遅くなる。なぜなら、、


『星兄!星兄!』


『遊ぼうよ!!ほら!ままごとしよ!』


『いいや!星兄は俺とドアコワスンジャーごっこするんだ!』


『何それ?』


そう、俺は同い年には全く好かれないのに、子供になぜかすごく好かれるのだ。

毎回ここを通ると例外なくこのように連れて行かれる。

そして夕飯時まで開放されることは、、、皆無!!


え? 断ればいいじゃないかって?


俺も一回そう思ってそうしたことがある。

そしたらこいつら、捨てられた子犬みたいな顔するんだぞ?


俺は死にたいと思うことはあっても、そこまで人間として腐ってるわけでは無いので勿論良心が傷んで、断れなかった。

そして病気で行動を制限されているのだからというダブルパンチで良心が責めてきて何を言われても聞いてしまう。


ハハハ


そして俺は夕飯時まで帰れなかった。

疲れた、、、。

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