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墓に添える花の名は  作者: 春鏡凪/ちゃんす
死の部屋編
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連と母さん

僕は連。今は母さんが起きるのを待ってる。


僕には大事な親友がいる。勝星っていう親友と、零っていう幽霊の親友だ。


二人のおかげで僕らは今ここにいるようなものだ。


最初に僕の秘密である僕が女子であるということを知ったのは零だった。

そりゃ、幽霊で壁を通り抜けられるんだからバレる。


その後、勝星にもバレたけど、(バラした?)零はずっとそのことを黙っていてくれた。零は不思議な子だ。僕が一番最初に家のことについて話したのも零だった。

あの子はすんなりと信じて、ずっと僕を気遣ってできるだけ僕の部屋にいてくれた。それがすごく落ち着いた。


勝星はどこか少し眩しい。僕が勝星の立場になっても、僕は同じことを言えるだろうか?

勝星は普通の人と変わらないようで、強い芯を持ってる。そんな彼に零と同様、すごく救われてたし、尊敬してる。彼がいなかったら、襲われたとき抵抗しなかっただろうって思う。そう考えると僕はつくづく運がいい。


『うーん』


ベッドの方から声が聞こえる。

僕がハッとしてベッドを見ると、母さんのきれいな茶色がかった目が開くところだった。

僕は息を呑んでその光景を見守る。


『母さん!!』


僕がそう声を上げると母さんがこっちを向く。

しばらく焦点があっていないようだったが徐々に母さんの目に光が宿ってきた。

そして


『連?』


あぁ、ずっと恋しかった、聞きたかったその声に全身の毛が逆立つのを感じる。

目頭が熱くなって涙がポロポロとこぼれ落ちる。

最近泣いてばっかりだ、、、僕。


泣いている姿を見て母さんが、手を僕の頬に添える。


『連、連なのね。泣き虫なところ、全然変わってないのね。あなたは生きているのね。

あぁ、良かった』


その言葉を聞いた瞬間、僕は母さんの手をこれでもかってくらいに強く強く握った。


もう離したくないこの懐かしい体温。

温かい。もうずっとここにいたい。


『母さん、おかえり』


『ただいま、、、連』


そう言って、僕と母さんは涙ぐみながらも笑い合ったのだった。

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