結果
俺たちは話しているうちにいつの間にやら寝落ちして、気づいたら朝になっていた。
俺が一番最初に起きたようで隣に連と零が仲良く寝ている。
するとクロマンが俺たちのところに来た。終わったのだろうか?クロマンの顔色が朝の光でわからない。
『坊っちゃん、連様を起こして頂いても宜しいですか?』
そう言われたので俺は隣で寝ている連を揺らして起こす。
『連?起きろよ、クロマンが呼んでる』
ううんと声を漏らしながら連は目を開けると、思い出したかのようにハッと飛び起きた。
『クロマンさん!!母は?母さんは助かったの!?』
少しだけ泣きそうな目をしながらクロマンに詰め寄る。
その声に零もうーんと目を擦りながら起きるとこちらもハッとしたように飛び起きる。
『連のお母さんは?ねぇ!!勝星!!どうなったの!?』
俺の横で騒ぐ零を落ち着かせてクロマンの答えを待つ。
『こちらへ』
そう言ってクロマンはどこかに歩き出す。
まだ、朝が早いのかすごく静かだ。
ついたのは俺たちの部屋からさほど遠くない病室だった。
クロマンは連にどうぞと手を出して扉を開けるように催促する。
連は震えながらも手すりを掴んだ。だが、開けようとはしない。
『勝星、、、どうしよう、力が入らないんだ。怖くて仕方ないんだよ』
そう呟く連の声はあまりにも弱々しかった。
俺は無言で連の手に自分の手を重ねる。
『大丈夫だ。俺がついてる。一緒に開けよう』
そう言って俺はゆっくりと扉を開く。
中は俺たちと一緒の個室でベッドには点滴で繋がれたきれいな茶髪の女の人が寝ていた。
『母さん、、、』
連の頬に涙がつたう。
『今はお休みになられていますが、栄養失調と体の所々の骨折で命に別状はないそうです。助けられて良かったです』
そう言うとクロマンはニッコリ笑って連にハンカチをまた差し出した。
『今までよく頑張られました、お疲れ様です。お母様はご無事ですよ』
それを聞いた瞬間零は膝から崩れ落ち大きな声で泣いた。
良かった、良かったと言いながら。
俺は連の背中を擦りながらクロマンにお礼を言った。
『ありがとう、クロマン』
するとクロマンはまたニッコリ笑って
『お役に立てたようで何よりです。では、また何かありましたらお呼びください』
そう言ってクロマンはどこかに歩いていった。
連はひとしきり泣いたあと、母さんの目が覚めるまで待つと言って俺と零を病室に返した。
その時の連の顔はもう昨日のような無理をした笑顔ではなく、
美しい安らいだ顔だった。




