表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
墓に添える花の名は  作者: 春鏡凪/ちゃんす
死の部屋編
36/77

自販機ヘgo

零は笑った後、壁に戻っていった。


俺は喉が乾いていたことを思い出し、財布を持って病室の外に出る。光っているのは足元だけで先は真っ暗だ。

少し不気味だが、霊感がある俺が怖がっていてもきりがないので、できるだけ無表情でいく。

怖いって思うから怖いんだ。出たってボーッと突っ立てる生霊か亡霊だ。そうだそうだ、

ダイジョブ、ダイジョブ


そんなことを考えながらちょっと自販機のとこまで来て水を買う。


パ水を飲みながら、部屋に戻ってくると、部屋の扉の横に何かあることに気がついた。

なんだろう、、、生霊か?

いやでも、霊なら光るはずだし、、?


『ん?』


ソーッと近づくと、シクシクと声が聞こえる。

泣いてるのか?


よく目を凝らすとそこにいたのは膝を抱えた大男。

つまりクロマンだ。

あんな体格な人はそうそういないだろう。


『クロマンか?』


恐る恐る声をかけるとクロマンはハッと顔を上げた。


『坊っちゃん!!』


そう言うなりクロマンは俺の前に土下座してきた。


『クロマン!?おいやめろよ!?そんなこと!!』


クロマンを立ち上がらせるとクロマンはウッウッと嗚咽しながら、頭を下げた。


『すみません!坊っちゃん!!わだじは(ズビッ)坊っちゃんを傷つけてしまいまじだ(ズビッ)どんな罰でもうげます!どうかゆるじでくだざい!!』


その言葉を最後にウワーンと泣く大男。

俺の八つ当たりでここまで、、、

本当に真っ直ぐな人だな、、、。

それはいいけど、、、ヤバい、、、罪悪感が、、、


『クロマン、さっきは俺が悪かったんだ。本当にごめん。クロマンは何にも悪くないんだ。』


鼻水を拭いながらクロマンは言った。


『それでば、、、ゆるじてぐれまずか?』


『もちろんだよ。逆に許してほしいぐらいだ。』


『坊っちゃん、、、、ありがどうございまず』


そしてまた泣き出すクロマン。

泣き虫なんだな。


クロマンが落ち着くまで背中を擦って、やっと落ち着いてきた頃、俺は少し気になっていた事を聞いてみた。


『なぁ、クロマン』


(チーン)『はい、何でしょうか?』


鼻をかんでスッキリしたのか語彙がはっきりする。


『クロマンってさ、何でそんなに母さんのことを慕ってるの?』


ここまで忠実になるのには相当何かあったのではないかという俺なりの推測だ。何の縁もないただただ、雇われただけなら、ここまでにはならないだろう。


『それはですね』


クロマンがサングラスを外して拭きながら答える。

意外にクロマンの目が小さくクリッとしてて少し驚く。


『実は社長は私にとって、命の恩人だからですよ』


クロマンは満面の笑みを浮かべてそう言ったのだった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ