新種?
『俺、帰れるのか?ここ境界だし、、、。』
前に俺はここに来たことがあるような気がしていた。しかし、何で迷い込んだのかも、どうやって出たのかも全く覚えていない。
『モフ!モフ!』
付いてこいと言わんばかりに跳ねるモフモフ。
いや、お前についてったらマジで三途の川渡っちまうから嫌だよ、、、
たとえモフモフでも、、、。
『とりあえず、きた道戻るか、、、。』
飛び跳ねているモフモフをおいて俺は後ろを振り向いた時だった。
『ド、、シテ、、オ、、、ダ、、イ』
モフモフがいたところから声が聞こえてきた。
『え?』
俺が振り向いた瞬間、ガシッと腕を掴まれる。
『!!?』
あのかわいいお団子だったモフモフが腕を何本も生やしていて見えなかった目が赤くギラついているのが分かった。
『サァ、コッチへ、、、サァ、、、!』
俺は強い力でモフモフもどきの方向に引っ張られていく。
抵抗しようとはしているがムキムキ男に引っ張られているような力と握力は抵抗を許してはくれない。
『離せよ、、、!おい!』
俺がある程度近づいた所でモフモフもどきは3倍ほどに膨らんで、大きな口を開けだした。
あいつ!?俺を喰う気か。
待て待て待て!!
え?俺死ぬの?あんな化け物に食われて終わるの!?
いやでも、、、死ねるんだよな。
俺死にたいって思ってたしちょうどいいんじゃないか。
でも、俺が死んだら、、、連死んじゃうのか?
零もずっと一人ぼっちなんだよな。
近いうちにいつか俺は死ぬ。
でも、今じゃ無いだろう!?
『お前に喰われてたまるかよーーーーー!!!』
俺は腕を引っ掻きまくって、動じないと分かると噛み付いてやった。しかしそれでも効かない。
『ふざけんなよ!?本当に化け物じゃないか!!
ッ!』
動いていじっかしかったのか、モフモフもどきが俺を殴ってきた。
血がポタポタと滴り落ちる。
俺とモフモフもどきの距離は縮まっていく。
もう、だめなのか?
まだ死んじゃだめなのに、、、!!
『ダ、、、メ、、、!!』
俺がもう喰われるって時に横から白い腕が伸びてきて俺を捕まえていた黒い腕をちぎり捨てた。
俺も一緒に転がる。
その腕が伸びてきた方向に目をやる。
そこにいたのは、、、
『女の人?』
きれいな黒髪に少し俺より高い身長。顔は見えないが誰だ?
『モフモフ〜』
ん?モフモフ〜?
俺は目を擦ってもう一度女の人をみる。
そこにいたのは一番最初に見た白いモフモフだった。
『え!?おかしいな、さっき確かに女の人に見えたのに、、、。』
そんなことを言っている隙に黒いモフモフもどきは俺にまた手を伸ばしてきた。
それに応戦するように白いモフモフもどきは俺を自分の方に引き寄せて守るように俺に腕を何本も重ねる。
え?こいつ俺を守ってくれてるのか!?
そのうち白い方が優勢になり黒い方を握りつぶしてしまった。
黒いモフモフもどきがチリのような煙のような形になって消える。
『モフ〜。』
白いモフモフはその様子を見届けて安心したように俺をはなした。
『お前、、、』
『モフモフ!』
あっちだよと言わんばかりに腕をその方向に全集中させていつの間にやらあったドアの方向を指している。
『ここに入ればいいのか?』
『モ!』
うーん、、、助けてもらったとはいえさっきのことがあるし、ちょっと怖いよな、、、。
恐る恐るドアを開けるとザ異次元みたいな風景が広がっていた。
『やっぱり、、、やめよuって!?
うわーーーーーー!!??』
白いモフモフもどきは俺を容赦なくドアの向こうに突き落としたのだった。
『クソ野郎ーーーーー!!』
と遺言を残して俺はまっすぐ異次元に落ちて行ったのだった。




