連の姿
『連、お前女だったのか!?俺はてっきり男かと、、、』
俺は混乱して目が回る。
連は首をフルフルと振り、少し、力なく笑った。
『正確には女じゃないよ。僕は性同一性障害っていう障害でね、体は女でも心は男なんだ。』
性同一性障害、、、。何処かで聞いたことのある名前だ。
連の口調は丁寧だが、確かに言われてみれば中性的とはいえ少し男にしては声が高い気もする。
『たとえ女性の姿形でも、僕は男で、僕は僕だ。
勝星はこんな僕を受け入れてくれる?』
確かに驚いた。連が女だなんて考えたことも無かった。でも、髪と目を除けば普通だし、むしろカッコイイという印象を受ける。これは、、、
『連、俺は、、、受け入れたくないよ、、、。』
『そっか、、、。
、、、ありがとう、正直にいっt『お前が美形だったなんて!!』は?』
『何が見た目気にしてるだ?受け入れてくれてくれるか心配だ?
違う意味で受け入れたくねぇよ!?
嫌味か?嫌味なのか?
顔にとことん恵まれなかった没個性顔の俺を小馬鹿にしたいのか!?』
『勝星、落ち着いて、、、。』
零が俺の前に現れて、なだめる。
『あぁ、すまん。少し取り乱した。いやでも、、、
連、本当に悩んでたのか?その素晴らしい容姿で?』
連は目を見開いたまま動かない
『連?どうした?』
しばらくして連はホロホロと泣き出した。
『え?ちょ?あ!ごめん、受け入れないなんか言って、、、。違うんだよ、違うんだ。
受け入れるよ、もちろん。ただ、俺が想像してたのと逆方向にいったもんだから、驚いて、、、。』
『違うんだ、勝星。僕のことそう言ってくれたの母さんだけで、、、学校でもからかわれたり、悪く言われたことがほとんどだから、こういうこと、慣れてなくて、、、。』
連の涙は太陽の光に反射して連の顔を飾った。
俺は思わず見惚れる。
なんて美しい風景なんだろう。
まるで天使みたいだ。
『連、たとえ姿は女でも、俺はお前を男だと思ってるし、親友だと思ってる。そんな答えでお前は満足してくれるか?』
連は涙を拭ってニコッと俺に笑いかけた。
『あぁ、十分合格点をあげられるよ。
勝星、君は僕を親友だと言ったよね。本当にいいの?こんな僕だけど、本当に本当にいいの?』
『こんなじゃない、素敵なお前に俺は親友になって欲しいんだ。』
『なんか、告白みたい、、、。』
『おい!?それは言うなよ、、、。万年ボッチの俺には友達から親友になる申し出ってどうやるかわからないんだから、、、。』
『勝星は万年ボッチじゃないでしょ?』
『いや、だから俺学校に友達いないn『僕が親友としているんだから!』』
零が最高の笑顔を見せる。
後ろから太陽の光がさしてきて、笑顔が一層眩しくなった。
俺はその眩しさに一瞬固まりながらも
『あぁ!俺たちは親友だ!!』
このセリフは臭いセリフで、陽キャに何度も使い古された言葉だってことは分かってる。
でも、陰キャの俺にも今言うにはピッタリの言葉だと俺は心の底から、思うのだった。




