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墓に添える花の名は  作者: 春鏡凪/ちゃんす
死の部屋編
24/77

連の申し出

『それで、これからのことだけど、、、まずやらなくちゃいけないことを確認するぞ』


『『うん』』


連と零が力強く頷く。


『まず俺が死ぬ前に零を成仏させること、連の母さんの救出、そして連を殺されないようにするってことだが、、、』


『勝星、ちょっと待って。』


連が俺の話に割って入る


『なんだ?連』


『その前に僕の秘密をもう一つ教えようと思うんだけど、、、

いい?』


『いいけど、どんな秘密なんだ?』


『ほら、僕と勝星って最初に、僕が姿が見られるから部屋に入らないでって言って、こんな感じに壁越しで話しているわけじゃん?』


『そうだな、、、もしかして秘密ってお前の姿のことか?』


『うん、勝星ならきっと受け入れてくれると思うから、、、。』


俺は少し不安になった。連の姿を見て連への気持ちが変わってしまうんじゃないかって。

隠したいと思うほどだ。

それほどの見た目で印象がちっとも変わらないなんてのはほぼないと思ってる。

見た目で人を判断するのはいけないことだって分かってる。

しかし人間は、身を守る本能として自分と違うものを恐れる。俺はその本能に打ち勝てるのだろうか?

いや、勝たなきゃどうする?

連は親友だ。俺を受け入れてくれた大事な親友だ。

そんなことで変わるような友情じゃ無いだろう!?


俺は自分の中で決着をつけ、連に返事を返した。

『あぁ、きっと受け入れるよ。連はどんな姿でも俺の親友だ、、、。俺はたぶんだけど大丈夫だ。』


『絶対って言わないんだね』


連がそう言葉を漏らす。


『俺、絶対って言葉嫌いなんだよ。

だって、確定していないのに決めつけるなんておかしいだろう?』


すると連はフフッと笑った。


『勝星らしいよ、、、そういう変に真面目で正直なところ。

でもそんな勝星だからこそ、僕は君を信じられるんだけどね。

君は嘘をつかない。僕と無理矢理付き合ったりしないから、すごく安心できる。悪口とか言われるよりも無理矢理付き合ってもらうほうが苦しいし寂しいよ。』


この言葉に俺は何かを通ずるものを感じた。

今までどれだけ自分の見た目に悩み続けたんだろう?

悪口を言われるのも辛い、

だけど自分を気遣って無理に付き合ってくれている友達に申し訳無さだけが募っていく。

俺も何度も同じ目にあった。

陰キャで、ボッチだからと優等生様たちは俺を可哀想だと決めつけて関わろうとした。

でも、無駄な正義感で無理に関わって、、、

そういうこと、顔に出てて分かるっていうのに、、、

本当に苦しいんだよ、そういうこと。


『じゃあ、お前の部屋に俺が行けばいいか?それともお前が来るか?』


『あー僕はさっき言ってた奴らにこの部屋の鍵閉められてて出られないし、この部屋に勝星が入るのも無理なんだよ、、、。どうしよ?』


俺はしばらく考えると、あ、と声を上げた。


『窓からならお互いを見れるんじゃないか?もしかして窓もだめか?』


『いや、窓は大丈夫。じゃあ、先に窓から顔だしてて。驚かないようにゆっくり出るから。』


『分かった』


俺は言われた通りに窓を開けて連の部屋の方向を見る。外は雨で少し薄暗い。


隣の部屋の窓もガラガラと音を立てて開く。


『じゃあ、いくよ、、、。』


連の声が聞こえる。


雨がやみだし、雲の隙間から光が漏れ出してくる。



そしてゆっくりと連が出てきた。


その瞬間、連の部屋に雲から漏れた光が差し込む。


『連、お前、、、!』


太陽に照らされた長く白い髪に、大きく、くりくりした赤い目。

そして細い肩に冊子に手をかける色白くケシャな腕。


そう連の姿は、、、。


女性そのものの姿だった。

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