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魔物を掃討してすぐに離れる予定だったこの町に1週間ほど滞在することになった。
なぜかといえばあまりにも町が魔物の襲撃で破壊されすぎた為とそして王女エリーゼの存在を街の住人に知られてしまったため放置することができなくなったというのが大きい。
襲撃後三日後に獣人国から魔物討伐と復旧を兼ねて兵が派遣されてきた。
それまでは復旧活動に必要な人材等を車のゲートから一時的に協力する形で派遣し復旧に協力した。
その効果は覿面に表れ復旧は通常の復旧にくらべればかなりの速さだった。
俺も町の復旧に手を貸したかったのだが手を貸せたのは初めだけだった。
というのも俺の竜人としての覇気が強すぎるのか騒動が落ち着いて復旧に手を付けるようになると町人の獣人たちは安堵したのだろう俺が傍に行くだけで怯えられて弱い者はその場で気絶してしまったのだ。
それは俺にとってかなり衝撃的だった。
さすがに街に出づらくなってしまったので颯の中で出来ることをやるしかなかった。
出来ることは調合で薬を作ることくらいだったのだが、それでも感謝された。
それ以外にもこの町で使い魔にした者たちの姿やスキル等の調査で手を取られることになった。
新たに仲間にした使い魔の数は十五名でその内八名が女性でさらにそこから四名獣人だった。
男は皆ヒューマで獣人はおらず、エルフと竜人の二人は花街奴隷ではなかったようだ。
皆、マリス魔導国の花街奴隷で不遇な目に遭い、死んだ者たちばかりだった。男女ともに花街の所謂性奴隷というものだった。
マリス魔導国の花街といえば魔導国の貴族たちしか入れない場所で高級と世界的にも有名だが同時に差別も激しく貧富が大きい場所だ。
スケルトン化してから魔導国の支配下に置かれたのだろう。魔導国にも魔物使いという特殊な職はいるようでスケルトンたちは消耗品扱いだったようで彼らは日々いつ無に帰るかわからない不安におびえていたようだ。
俺の提案に飛びついたのは人に戻れる分マシだと判断したようだった。
もっとも、覇王という名に救いを感じた者も多かったようで使い魔になったと同時に元からいた他の使い魔たちの思念も感じたのだろう。俺の配下になるという事への忌避感は薄かったようだ。
それ以上に魔導国の彼らへの扱いが酷かったということもある。
彼らのスキルや性格、望み等を熟慮し最適な場所へとキバと共に配置することに時間を要した。
その配置作業に颯での一週間は費やしたといっても過言ではない。
そして一週間もすればかなり落ち着いて復旧も派遣されてきた兵たちでも十分になったのだ。
町の住民たちと兵たちに見送られ俺たちは一週間滞在した街を後にした。
向かうのは獣人国首都ハリーだ。
実はハリーへ向かうにあたり、かの国から正式に招待を受けたとフィニアスから報告を受けた。
それも側室として正式にエリーゼ王女を側室として娶ることを対外的に示したうえで…だ。
それと同時に獣人国と覇王連合との同盟を結ぶことになる。
正式なもので俺の乗る颯がハリー到着後、颯内にあるゲートを使いフィニアスらがやってくる手筈となっている。
元々颯が空間拡張された魔道具な上に、覇王国内部での移動手段ゲートの存在は世界に知れている技術であり基準となっている魔力が覇王本人であることも知られるようになった。
当然だが今回の町の復旧の事情から颯内部にその移動手段が設置されていることは獣人国上層部には知ることになった。
だが移動手段を使っての大人数の移動は獣人国側から控えて欲しいという願いも出ている。
国力の差から覇王連合が世界で最も強いのは世界中の知る事実であり願いにとどまっていて命令でも脅迫でもないのはその地力の差ともいえよう。
また、覇王の人となりを信用したいという想いも確かにある。
何しろ奴隷制度を改革して世界中の革命を起こし統一を成し遂げた唯一の勇者ともいえる存在であり、神の御子という正当性もある。
もちろん俺自身、世界中を再び支配下に、などという想いはない事は即位と同時に明言しているというのもある。
今回の復旧活動もゲートを使ったということは獣人国側も周知している。
災害にはこれ以上ない応援でもあることは事実だ。
この復旧の手伝いによりゲートに関する事柄は獣人国側と対等の貸し借りなしになった。
ゲート設置は見送られることになる。
当然だと思う。俺以外では未だゲート魔法はできないのだから。
現在移動はタテが颯を運転している。
おれはといえば詳細の打ち合わせのため颯内だ。
ゲートを使ってフィニアスが颯内にすでにいるからだ。
フィニアスは同盟に関する書類を持ち込み、俺はその書類に目を通す作業に追われていた。
速読と暗記のスキル持ちでなければこの持ち込まれた同盟書類を全て読み終えつつ記憶しておくなどこの短時間では普通は無理だろうなと確信していた。
俺は目を通しつつフィニアスに呆れた。
「普通さ、こんな量を持ってくるか?」
「初めは概要をまとめた物を読んで頂くつもりだったのですが速読と暗記のスキル持ちということを思いだしましてリュウ様なら平気な量と判断したんですよ」
フィニアスは軽やかな笑みを浮かべていた。
彼は一口差し出されていた紅茶を持ち、口に含んだ。
「大丈夫ですよ。重要な部分から上に置いておりますので半分は目を通していただければ問題ありませんよ」
暗に最後まで読む必要はないと言っていた。その目は相変わらず軽やかな笑みに包まれている。
だが俺としてはそういわれるとできる限り目を通したくなる。
「フィニアスは俺をたきつけるのがうますぎる…」
「そんなつもりはなかったのですが…?」
フィニアスは軽く笑みを深くした。
俺は軽く嘆息して書類に集中することにした。
ハリーへの距離はそう長いものではないからだ。
しばらく書類と格闘していると車内が静かなことに気がつく。
車内はそれなりに人数がいるはずなのだが俺の集中のせいなのかやたらと静かだった。
両脇にいるクリス達を見ると転寝をしていた。膝の上のエリーゼも丸まったままで気持ちよさげに眠っているようだった。
海たちはといえばとなりの部屋で時間つぶしにとおれが作ったオセロで遊んでいるようだった。
フィニアスはそのオセロが気になるのか興味津々に眺めているようだった。
集中が途切れたのにも理由がある。書類に目を通しきったからだ。
書類をまとめて元に戻すと背もたれに体を沈めた。
そのまま一息つくと軽く疲労から睡魔がやってきて俺の意識を沈めたのだった。
「リュウ様…」
揺さぶられておれは目を覚ます。
キバが俺を起こしたようで周囲を見回すとクリス達もその声に起きたようだった。
眠気を吹き飛ばすように軽く伸びをすると膝の上にいたエリーゼが降りた。
「どうした、そろそろ到着か?」
「はい」
「それなりの服に着替えていただきますぞ」
フィニアスがそう言ってきた。
「覇王らしく…か?」
「はい」
おれは立ち上がる。
「どの服がいいのかわからんな」
「それなら黒と赤の軍服のものはあるのかしら?」
「エリーゼ?」
「我が国での覇王といえばその服が定着しているのだけれど…」
「………。黒と赤の軍服といえば覇軍か」
「よく知られている覇王様の服ですのでそれでよろしいのでは?」
「………。そうだな」
おれは言って腰に下げている修羅を外して手に持った。
窓を出して収納一覧を出し破軍を選択した。
それだけで俺の服装は覇軍へと変わる。
「やっぱ、派手だから嫌だな…」
渋い顔をしてしまう。
手に持っていた修羅を再び腰に下げる。
「リュウ様、城から女官を呼んでいますので改めて皆様と身だしなみを整えてもらいます」
「………。簡単でいいのに」
「そうはいきません」
「うふふ、クリス様たちと共に同じデザインのドレスを作ってもらった甲斐がありますわね」
「そうね、やっと公の場で着れるわ」
「そんなことしていたのか?」
「ええ、麗奈さんがデザイナーになりたかったとお聞きしましてそのデザインを拝見いたしましたらとてもよくできていたのでそれなら全員分のドレスの統一したものをとお願いいたしましたの」
「そういえば麗奈はドレスデザイナーになりたかったと言っていたな」
「まさかこの世界で夢がかなうとは思ってもみなかったわ」
「そうか…。おれはそういう事には詳しくはないけど大きな出費にならない程度なら構わないぞ」
「本当?」
「ああ、遅かれ早かれ側室専用の公用の衣類の出費は必要だしな。城に帰ったら予算を計算しとく」
「リュウ、ありがとう!」
「ゴテゴテに着飾られても困るが、ある程度は必要だしな。宝飾品に関しては宝物庫に山のようにあるから、ある程度は必要ないぞ」
そうして一同は身だしなみを整えることになった。
側室たちのドレスは皆同じデザインだったが色違いだった。よく見ると俺が渡したイヤリングの色と同じ色だった。
「みんなよく似合ってるぞ」
俺は率直な感想をもらした。
まんざらでもないのか皆笑みを浮かべて喜んだようだ。
一息つく頃になると首都に到着したとタテから報告が上がった。
キバが俺のカードをもって検問を終えると周囲が一段と騒がしくなった。
「周囲が騒がしくなったな」
おれはカードを仕舞いながら呟く。
「このまま城に乗り付けて良いそうですので正門を超えてから降りることになるそうです」
「護衛兵は二人だったな。それとキバとタテが加わるはずだな」
「はい、城に到着次第、賓客として5日滞在し宿泊予定です。護衛兵長としてエルナ殿も許可を貰っていますので問題はありません」
「ああ、颯は下り次第収納するからな」
「はい」
そうしてしばらく待っていると後部座席の扉がタテによって開けられた。
恭しくお辞儀をしていた。
早速おれは颯を降りる。続いたのはフィニアス・エリーゼ・クリス・ステラ・海たち一行と最後に近衛兵二人とフレアとキバだった。エルナは助手席だったのでタテと共に降りていた。
見届けてからおれは颯を仕舞った。
俺は城の正面玄関を見た。
正面玄関には獣人国の国王と宰相と思われる獣人男性二人とその二人を囲み守るように兵たちが並んでいた。
「お父様!」
エリーゼが声をかけ寄る。
「エリーゼ。良く帰ってきた」
「はい、ご心配おかけしました」
俺は親子の再会を、笑みを浮かべてみていた。
そうしてひと段落したことを見て俺は国王に声をかける。
「長々と王女殿下を連れまわしてしまって申し訳ありません。俺はウィリアム覇王連合国の覇王リュウ=クドウ=マリノス。お見知りおきを」
おれはそう言って断りを述べる。
「いやいや、覇王殿のおかげでエリーゼの呪いが解呪されたことに深く感謝しかありません」
国王は深々と俺の手を握った。
「自己紹介が遅れましたな。ゲシュタルト獣人国国王リチャード=ゲシュタルト。遠いところからの訪問感謝しよう。お疲れでしょうから我が城でゆるりとおくつろぎくだされ」
「御厚意感謝いたします」
横では宰相同士顔見知りなのか早速、挨拶もそこそこにいろいろと意見を交わしているようだった。
そして城内に案内されるのだった。
この城はなかなか個性的な外観をしていて城の背後には大きな崖がある。城はその崖に押し込まれるようにして立っているので背後からの襲撃というのはないのが特徴である。
城内も崖をくりぬいたような内部なのか砦のような印象が強い。
前衛特化の種族らしい戦を想定したつくりのようだ。魔法への対抗意識が想定してあるようで魔術師泣かせの城という評判は確かのようだ。
城に入り案内され通された部屋は貴賓室だった。
旅の疲れを取ってもらってからゆっくりと協議に入ることは事前に予定されていたのでさほど驚きはなかった。
今晩は歓迎を兼ねて夕食会が行われる。
とはいえ、フィニアスは事務レベルでの協議はあるので何もないわけではない。
同盟署名は明日になる。
だが俺にとって同盟署名はさほど重要ではない。
すでに決まっていることなので形として王同士の署名なのだ。
その協議が今日のフィニアスの仕事にある。
俺にとって重要なのは明日の同盟署名と共にエリーゼの正式な輿入れにある。
そう、正式に俺の側室として明日の夜には召し上げる必要があるということ。
それはクリス達にも伝えてあるので今日明日の夜はエリーゼと二人きりの夜にもなる。
だが実のところ、俺にその覚悟があるかといえば微妙で輿入れに関しては受け入れてはいるもののなぜか肉体的な関係には二の足を踏んでいる。ためらいがあるのだ。
理由がわからないので困っているのだ。
それはエリーゼにも伝わっているらしくエリーゼを保護して以来その気になれば関係を持つ機会はいくらでもあった。
だがエリーゼからは決して誘われたことはない。
エリーゼがその気になれば俺は拒否が絶対にできないことは初めに鑑定したスキルを見たときに気がついた。
彼女には魅了スキルがある。それも相手が俺にしか使えない限定の魅了だ。
限定だけあり効果はある意味で俺の魅了をしのぐほど効果があるので使われれば俺に拒否はない。
彼女が魅了を使った暴挙に出ないことはわかっているがそれでも彼女を思うと申し訳ない気持ちで気が重くなる。
すこしエリーゼと時間をとるべきか
貴賓室でゆっくりしていた俺はエリーゼが室内に入ってきたのを確認して立ち上がる。
「少し二人きりで話がしたいんだがいいか?」
「え、ええ。それならいい場所がありますわ」
おれはエリーゼを伴い部屋を出た。背後から遠巻きにタテがついてきていたが気になる距離ではないのでさせておく。
エリーゼが案内してくれたのは二階の庭園だった。
城の内部にある庭園だったがその様相は果樹園のように果物の木が植わっていて見た目よりも実を取っていることに驚きと共に感心していた。
「すごいな。まるで果樹園のようだ」
「初代が非常食にを植えた物らしいのですが今では城の者のデザートになっておりますのよ」
そういってエリーゼはそばの木に実っていた果実を一つもぎ取り、手渡してくれた。
小さな果実だったので一口齧ると半分なくなったが口に広がる果汁が甘く美味かった。
「うまいな」
「ふふ、お口にあって良かったですわ」
笑みを浮かべたエリーゼを見て綺麗だと実感してしまった。
それも当然だろうと思った。
彼女は恐らく俺のためにイヴが遣わした伴侶なので好みの姿なのだ。
ジッと彼女を見つめていると彼女は俺の視線に恥じらいを見せた。
「御主人?」
おれはその言葉に自分の気持ちに気がついた。
飼い主の矜持……か。それのせいか。彼女に欲を感じないのは……
俺は視線をエリーゼから外して首を横に振った。
「エリーゼ」
「はい?」
「その御主人というのはやめてくれ」
「どうしてですの?」
「お前は俺に〈シロ〉と呼ばれて嬉しいか?」
俺のその言葉にエリーゼはハッと気がついたようだった。
「いいえ……。懐かしくは思いますが…」
「その呼び名で呼ばれると俺はお前を飼い主としてしか見れなくなる。側室として見れないんだよ」
「ご…、リュウ様…」
「わるいな……。今のままではお前を側室に上げてやれない。受け入れているもののどうしても俺からは誘えそうにない」
おれはエリーゼに寄り頬を撫でる。
「でも、明日は…」
「わかってる。そう言ってはいられないことくらい承知している」
俺とエリーゼの身長はほぼ同じ高さなのでそっと額同士を当てた。
エリーゼは無意識なのだろう。俺の腰に手を添えてきた。
エリーゼの整った顔を間近で見つめて言った。
「明日はお前がスキルを使ってくれ。そうでない限り俺からは決してできないからな」
「でも…」
「イヴはそれを見越してお前にそのスキルを持たせたはずだしな…」
俺は軽くエリーゼの唇に触れる程度のキスをして離れた。
「今の俺にはこれが精一杯だ」
そう言ってエリーゼを見ていると庭園の入り口から人の気配を感じ視線を移す。
そこにはリチャード国王がお供を連れて立っていた。
「仲が良いようで安心しましたぞ、リュウ殿」
「お人が悪い…。いつからそこにおられたんですか?」
さすがに顔が軽く朱に散ったことを自覚していた。
「ふふ、心配せずとも先ほど来たばかりだ」
「もう…!お父様…。リュウ様行きましょう」
「あ、ああ……。お先に失礼しますよ、国王陛下」
「うむ」
その夜歓迎の夕食会に呼ばれ歓待を受けたリュウ達だった。
翌日昼を過ぎてから同盟の署名に臨んだ。
場所は獣王城の1階にある会議室で行われた。
机をはさんで見合うように座り脇にはそれぞれ宰相とフィニアスが座っていた。
同盟書類は二枚あり、同じ言葉が綴られており一度書き込めば書き直すことは不可能になる魔法効果がある書類なので各国で一枚ずつ保管することになる。
この二枚、連動しているので同盟を破棄する場合にはこの書類を燃やすしかないのだが連動しているので片方が燃えれば書類は真っ黒に変色する仕組みになっている。
そして同盟書類のほかにも書類が一つある。
同盟の証として獣人国第一王女エリーゼ=ゲシュタルトと獣人国の持つ覇王装備を今代覇王リュウ=クドウ=マリノスの元へ輿入れして譲渡するための書類だ。この書類も魔法書類だ。
人によってはこの輿入れが覇王国の元へ下ったと噂する者も多いが人質だというものもいる。
だが実際にはそれぞれの国にメリットのある同盟だ。
覇王国側からすれば隣国の敵国マリス魔導国の動向を知る最速の地になる。
逆に獣人国側からすれば魔導国からの侵攻を防ぐのに覇王国の協力が得られるのは大きい。
それだけでなく同盟を結ぶことで正式な連絡船を定期的に両国を運行することになるので商業的にも利が大きい。もっとも入国にはそれなりに配慮する予定だがそれはお互い様なのである。
ゲートに関しても首都ハリーに一つだけ設置することの許可を貰った。エリーゼの帰郷のため、国王を説き伏せたのだという。
もちろんゲートカードも二枚送る予定だ。
これだけを聞くと獣人国側のほうがメリットが大きすぎるので王女と宝物を譲渡する形で落ち着いたのだ。
両国王がそれぞれに書類にサインを施し同盟は正式なものとして締結された。
その夜、同盟締結の祝いとして国賓として晩餐会が獣人国側から催された。
さすがに王女との初夜があるので夜遅くまでは開かれなかったのだがそれでもいろいろとあったので息が詰まりそうになっていた。
それを理解していたフィニアスによって翌日は事務作業に俺は参加せずに済んだのは僥倖だった。
同盟締結のその夜、俺はエリーゼの体に溺れた。
さすがにその気になれなかった俺にエリーゼが魅了スキルを使い貪る形になった。
俺は魅了を使われた効果なのかその後の記憶は朦朧としていてあまりない。
ただ、獣のようにお互いの体を交感した事実だけが強烈に残った。




