クラスメイト紹介…… その6
「出席番号19番の羅々等 良々(ららら らら)です。部活はサッカー部で…………ふふっ、未咲………まぁ~た女の子に告白しちゃってぇ………。許さないよぉ……?だって僕が初めて何だから………ふふふ………。」
そいつはゆるふわ系の男の娘だった。かなりふわふわな髪で、どう見ても女に見えるのだが、男子の制服を着ているため男の娘だと分かる。
「そういうことらしいな?未咲?さっさとこいつとくっついてくれ。正直言い寄られると迷惑だ。」
俺も便乗して二人がくっつかないかなぁと支援する。
正直未咲に告白されて断ったがずるずると這い寄ってくるのは目に見えている。出来ればそれは避けたい。女装の件もあるからな…………。それに、早くどうにかしないと下手したら俺にまで羅々等の攻撃対象にされそうだ。好き合っているならまだしも、嫌がっているのに攻撃されるのは避けたいからな………。いや、とりあえずアイドルなので普通に気にするだけなのだが。
「僕、初めて告白されたときはすごくすっごく嬉しかったんだよ?未咲は後から否定してきたけど、本当は僕のことが大好きなんでしょ?だってあんなに顔を赤くしてたんだもん。他の子に告白したりストーカーするのは僕にヤキモチ妬かせたいからでしょ?違うの?違ったら嫌だよ?僕のこと嫌いだったら僕は未咲殺しちゃうかも?そして未咲の瞳や脳みそや心臓や…………いろんな所を食べて、いつまでも一緒になっちゃうよ?知ってる?好きな人の肉ってとても魅力的なんだって。でも、未咲には味合わせたくないなぁ。だって、僕を食べちゃったら未咲は本当に別の子の所に行っちゃうじゃん?だからそんなときは僕が未咲を食べちゃうからね?だからね、ちゃんと僕を見て?僕は未咲がいろんな人のストーカーしているところをストーカーしてるから。もし襲いそうになったら僕が止めてあげる。ヤキモチかかせるためじゃなかったら、僕………ミサキノアジダケシリタクナッチャウカラ。ダカラネ、ミサキ………ハヤクボクヲミサキノモノニシテヨ。ズットマッテルンダヨ?」
…………とりあえず、羅々等は依存的なヤンデレであることが分かった。二人が幸せになってくれることを祈ろう。
「好きなアイドルとかはいないなぁ……僕は未咲以外に興味ないし………。あ、でも未咲が好きなアイドルができていたらそのアイドルグッズを僕の写真に入れ替えちゃうから!!」
さて、次のやつは真後ろでそれを聞いていたためにダウンしてしまっていた。まぁ、あれを当事者でないのに半径三メートル以内であれを喰らうのはキツいだろう。とくにBLという言葉を知らない純粋なスポーツマンっぽいからな………。
「あ、この子は陸山 太一って言って出席番号20番で部活はバレー部。なんかメモに書いてあったよ。好きなアイドルはGOUSTだって書いてある。渋いなぁ…………。」
GOUSTは二人組の歌手グループで、確か二人とも40代じゃなかったかなぁ………。後、二人は元国体で準優勝したほどの実力を持つバレーボールプレイヤーだったらしい。
ギターが湊 達磨、キーボードが井文 駿晴だったなぁ………。もしかしたら仕事で一緒になるかもしれないが、おそらく無いまま終わるだろうと思う。
「で、私は流館 楓………。バスケ部で出席番号は21番。で、名前の由来は偶然こんな名字だからってバスケ馬鹿の父と母が響きでつけた。私はこの元になったキャラクターのように授業中には寝ないと思う。まぁ、バスケは好きだけど。」
あぁ、あの漫画は感動する。特にあの名台詞のシーンは…………。
「好きなアイドルはフェアです。ファンクラブにはその内入るだろうけど。とりあえず今度のライブは部活休んで部長さんと二人で行きます。」
おい、部活は休まないでくれと思うが、まぁ土曜日だしなぁ………と納得してしまう。
「そういえばこの前の歌対決ライブステージでは二つ隣の人がデコチュー貰ってました。少し悔しかったです。」
……………あったなぁ、そんな事。その後の騒動とかですっかり忘れてたけど。
次の奴は見覚えのある奴だった。
「はいはーい!!出席番号22番の冷斗 保美でーす!!部活は柔道部で得意技は寝技!!おにゃのこと肌と肌を合わせるのが簡単に出来るから入ってるのです!!おにゃのこの体をおんにゃのこの私が触っても抱きしめてもなんの問題もにゃっしんぐなのがたまらないなぁ……とぐへぐへしておりにゃす!!」
どこで見たか思い出した。
完全なる百合っ子なのだ。本人が可愛いと思ったら誰これ構わず抱きつき、匂いを嗅ぎ、頬をすりすりしたりする。それをされてもし女装がバレたりするといろんな意味で困る。
「くぅ~。中学の理恵にゃんが恋しいにゃら…………。あれだけ乙女なおにゃのこは中々いないにゃむ………。火恋にゃんはここにいるにゃろうから後で写真撮りにいきたいにゃら………。」
ちなみに、こいつは理恵と同じ中学の出身で、仲のよいような感じで文化祭の時に話していたのを見たレベルである。




