高校にも変装は付き物ですから
桜が舞っている自分の通う霧橋高校の校門に入ってから一言………。
「さてと…………うん、やっぱり心折れそうだな!!」
自分が通う高校に入ったときの第一声がこれでいいのかと思えるほど、今の格好は男としては惨めだと思う。開き直ろうかと思ったができなかった。ちなにこの中では声を少し高くしているから女と思われているだろう。胸もパッドつけているし。
今は望月 陽菜の格好だが、春休み時代とはかなり変わっている。
まぁ、制服は別に問題ないかもしれない。コスプレと思ってしまえば。幸いトトとは違う高校だし。
メイクを軽くしておき、男だと悟られないようにするが、顔は髪で隠さない。とはいえ、メイクのせいか、完全に女子に見えると事務所の方々からの意見をもらったのだけどね……………。
それに、母さんからの餞別にもらったスカーフ的なリボンを使い、三つ編みお下げの所にしている。
まぁ、もう一個アイドル時にともらったものの、あの髪飾り(蝶をイメージした奴。)があるため使わないであろうリボンは火恋に譲ったのだけど。
通学鞄は学校指定の物で、普通の鞄だ。男女関係なく使えるデザインなのでホッとしている。
ちなみにこのリボンは餞別にもらった数日後に商品として専門店で販売されているので、火恋にはバレないだろう。ちなみに、同じ高校だが多分火恋は部活にはいるだろうから多分接触することはないだろう。それに、体育の時間は学校側に交渉し、全て見学で許されるらしい。体育祭もだ。
そのかわり、体育の時間の数だけ何かしないと行けないらしい。高校の校長の息子がテレビ局関係者のため、シュクレガトーとジュピターの面々が色々と番組の企画に参加することになってしまった。
それについては色々と申し訳ないと思う。
ちなみに、その関係で今夜はフェンリルのメンバーとクイズ番組に出ることになっている。
冴狼さんとロイさん以外のメンバーと会うのは初めてになる。
霧橋の制服は白と水色で構成されたセーラー服だ。夏服は赤と白らしいけれど。ネクタイタイプなのにはホッとしたけど。
あまり着ることは無いと思うのだけど、体操服は霧橋の校章がついた白Tシャツ、水色の短パンだった。男子の方は紺色らしいけど。
ジャージの色も女子は水色、男子は紺色だったが、これは体育時と文化系の部活が使うもので、運動部ごとに違うデザインのジャージを着るらしい。
水着はなぜか定番のスク水ではなくてスポーツタイプの上下が違う水着だった。色は、基本水色を選ばせるのだが、選択肢として他に白、黄緑、紺があるらしい。
こうなった理由は…………この学校の七不思議の一つらしい。
男子はトランクスタイプの海パンで色は青。
しかし、男子の方はなぜか貝殻ビキニの選択肢がある。しかしなぜか七不思議ではない。
まぁ、プールには参加しないから関係ないけど。
さて、入学式の長ったらしい校長と熱血だが二分足らずで終わった生徒会長の話と昔校長をやってたらしい来賓の方々の話が終わり、それぞれのクラスに戻るように言われた。
俺の席は、真ん中の一番後ろだった。後、クラスの人数は24人と少ない。
「………じゃあ、自己紹介していけよ~。その間私はサクッと三年にやらせる小テ作ってるから。あぁ、私はお前等の自己紹介が終わってからやるし、私が自己紹介しなかったら帰らせねぇからな。じゃ、一番からな~。」
そういって先生は窓側の一番前の生徒を促した。
「え、え~と、一番、若木 洋次です。よくわかぎと読まれますが、おさなきです。後、幼児という響きの俺ですがロリコンではありません。むしろショタが…………ぐへへ~。部活はサッカー部に入ろうと思っていて、将来の夢は保育士だ!!よろしく!!」
彼の言葉で空気が少し固まった。
まぁ、ショタ×スポコンお兄さんも一応需要はあるだろうからな………でも、あんまりないんだよな………。
ちなみに彼は黒い髪をスポーツ刈りにしている。ショタコンでなければいいスポーツマンになれるだろう。多分。
「中学は的市中で、部活では副キャプテンだった。勉強の方は頑張ったらできるタイプだから勉強会やろーぜ!!」
後で聞いた話だが、中学三年生の時に全中で得点王に輝いた関係ででかなり有望な選手らしく、名門校からスカウトが山のようにきたのだが、全て断ってこの高校に来たらしい。理由は家が近いからと、近くに保育園が五つもあるから………だそうだ。
「二番の加藤 小桃です!!好きな食べ物は名前の通り桃で、園芸部に入りたいと思っています!!誕生日は3月3日です!!」
かなり明るい自己紹介だな…………。
「あ、桃食べるときに共食いだねとは言わないでくださいね?もう聞き飽きたネタなので………。」
彼女は、桃色の髪に桃のヘアゴムをつけている。本人は気にしていないのだろうが、身長が結構低い。小学校高学年に見えてしまう身長だ。ロリ漫画によ出てきそうな容姿だな………。
「私は夢町東一中出身です。中学時代も園芸部で、ガーデニングが趣味になってます!!
「三番、木下 夏芽…………。名前の由来は夏に産気づいたから………。趣味はオセロと山籠もり,……。女みたいな名前だが、正真正銘男…………。三年間よろしく頼む。」
彼は髪で左目が隠れている。少し細い体型のため、山籠もりの目的は修行ではないんだろうと思わせる。
「部活は写真部希望………………賞は取る気はないですけど………。森の生き生きした風景を撮るのが好きです。たまにお土産で蛇の蒲焼きを持ってくるかもしれないが、引かないでくれ。」
そう言う彼の目はあまり笑っていなかった。
「俺は夢町二中出身だ。同学年の同じ中学の奴がいないからよろしく頼む。」
そう言って彼は座った。
それにしてもクールなやつか………。でもな………。若木×木下は難しいな…………と、頭の中で適当なプロットを練っていた。
こんな感じで自己紹介は進むのだ。
次回からはしばらく自己紹介が続きます。
三人ずつのペースで………。




