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望月陽奈、生誕

「髪型変えるのか、まぁ、アイドルの変装なら当たり前だなぁ。がはは。」

「おじさん、そこまで笑わないでくれよ。」

「悪い悪い。今日はこのモノクロ・アップルとクレープの詰め合わせでいいんだな?後、行きがけに食べるバケットカスタードだけでいいんだな?」

「うん。とりあえず自分用に何か置いておかないと無くなるからね…………。」

どうせ、全部食べられそうだけど。



「おはようございまーす。」

「おはようございます、ヘルトさん。」

とりあえず冷蔵庫に買ってきたケーキを入れる。

「とりあえず、レッスンしておいて。私はその間にある物を用意しておくから。」

「花音も来ましたね?今日は私が指導します。ビシバシしごくのでがんばってください。」

「は、はい!!」



そして、レッスンが終わると………。

「事務所に来るときはこれね。後、高校にも女装して行くことになるわ。」

「え…………?」

いきなり言われた牧村さんからの言葉に唖然するしかなかった。


「実は、送られてきた制服が女性ので、しかも、胸もFぐらいので………まぁ、パッドいれれば使えるし、それも考慮して昨日服を買ったからね。」

「………え~っと……。」

話に着いていけない。いや、女装するのは決まってたけど………胸ありって………。

「後、女装してるときのヘルト君の名前は望月もちづき 陽奈はるなね。後、この後にアイドル養成所にも寄ってもらうから。」

「なんでですか?」

「フェアの正体を知ってるのはここにいる人と叔父さんと一部の人だけだから、ここに来る口実を作るために仕方なく………ね?」

そう言われると何も言い返せない。



元々フェアの姿の方が変装だから、そのまま高校に通うことは難しいからな………。



「この服で、今日は帰らないといけないんですか………?」

まだ理恵と火恋には話してないのだけど………。

「そうね………というより、アイドルになること両親に言ってるのかしら?」

「言ってないというか、それだけでかなりの出費になるのでいいです。」



俺の両親は両方海外にいる。

父さんは貿易会社の副社長で、もう5年ほど帰っていない。

理由は、父さんの趣味の契約取りまくりツアーという、自分勝手な行動だ。まぁ、そのおかげで会社は繁盛してるらしいけど………仕送り毎月50万送る以外はそこの社長さんと飲みに行ったりで潰れるらしい。ちなみに、最後に顔を見たのは父さんがカジノでスリーセブン取った所の見切れた顔の写真だった。


母さんはデザイナーで、修行の旅と銘打って、昨年の夏コミの前日に帰ってきてからは顔を見たことがない。



その時はわがまま放題で、疲労がすごくたまった。

もちろん翌日は普通に夏コミへ。

心愛みるくさんの作品は死守したが、そのかわり新サークルを見る前に体力が尽きたけど。その時にトトに「べ、別に膝枕してあげてたわけじゃねーですよ………。」と、団扇で扇がれていたイベントはあったけど、あまり気にならない。



そんな二人の電話は、ただでさえ国際電話はお金がかかるのに、何コールやっても中々でない。時差の関係もあるからだ。


もちろん二人は家を開けることが昔から多かったので祖母の家に預けられることが多かった。その時にあの教えを授かったり、身を守るための体の動きを教わることもあった。


まぁ、そんな二人でも祖母の葬式には来たけれど、その時につぶやいていた、「あの人は心臓貫かないと流石に死ねないよなぁ………。病気やなんか吹き飛ばしそうだし……。」と呟いていたのはなんだったのだろう。あんなに優しそうなおばあちゃんなのに。祖母の死因は喧嘩の仲裁したときに、包丁で一突きで、喧嘩していた二人が逃げ出し、発見が遅れたかららしかった。その二人は現在、反省して刑務所にいるらしい。



ちなみに祖父はまだ生きている。まぁ、子供の時の俺よりも理恵を可愛がっていたという思い出が強い。祖母が亡くなったときはとにかく泣いていた。



さて、そんなこんなで買ってきたケーキをお預けという形の没収を受け、俺は牧村さんの車に乗せられた。

牧村さんの車は黒のプリウスだった。

「一人称は私で、声は少し高くしておいてね。じゃあ、ゆっくり行くわよ………。」



しばらく走ると養成所に着いたらしい。

「これはパッドで、陽奈とフェアとしての携帯はこれね。私と花音、九条さんの携帯番号が入ってるから。後これも穿いて置いてね。」

「なんですか?これ………?」

なにかカバーに鞄の紐がついた物だった。

「野球のセーフティーガードのような物よ。これ穿いてからスパッツを穿いてね。男だとバレると大変だから。」

「分かりました。」


「じゃあ、演技部門の所が午前中で、午後からダンス………歌はそのままでいけるから、残りの二つね………。しっかり磨いてきなさい。」

「分かりました。」



そして、また隠し事が増える。

「今日から一緒にアイドルを目指すことになる、望月 陽奈、四月から高校一年生。よろしく。」

俺の女装生活とアイドル生活が始まるのだった。


「「「一緒に頑張りましょう!!お姉様!!!」」」

と、他のメンバー達が言ったのは俺が年上だからだろう。


そう、思うことにした。


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