54/63
第9話「盛岡旅行!再会と出会い」 アバン
「そういえばさ、ゲッシー以外にスタッフっているの?」
荷造りを行いながら、タブレットをいじるゲッシーに対して、
質問を投げかけるヨシノ。役者、と言うことであれば、
ムジカントムや蛙の骨董屋など、魔法素粒子界の住民の体で、
既に複数の者たちと出会ってはいる。しかし、例えば照明担当であったり、
撮影担当であったり。そのような存在を、ヨシノは一度も目にした事がない。
「いるよー…ただ普段は目に見えないかも」
地球外で業務を行なっている編集スタッフ等は別として、
確かにルミナタキオンの勇姿を地球でいうカメラを用いて、
撮影しながら宇宙に届ける担当は存在するのだと言う。
そして、彼らをケアするための福利厚生スタッフもいるのだとか。
「ケアって?」
「んー、マッサージ」
ボディケアはあくまで一例。スタッフの食事を考えたり、
睡眠の質向上を試みたり。地球という辺境の星で、
いかに効率的に活動すべきかは相応に考慮されているようだ。
そのようなゲッシーの裏話に聞き入りつつも、
ヨシノはしゃくしゃくをカバンに詰める。




