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6.風呂場で花火をする
6.風呂場で花火をする
蕎麦を食べ終わって僕が布団を取り替えている間に、由希子さんは近所のコンビニで買い物をしていた。
買ってきたのは醤油と、麦茶のパックと、花火セットだった。
「私、花火やったことないんだ」
一度もないのかと問うと、ただの一度もないと答えが返ってきた。
「じゃあ早速やってみよう」
そう言うと、由希子さんは嬉しそうに頷いた。
僕は線香花火を二本取り出すと、そのうち一本を由希子さんに手渡した。それから二人で風呂場に行き、浴槽の蓋を窓に立てかけた。
電灯を消すと、昼間でも結構暗くなった。
100円ライターをポケットから取り出し、ジュッと火を灯した。
パチパチと火花を散らす線香花火を二人で眺めた。少し煙いけど、ここなら火事になる心配はまるでなかった。
1分くらいで、線香花火は二本とも消えてしまった。
「暗くなったら残りもやろうね」
とニコニコしながら由希子さんは言った。
僕も
「そうだね」
と頷いた。




