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戻る世界の騙り屋青年  作者: 時白
13/19

潜入依頼

 

 全知全能の神に呼び出された。

 これを現代社会で言ったらカルトな宗教の人か病んでる人だと思われるな。

「おいっす。カス子。大変なんだ。弟の全能の神が殺された」

「なるほどね。大体の事情は察した」

 あれだけ大掛かりな事をやったんだ。すぐにあいつが次の行動にでるのは予想ができた。

「察せるのすごいな。そうなんだよ。一人の神の暴走……元人間だから単位は一人でいいよね?」

「そこはどうでもいいが……」

「そうだね! そこは置いといて、その神が新たな世界を創造したみたいでさ。カス子には人間として内側から潜入して欲しいんだ! 今度は主人公召喚とかじゃなくて自分で人間達を創造してるんだけどさ。意味が分かんないよね」

 神同士が争うと、圧倒的に防衛する方が有利なので人間を潜入させるのは常套手段でもある。異世界に飛ばすとかいうやつだ。あいつのやりたい事はもう想像できてる。この神に教える気はないが。

「まあ、意味分かんない事も置いといて頼むよ! 優秀な神の資格を持ちながらも、人の世界でぶらぶら遊んでるお前にしか出来ないことさ。全知全能のナイスガイな我は神格が高すぎて、カス性能な人の身になれないんだ。頼むよ。問題起こしてる神と因縁があったらしいじゃない? 半神半人のカス子さん!」

 こいつ、相も変わらずムカつくな。何でも置いときまくるし。

「ちょくちょく馬鹿にしてくるんじゃねえ……元々どうにかしようと思ってた所だ。お前に言われなくてもあいつ『も』ぶち殺すつもりだったよ」

「そうかい。我は安心したよ。弟の能力を奪ったみたいで強くなってて、潜入するカス子さんはやべー干渉を受けると思うけど。きっと大丈夫! 困難を乗り越え、人間の分際で神の位に上がる優秀なカス子さんならなんとかなるよ! 役に立たないかもしんないけど、他の神様と協力して干渉に耐性のある人間も何人か送るから! ファイト!」

 なんか色々と話を流してはならない事を言われた気が。

「ではグッバイ! 見てて飽きたら我が、次元を吹き飛ばすほどの力を持つ神の核兵器を使って、カス子ごとあいつをぶち殺してやるからさ! 安心しろ!」

「ちょっと待て! 流石に流したら不味いのがあったぞ!? その前も流しちゃ駄目な気がしたが! なんだよ! 神の核兵器って!」

「神は細かいこと気にしない! それドーン!」

「おいぃぃ!!」

 






「我は全知全能の神である。貴様らに命令する。ありがたく命令を受けるがよい」

海でサーフィンやってそうな茶髪でナイスガイなお兄さんが、ムカシのローマの偉い人が着てるみたいな白いのを着て、笑顔でそう言った。

感想。めっちゃ危ない人がいる。しかもここどこ?

病院にいたはずなんだけどなぁ。辺り一面が真っ白な風景。

病院のイメージと似ちゃった。センスないな私。

「誘拐罪で逮捕していいか? そしてここはどこだ?」

おっと他にも人がいるみたいだ。

私の他に三人。

マッチョマン。イケメン。ワンピースの女性。

あれ? 計算間違いかな? うん。私をいれて三人だね。マッチョマンとイケメン。うん。やばいナイスガイを抜かして三人だ。

それで、やばい人に発言したのはマッチョマン。

「黙れい! この中で一番、耐性がなくて別世界で怠慢になってた奴が発言するんじゃない!」

うわあ。たぶん私を含めてみんな訳わかんないのに発言するなとか酷い。そして別世界とか言い出すしほんとに危ないこの人。

「うるさい。全員黙れ。あいつをだせ。あいつを殺さなくちゃいけないんだ。待ってて姉さん姉さん姉さん姉さん姉さん姉さん姉さん姉さん……」

発言したのはイケメン君。もう一人、危ない人いるし。なにこの人、怖い。この人、眼もイってるよ。忘れられないぐらい怖い。

「お前らは飛ばしたら干渉に抗えず記憶も飛ぶから大丈夫! というか我と出会ったのは意地でも忘れろ! 我の神の品位が汚れる! お前らは池に気紛れで投げる小さな石ころだ! 石ころは石ころらしく黙って池に波紋を少しつくれ! 大きな石も投げたから大丈夫だ! お前らは適当に観察している我を楽しませればいいんだ!」

飛ばすってどういう意味だろう? 記憶も飛ぶってやばいんじゃないのかな?

「では、グッバイだ! 主人公と一般人! どちらにも期待しているぞ! はいドーン!」

すごい私、飛んでる!! えっどこに飛んでるのこれ!?

「なにこれぇ!!!」






















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