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25. 一回戦目は、私VS.ライム! 二回戦目は、私VS.ルカ様!

☆――――――祝―――――――☆

このエピソードで10万文字突破!

☆――――――――――――――☆


ここまでお読みくださり、ありがとうございます!m(_ _)m

 うん。今日も平和だなぁ〜!


 皆さん、こんにちは。私は、今、家でのんびりしています。正確には、部屋でカミキソを整理しています。いや、まだカミキソの整理終わっていなかったんか〜い! と思う人もいるでしょ? でもね……。これ、超! 超! 超! 大変なんだから!


 だって、何も知らなかったこの星のことが急にわかるようになるような、そんな膨大な量の情報を、この二ヶ月半で整理しきれるわけがない! きっと普通の人はできないもん!


 レベル上げは昨日頑張ったから、今日は家でゆっくりするね〜、ってライムとフィアルに伝えて、整理を進めるぞ〜! と、今まで頭を使って頑張っていたのだが……。だが……。


「つ、疲れた〜〜!!」


 もうダメ。無理、無理無理無理。頭がショートしそう……。とにかく量が多すぎて! それに一つわかったと思ったら全然違うものが浮かんでくるし! 例えるなら、めちゃくちゃ難しい数学の問題、やっと一問わかったと思ったら、急にめちゃくちゃ難しい国語の問題が出てくるような。そんな感じ……。


 こんなのがもうずぅ〜っと続いていて、そろそろ私の脳は限界なのです……。うぅ……。


 私は、外を見て気分転換しようと思ったので、窓の方へ行く。きれいなフィール星の自然を見ながら、今ライム達は何をしているのかな〜、と考える。


 ライムとフィアルは今日もレベル上げをしている。きっと今も魔物と戦っているんだろうなぁ……。


 あの二人の体、どうなっているんだろう? あ、変な意味じゃないよ? ただ、昨日、五体の格上の魔物と戦ったのに、今日も戦える体をしているのが信じられないっていうだけで。


 ちなみに、現在の私のレベルは三十。ライムは三十三で、フィアルは三十四。二ヶ月半でめちゃくちゃ上がったなぁ〜。我ながらすごいと思う。


 で、フィアルは何!? 出会った時は私とライムよりも下のレベルだったのに、いつの間にか私達を抜かしてるし! 元々戦闘能力高かったもんね。フィアルは。当然といえば当然だけどさ。


「よし、続きをやりますか……」


 三十分ほど休憩して、脳が回復してきたから、私は整理の続きを始める。


「え〜っと、次は……ダンジョンについてかな?」


 カミキソで整理しきれていない部分を探してみた時、脳内にパッと出てきたのが「ダンジョンについて」の項目だった。


 この星には、ダンジョンという、いわば魔物と凶暴な生物の住処のようなところがあるらしい。それはマンションのような構造のものもあれば、迷路のような構造のものもあるという、村のように非常に個性豊かだ。


 ……うん? 待てよ。ダンジョンが凶暴な生物の住処っていうのは嘘でしょうよ。だって、ライムはダンジョン生まれだけど、全く凶暴な生物ではない! ……よね? すこ〜し冷淡だけど、それは効率を重視するというライムの考えからであって……。


 “ダンジョンで生まれる生物の大体は凶暴だが、たまに大人しい生物が生まれることがある。ただし、大人しい生物は凶暴な生物に倒されてしまうことがほとんどなので、ダンジョンに行っても見つけられることはないだろう”


 なるほどぉ〜! 私が疑問に思っていることをカミキソが説明してくれた。カミキソ、有能すぎる……!


 つまり、ライムは“大人しい生物”で、十五年間誰にも会わなかったため、誰にも倒されなかった、ものすごい強運の持ち主だということね。なんというか……よかったね、ライム。


 ダンジョンで凶暴な生物が増え続けると村や国が滅びかねないため、たまに王国の騎士団が魔物たちを一掃しているらしい。ダンジョンはレベル上げにうってつけだから、普通の人や冒険者もよく挑戦しているんだって。


 ……正直な感想言っていい? 私、ダンジョンに行ってみたい。ものすごく、行ってみたい! だって、ダンジョンっていったら、まさに“冒険”じゃん!! それに、一気にレベルを上げるチャンスだし。ダンジョンにいる魔物たちの闇を取り除くことで、フィール星の闇を減らせるし。私も楽しめるし。


 一石三鳥じゃないか!! 絶対に行きたい! いや、行く!!



 ――♪☆♪☆♪☆♪☆♪☆♪☆♪☆♪――



 はい、ということで、これから戦いが始まります。私の対戦相手は、勿論ライム。私がダンジョンに行きたいと言ったら、彼は「危険です! ダメです!」って言うと思う。絶対に言う。


 だから、私にはライムを説得するという大変な戦いが待ち受けているのです!


 そろそろライムが帰ってくる頃だ。作戦は立ててある。あとは待つのみ。


「ただいま〜! 今日もいい運動になったなぁ〜!! なぁ、ライム」


「あれでいい運動って……共感できません! どうなってるんですか、あなたは! あ、リズムさん、ただいま戻りました」


「二人とも、おかえり〜!」


 二人はのんびりと会話している。なんと、ほのぼのとする景色なのだろう。私は今から、その景色をぶち壊します!


 いざ、尋常に勝負!!


「ねぇ、二人とも。今日、レベルどれくらい上がった?」


「そうですね……。僕は、今日も昨日と変わりません」


「俺も。さすがに一日ではそんなに変わらないぞ」


 ふっ。予想通りの返し方をしてくれて助かるよ。今のところ、私の作戦通り!


「うんうん。だよね〜! ここら辺の生物とか魔物はさ、大体はレベル十以下じゃん? だから、中々レベルが上がらないのよね〜!」


「ああ、そうだな!」


「……リズムさん? どうしました? 何か企んでます?」


 ギクッ! おおっと。雲行きが怪しくなってきたぞ……。ライムさん、鋭い! このライムの言葉はスルーするに限る!


「そこで! レベルを上げるためにも、私、ダンジョンに行きたいと思うのです!!」


「おお! それ、いいな!! 行こう、行こう!!」


 よし、フィアルを仲間にすることに成功した! さあ、ライムは……?


「まあ、確かにダンジョンに行くのは良い方法ですね」


「でしょ! だから――」


「ですが! 危険すぎます! ダメです!」


 くっ!! やはりそう来るか。


 私の中でカーンと戦いのゴングが鳴る。さあ、始まりました! 一世一代の戦いがここに幕を開ける!!


「でも、ダンジョンに行ったほうが速くレベルが上がるよ!? それに、そこにいる魔物達の闇を取り除くことができる!! 私も楽しめるし、一石三鳥!! 良いことだらけじゃん!」


「しかし、リスクが高すぎます! もし、無茶をして魔物に倒されたらどうするんですか!? 大怪我を負ってしまったら、どうするんですか!?」


「それは、大丈夫! 私は百年に一人の光魔法使いなんだから!」


「俺は腹減ったから、先にご飯食べてるぞ〜! じゃあな〜」


「それはそうですが、万が一のことがあってからじゃ遅いんです!」


「それはいつもじゃん! いつも絶対に安全なんてことはないんだから、ダンジョンに行っても変わらないって」


「うっ、そうですが……」


「いざとなったらルカ様を呼べば大丈夫!」


「…………」


 おお? ライムさんはだんまりを決め込んだぞ。これは私の勝利では?


「……………………わかりました。いいですよ。ただし! 僕も着いていきますからね! それに、危険になったらルカ様を呼びますからね!!」


「よっしゃぁ! ありがとう、ライム!」


 私の勝利〜〜!! 見事にダンジョンに行けるようになりました!! やったぁ〜!


 嬉しさのあまり、私はライムの手をとってブンブン振る。「えっ、わ、ちょっと、リズムさん……!?」とライムの困惑した声が聞こえるが、それは嬉しさと楽しみでいっぱいの私には届いていない。


 しばらく、どこかで待っているであろうダンジョンのことを考えていた。ハッとした時には、ライムの顔が真っ赤になっていた。


 振り回しすぎたか!? 痛いのか!? 怒っているのか!? やばい、機関銃攻撃(マシンガントーク)くるかな!?


 危険かもしれないと思った私は、パッとライムの手を解放した。


 ちなみに。私達は、夕飯を食べにテーブルの方へ行った時、フィアルが肉をガツガツ食べているのを見た。


いつの間に……!? と驚いた私達であったが、フィアルは、「お前らが言い合っているうちにきちんと報告したからな〜!」 と言う。だから、会話を振り返ってみたら、確かに言っていた……! 気付かなくてごめんよ、フィアル。



 ――♪☆♪☆♪☆♪☆♪☆♪☆♪☆♪――



「ダンジョン?」


 私の説明を聞いたルカ様は、きょとんとしている。私は今、彼に“ダンジョンに行きたい!”ということを伝えたのだ。


「……それ、危ないんじゃない? やめたほうがいいよ」


「なんと、ライム二号の登場!?」


「うん?」


 私のつぶやきを聞き取ったルカ様は何を言っているのかわからないというような顔をする。隣りにいるライムとフィアルも、「は?」って顔で訴えてきている。でも、私はそれを気にしている場合じゃない。


 だって、ルカ様がこのことに反対するとは思っていなかったんだもん! 彼のことだから、闇を減らすって言えばOKしてくれると思っていた。


 まさかの第二回戦か? 作戦とか立ててないんだけど……。


「そんなところ行かなくても、ここで十分だと思うけど」


「いやいや、私が行きたいんです! だって、楽しそうじゃん! ルカ様、知ってますよね? 私が冒険のような事がしたいって思っていること! 私の中では、ダンジョンは冒険なんですよ!」


「ダンジョンは冒険って……。ちょっとよくわからないけど! 〜〜っ、今日は、いつもよりすごく近くない!?」


 はっ! 確かに! 説得に気合を入れるあまり、距離感がバグってしまった。


 それにしても、ルカ様のきれいなお顔をこんなに近くで見ても目が潰れないなんて! 慣れってすごいなぁ……。私の目、自己防衛力がアップした!


 そんな事をしみじみと思っていると、私とルカ様の間にライムが割り込んでくる。


「いつまでその距離なんですか! とっとと話し合いましょう!!」


 あぁ、危ない、思考が別の所に旅しちゃってたよ。ありがとう、ライム。


 ルカ様は赤くなってるし、ライムが少し不機嫌そうだけど、それはここ最近いつものことだから、置いておこう。ちなみに、ライムが赤くてルカ様が不機嫌っていう今とは逆パターンもある。ちょっとよくわからない。赤面病の所為だと思うことにしている。


「とにかく、私はダンジョンに行きたいです! ルカ様からの役目を全うするためにも、行かせてください!」


「うっ! そう言われたら……。わかったよ。……じゃあ、みんな、杖を一瞬貸して」


 よっし! 二連勝!! これでダンジョンに行ける! やっほ~!

リズムの目の成長発覚。顔ガン見作戦が成功していたようです⋯⋯!


お読みいただきありがとうございました!\(^o^)/

次回更新予定は9/2(水)です。m(_ _)m

次回予告:この最後の雰囲気は……。皆様もご察しの通り、杖がレベルアップします。 (/ω・\)チラッ

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