8. ライムの故郷はまさかの◯◯!
う〜ん……。どうやって質問しようかなぁ……。ライムのように機関銃攻撃でいく? いや、多分私、あれできんわ。絶対。途中で何を言ったのかとか、何を言っているのかとか、分からなくなって終わりな気しかしない。
あんな連続でなにか言えるってすごいことだよね。ライムの攻撃を喰らっているときにも思ったけどさ、あれ自分でも分からなくなることないのかな? 混乱すると思うのは私だけ? いつか機関銃攻撃を扱う人にその辺詳しく教えてもらいたい。あ、ライムに教えてもらえばいいのか。
……はっ! もしかして、思っていることを連続で口に出し続けたらいいのかな? なんかそんな気がしてきた。だったら私にもできるかも〜。……いや、やっぱりできなさそう。普通思っていることをそんなに一気に吐き出せないはずだし。
うん。質問機関銃攻撃は無理だ。じゃあ、やっぱり自分にあった方法で質問するのが一番だよね! …………最初からそう考えればよかったな。
よし! 神様に質問したときと同じく、一つずつ確実に聞いていく作戦でいこう!
「はい! ライムの過去を教えてください!」
「過去……といいますと、僕が生まれたときからでいいですか?」
「あ、はい。じゃあそのくらいからお願いします」
まずは過去だよね。これを聞くだけで、ライムがどこで生まれたのかやライムの家族の話、さらにはどうしてレベルが一なのかまで聞けるもんね。いやぁ〜私、いい質問したな。
「僕は、ダンジョンに生まれました。なので、僕には両親というものがいません。僕に名前がなかったのがその証拠ですね」
ダンジョン!? 私が想像していなかったところに生まれたのか彼は。驚き。でもなるほど〜! そっかぁ。ライムはダンジョンに生まれたのか……。それなら名前がないのも納得!
実際に、神様からもらった基礎知識(長いからこれからはカミキソと呼ぼう)によるとダンジョンに生まれ、そこから出てくる魔物も少なからず存在するらしい。
「それならどうしてレベルが一なんだって思いますよね。僕、今年で十五歳なんですけど奇跡的に十五年間魔物にも人間にも動物にも会わなかったんです。信じ難いと思いますが、本当ですよ? その証拠に僕はこのレベルですから」
十五年間誰にも会わないって……ライムすごい。倒されなくて運が良かったね。……あれ? 誰にも会えずに更にレベルも上げられなかったから、運が悪いのか?
まあそんなことはどうでもいい。というかライム、十五歳だったんだね! まさかの年下。しっかりしていて礼儀正しいからてっきり年上なのかと思っていた。
「今までダンジョンで暮らしていて、ある日ふと外の世界が気になってダンジョンから出てみたんです。しばらくして熊に会って追いかけられたって感じですね。それからはリズムさんもご存知の通りです」
へぇ〜! じゃあ、ライムが初めてあったのがあの熊さんってことなんだ。なんとまあ、運が悪い……。初めて会った相手に襲われるとか最悪すぎる。
それは置いといて、今の話には一つ不思議なことがあるよね? だって、ライムはあの熊さんに会うまで他の生物と会わなかったんでしょ? じゃあ、どうして言葉や生活についてや仲間になる方法やステータスのことを知ってるの? 誰にも聞けないはずなのに、どうやって知ったのか。それが今の私には不思議でならない。
早速そのことを本人に聞いてみると、このように返された。
「なんでと言われましても……。なんか、知ってたんです。生まれたときから知ってましたね。……言われてみると、確かにそこは不思議なところですね。僕にも何故それを知っていたのかはわかりません」
「ライムにもわからないんだ……」
う〜ん……。本人にもわからないのは不思議すぎる。謎だわ。神様にも聞いてみようかな。きっと彼ならその理由を知ってるよね。うん。そうしよう。
他にライムに質問することは……もうないかな。好きなものとか嫌いなものとかそういうものは今後聞いていけばいいよね。
「答えてくれてありがとう。私からの質問は以上だよ」
「はい。……その、僕もこの家に住んでいいですか? ダンジョン生まれなので家がなくて……帰るところもないんです」
「どうぞどうぞ! 一緒に暮らそう! 私もライムが来てくれたら賑やかになって嬉しいよ」
私はにっこり笑いながらそう返した。
「っ!」
おお〜! ライムと暮らせる……! 楽しみだな〜!! 一人は少し寂しかったんだよね。一日一時間は神様が来てくれるけど、それ以外はマジで一人だからなぁ。ライムと一緒に暮らせるのが嬉しい!!
ニコニコしながらライムを見ると彼のラムネ色の顔が薄っすら赤く染まっていた。
……あれ? ライム、なんか顔が赤い。どうしたんだろう。怒らせてないよね? だとしたら、神様と同じく謎に赤くなっちゃう感じ?
「ライム、顔が赤いけどどうしたの?」
気になったから彼に聞いてみた。
「あ……えっと、その……すみません。なんか僕にもよくわからないです。う、嬉しかったから……でしょうか?」
神様と同じ発言〜!! この症状が出るヒト達は自分でもよくわからないんだ? なんて不思議な症状なんだろう……。謎は深い。でも、嬉しいときに赤くなるっていうのは共通だ。嬉しいと赤くなるとか? うん、多分そうだ。謎が少し浅くなった(?)気がする。
「改めて、これからよろしくね!」
「! ……あ、はい! よろしくお願いします!」
そう言ってライムはふわっと笑った。
うっ!! 可愛すぎる! その顔は反則だよ! やばいって! 可愛さにやられる〜!!
私が一人萌えていると、ライムは思い出したように言った。
「そういえば、リズムさんの仲間の守護神は今日来るんですか?」
「うん! 毎日二十時くらいに来てくれるよ〜! みんなで仲良く楽しくできると嬉しいな!」
「そうなんですか……。僕、居て大丈夫ですよね? 不安です……。神様に対して粗相の無いようにしなければ……!」
「大丈夫だよ! 神様は優しいし、こんなこと言ったら不敬かもしれないけど意外と人間っぽいから」
「それ、本当に不敬じゃないですか……!?」
「いや、これくらいで不敬って言ってたら私、もうとっくにここから消えてると思うよ?」
「もっと不敬なことしたんですか!?」
「うん……。結構たくさんやっちゃってるね。神様に丁寧語な時点で不敬でしょ?」
「はい不敬ですね!」
ライムは即答する。やっぱりそうですよね〜! 不敬だよね。でも、本人が敬語いらないって言ってたぐらいだから丁寧語でも大丈夫なのよ!
賑やかでいいな……。ライムと暮らす事で私の生活も更に楽しくなること間違いなし! これからが楽しみだなぁ……!
リズムとライムは仲良くなりました。
お読みいただきありがとうございました!\(^o^)/
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次回更新予定は6/7(日)です。m(_ _)m
次回予告:神様とライムの対面と……+αがあります。(/ω・\)チラッ




