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さすがに変な声出る。
「いや、さすがに1部屋におふたりというわけには…」
「そっ、そうだよカナちゃん!私たちアイドルとオタクなんだよ?同じ部屋なんて無理だよ!」
「でも、私のいないところでメイさん絶対無理するじゃないですか。私のためとか言って。そんなの嫌です」
あっ、そういう…。
心配ね、うん、純粋に心配してくれてるんだね。さすがカナちゃん。清らかな心の持ち主。
「いや、無理なんてしないよ。それより、アイドルとオタクが同じ部屋の方がまずい。つながりはまずい」
「つながりってなんですか。もう一緒に異世界召喚された仲じゃないですか。誰よりも深くつながってますよ」
「っひぃ!なにそれやばい!いや、そ、そうだとしても!良くないって!流出するって!」
「どこに流出するんですか!」
「わっ、カナちゃんが怒ってる……かわい……」
「こんな時に何言ってるんですか!?」
カナちゃんの怒った顔って、初めて見た。
それはそう、アイドルはいつもニコニコしているものだし、ちょっとかわいい怒った表情ならともかく、こんな本気で怒ってる顔はファンに見せるものじゃない。
「わー…かわいい…しゅき……」
「メイさん!」
怒ってるところ悪いけど、カナちゃんってビジュ良すぎるんだよね。
怒った表情も良すぎて、一気に心がぽわっと満たされる。
「あ、あの…それでは、別の部屋ということでよろしいですか?」
「もちろんです!」
「だめです!」
意見がまっぷたつに割れて王様は困っている。
「その…こういう場合、こちらとしては聖女さまのおっしゃる通りに…ということになります。聖女さまのご意向が一番ということもありますし、今回はいかに聖女さまの大事な方とはいえ、身分がない者が聖女さまと同じお部屋というわけにはいきませんので……」
えっ
私は驚いて王様を見た。
そうか。不本意だけど、今の状況は私が聖女で、カナちゃんはあくまで私の大事な人というだけなのか。
現代日本では、身分を意識することはほとんどない。
でもここでは…私とカナちゃんに、身分差が生じてしまっている。
しかもカナちゃんは、「身分のない者」だと。
「それは、カナちゃんのお部屋は私の部屋より粗末になるっていうことですか?」
それは
そんなのは……許されない。
「聖女さま、」
怒りを感じ取ったのか、王様が困ったように私を見た。
「カナちゃんを大事にしてください。私よりも。そうじゃないと、私は……この国に協力しません」




