19章
影転移で王都と森の中間地点に飛んだところで、森から土煙が上がってるのが見えた。状況は王○の前に立ったナ○シカ状態。さて、一撃で消し飛ばすとコッチが住人に狩られる番になるか。ツラタン。
「愚痴っても減らないか。影もキリングドールも使いづらいから初撃大技でいくか」
と詠唱開始。普通は無詠唱でもいけるがこの魔法、完成度が低いからイメージの補完で詠唱しないと暴発する危険性が。
「あまねく元素の源よ、我が魔力にて反転し、腕を通じて敵を滅ぼす礫となれ。「ポジトロンランス」!」
瞬間、ごっそり魔力を持ってかれる感覚と共に極光が群れの直前に突き刺さり、直後大爆発を引き起こし、次いでおきた衝撃波と爆風で進撃してきた魔物の8割が消し飛んだ。
前世の知識からの究極の空想兵器-反物質砲-。それを魔力操作と雷撃魔法、そして風魔法の複合にイメージ補完して撃ち出す防御無視の消滅魔法として再現。デメリットは制御失敗したら自分が消し飛ぶことと、ありえない量魔力を持ってくことか。
起きた惨状を見渡し、「最後なぎ払えのほうが良かったかな」と明後日のほうに思考を飛ばしつつ、残った残党をサウザントアースニードルで掃討する。と、森のほうから一際大きな咆哮が。ボスの登場か?
森から現れたのは「え、何でこんなトコに?」大きさ10m以上の4足歩行、背には巨大な翼持つグリーンドラゴン。元凶はこいつが現れたことか。
「称号:ドラゴンスレイヤーとかおなか一杯の案件なんだが」
とぼやきながら残魔力のチェック。・・・マズい初撃で使いすぎたなぁどうしよう。
そんな考えをよそに再び咆哮と共に口腔に光が。
「ドラゴンブレスかよ畜生!」
と収束される魔力量から王都までなぎ払われそうだと察知して全力で結界魔法を配置。斜め上に跳ね上げる形で展開した直後に極光が結界に直撃。ミシっと音がしたが上空に抜けていくのを見やり、倒す算段を構築する。
「少々きついが残魔力全部突っ込むかぁ」
と影収納から錬成魔法で作った砲弾を持って再び詠唱。
「雷よ、我が魔力に従いて敵を貫く槍となれ。「レールガン」!」
瞬間、手持ちの砲弾が「パン」と音を立ててドラゴンに直撃する。が、一瞬で貫通し衝撃波で半身を消し飛ばす。索敵で敵が居ないのを確認して背中から倒れる。魔力尽きた、あんなん居るとか反則。
倒れて指一本動かせずに流れる雲を眺めてたら複数の足音が。
「おい、すげぇ爆発があったが・・・て嬢ちゃん大丈夫か!?」
「あ~、魔力使いすぎて休憩中です。あと一応元凶もろとも倒したのですが、念のため確認を」
「あ、あぁ分かった。しかしすげーな、ドラゴンを倒すとは・・・」
「結果魔力切れで倒れてるんですからまだまだですよ。残党いたら今頃おいしく食べられてます」
「そう、か。おいだれか馬車に乗せてつれて帰ってやれ。王都を救った英雄だ、こんなトコじゃなくてゆっくり休ませてやれ!」
「アタイがつれて帰るさね。子供とはいえ女の子だ。野郎共に任せてられねぇからな」
「頼んだジェニー。俺達はこのまま森まで行って残党確認だ!臨時報酬だすぞ!」
「流石ギルマス。太っ腹ー」「やったぜ飯がうまい!」など歓声が上がる。私はジェニーさんに抱っこされて冒険者を乗せてた馬車の一台へ。
「詳しいことは休んでから聞く。今は帰ってゆっくり休め」
その言葉に送られて、馬車で王都へ戻った。
レールガンとか反物質砲とかはマンガの知識だけです。物理学持ってきて反論しないでくだしあ。




