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幕間~騎士団では~

~時を同じく王城・騎士団詰め所では~

「クトゥの森で氾濫だと!」

「はっ。Aランク冒険者アリス殿からの報告になります」

「ほぅ、あの娘か。彼女は他になんと?」

「はっ。「騎士団で王都の守護の要請を」と申しておりました」

「なるほど、運用を分かっているな。大至急全軍に伝達!クトゥの森方面の門および街道に部隊を展開せよと!」

「はっ」

と指示を飛ばす。あわただしくなる中ふと若い団員が

「団長、運用を分かってるってのは?」

「あぁ、簡単な話だ。俺達騎士団は対軍の集団戦が得意だ。が、大量暴走相手だと意味を成さない。分かるか?」

「いえ・・・」

「単純な話、むこうは強い個体が多数に対してこっちは複数人で1つの部隊、その部隊の集まりだ。部隊ってのは連携と指揮系統の明白化をしないと機能しない。だから「個々人で考え撃破する」って行動が組織的構造で無理」

「なるほど。強い個体が1体だと有利に運べるけど、複数居ると優先順位が決め辛い。それを個々人で考え行動するようにすると指揮系統が混乱するし、例外を作ると組織としての柱が揺らぐ」

「そういうことだ。対軍なら倒すべき相手は指揮者だと誰でもわかるが、対魔物だとどれを優先して叩くかが曖昧だ」

「確かに。強い個体を先に、としても数が多すぎる。小隊規模なら何とかまわせそうですが、大隊・師団クラスになると」

「間違いなく烏合の衆に成り下がるな。混戦で指揮も取れなくなる。各々で各個撃破は冒険者の得意分野であり、騎士団の本分は防衛線だ」

「だから「運用を分かっている」のですね」

「そういうことだ。そら、最終防衛線だ!野郎共、1匹たりとも王都に近づけさせるな!」

「「「「応!!」」」」

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