18章
王都の門前に転移したアリスは、「な、何者だ!?」と誰何する門番にギルドカードを見せ
「Aランクのアリスです。クトゥの森にて魔物の大量暴走が発生。早くて10分、遅くても30分以内には森から溢れます。大至急王城に騎士団で王都の守護の要請を」
「な、ホントなのか!?」
とあわてる門番。そこに
「ホントです!私達辺縁部よりちょっと中で狩ってたらウィンドフラワーに襲われたんです!」
「もうダメかと思ったところでこの人に助けられたんです!」
「でもその後たくさんの魔物の気配がして・・・。アリスさんが居なかったら死んでました!」
とまくし立てるジードとミリー。
「そういやさっき中に入っていった冒険者も傷だらけだったな・・・」
「その人も私達の仲間なんです!」
「分かった。大至急王城に連絡して派遣要請をしよう」
「もし疑うようなら私の名前を出してもいいですよ」
王城の面々には私の名前と実力は知れ渡ってるし。訝しむ門番だったがすぐに王城へ連絡を取りに引っ込む。
引っ込んだ門番を見送り、ジードとミリーに伝言を託す。
「さて、2人はギルドに最重要案件として報告をお願い。私は先に森へ戻って食い止めてくる」
「な、無茶ですアリスさん!」
「そうですよ。いくらアリスさんが強くてAランクだからって」
「大丈夫よ。あとギルドマスターに「取りこぼしがあるかもだから背中は任せる」って伝えて」
と伝言し影転移で状況を俯瞰するために森前へ戻る。
残されたジードとミリーはとりあえずギルドへ走る。ドアを破らんばかりに飛び込んだところで仲間のダナーがギルドマスターと話してるところだった。
「森の浅部でウィンドフラワーが出たんだ!なんかヤバい兆候じゃないか調べてくれってんだ!」
「だがその1匹ならハグレの可能性が大きいんだ。それだけの情報じゃギルドは動かせない」
「ちきしょう!ってジードにミリー!助かったのか!?」
「ええ。その件でマスター、アリスさんから最重要案件で連絡が」
「クトゥの森で大量暴走なの!もう時間が無いってアリスさん先に行っちゃったけど、取りこぼしがあるかもだから背中は任せるって言ってました!」
と伝えるとシンと静まるギルド内。
「・・・ホントなのかそれは?」
「ホントですよ!ウィンドフラワーをアリスさんが倒したと思ったらたくさんの魔物の気配が奥から沸いてきて」
「アリスさんが居なかったら俺たちは確実に死んでた」
「そうか、分かった。全員に告ぐ!クトゥの森で大量暴走発生、全員王都と森の間の魔物を狩りつくせ!アリスのことだ、王都防衛は騎士団に依頼してるはずだから抜けるのは無視しろ!最後に、「絶対に死ぬな」アリス女王陛下に泣かれたくなかったらな」
と最後冗談をぶっ込むギルドマスター。「だな」「違いない」「俺、この戦いが終わったら・・・」「馬鹿ソレ死ぬやつ」などと笑いながら士気が上がっていく。が
「あのマスター。女王陛下って?」
「あぁお前さん達は知らんか。あいつの2つ名は「影の女王」影魔法ってマイナーな魔法なんだがあいつのは別格、だからの2つ名なのさ」
だから女王陛下、なのかぁ。
「出撃るぞ貴様ら!アリス嬢に任された背中、守って見せろ!ただし死ぬな!」
「「「おおおおおぉぉぉぉ」」」




