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学園迷宮ヤンキーダンジョン ~魔王になった女子たちが仲間になりたそうにこちらを見てる~  作者: 藤原ゴンザレス


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第九話 つよくて悪い北館のジャック

 また次の日の朝である。

 なぜかまこちんとアマモたんは仲良しになってた。

 女の子って不思議。


「あ、ジャスくん。まこちんと話し合ってね。ジャスくんを半々で扱うことにしたの」


 アマモたんが満足そうな顔で言った。


「どゆこと?」


「一緒にいる時間を分け合おうって話だ」


「あ、うん」


「つまり『私のエンジンに注いで。ゴムなしで』ってこと」


 またV8!


「下ネタ自粛する約束だよね?」


 まこたんが笑顔で圧をかける。


「クソ、とにかくジャスくんの権利は二等分ってこと」


 勝手に権利が売られてた件。


「アマモ、ジャスくんとハグしたいなあ♡」


 抱き寄せる。

 なんか「はぁ♡はぁ♡」と息づかいが荒い。

 正直怖い。


「もうたまんねえ! やっぱスケベさせろ!」


 性欲解放。

 俺に襲いかかった瞬間、まちこんがゲシッとアマモたんを蹴飛ばした。

 尻をこっちに見せつけるように倒れる。

 ひもパンがケツに食い込んでる。

 それなのに……ジャスくんのジャスくんは沈黙。

 ぎゃおおおおおおおんしない。


「約束」


「ぐ、ジャスくん……なめさせて」


 無言で指さしながらまこちんに視線で助けを求める。

 まこちんはあきらめた表情だった。


「魔力を補給しないと苦しいんだってさ!」


「えーどこなめるの?」


「首」


 そのまま、れろーんと首筋をなめなめしてくる。

 なぜだろうエロいんだけど、エロくない。

 野球部員の全裸芸見せつけられてる気分だ。


「はぁ♡はぁ♡たまんねえ……たまんねえよ……特攻(ぶっこ)もうぜ!」


 まこちんがスパーンッとアマモたんの頭を叩く。


「はい終了。怖かったね。こっちおいで」


 うわーい、おっぱい!

 お胸に顔をうずめ……抵抗しない……だと!


「ふ、ふふふ。みなぎる……これが力! 力こそパワー!」


 まこちんの目が光る。

 いや本当にピカーって光ってる。

 翼がばさー!

 それを神殿長が一言。


「天使の求愛ダンスですな」


「てめえも欲情してんじゃねえか!」


 アマモたんが俺を引き剥がす。

 あ、おっぱい!


「ち、違う! これは愛! 神の愛だ!」


「くんかくんかしてただろが! てめえコラ!」


 女のどうしの醜い争いが開始されたのでお外に逃亡。

 研ぎ屋で剣を受け取ってダンジョンに行く。

 まこちんのもできたって。

 砥石の納入できたんだって。

 オークパイセンとアダムのおっさんのとこに逃げる。


「女の子怖い……」


「うらやま死ね!」


「生物にとって生殖ほど重要な事は存在しないのだ」


 牛丼三人衆にアダムのおっさんすらわかってくれなかった。


「それで~、お前これからどうすんだよ?」


「外に出られる生存者を探そうかな。あと家庭科室から砥石と調理器具運び出したい。あと機械科から道具出すのかぁ……」


「なんで機械科にこだわるんよ?」


「だって戻る手段なんて誰も知らないじゃん。アダムのおっちゃんも知らないでしょ?」


「うむ、魔王に相応しいものたちが召喚されたことしかわからぬな」


 召喚されたのは暗殺拳の使い手の変態だからって理由なんだろうけど。

 アメリカ軍とか自衛隊の基地一つ呼び出すよりは影響も少ないだろうし。


「とにかく生活水準上げたいの! そしたらこっちの世界に工作機械持ち込んだ方がいいでしょ」


 旋盤や各種工作機械を持ち込めばたいていの物は作れる。

 そこから文明を再構築すればいい。

 快適な生活バンザイ!


「お前実は異世界転移のベテランだろ」


「んなわきゃねえって一般人の俺には無理ッスよ……生産職を目指したい……」


 牛丼三人衆が「なに言ってんの?」って顔をする。


「そんな入れ墨でなに言ってんの?」


「本当に俺は一般人なの!」


「ドラゴンみたいなレアキャラのくせに! 死ね!」


 牛丼三人衆も全力で非難してくる。

 運でゴブリン回避しただけじゃないかな?

 そもそもドラゴンなんて好きでなったんじゃないもん!

 俺が望んでるのはラブコメ時空だ!

 そうすきあらば逆レ……V8狙ってくる中学生男子みたいなサキュバスがいる空間じゃない!


「ということでオタクに優しいギャルか大人しい眼鏡っ娘文芸部部員を助けたい。そしたら夜逃げするから」


「いねえようちにそんなまともな女!」


 いないのかー……。


「せめて暗殺拳を使わない娘!」


「もっといねえ!」


 もっといないのか……。


「パイセンたちからするとアマモたんってどの位置なのぉ!?」


「まだ会話が成立するまともな女子」


「……嘘やん」


 会話が成立すらからまともってなによ……。


「お前な……機械科の伝説を知らんのか?」


「なにそれぇ!?」


「機械科の慈恩姉妹だ」


「また名前がギリギリぃ!」


 名前に悪意がありすぎるだろ!


「たった二人でうちの学校の暴走族『連邦』だけじゃなく、止めに入った摩郷島警察署の交通機動隊の白いの相手に奮戦したという……」


「字面に悪意ありすぎん?」


「とにかく慈恩姉妹はヤバい! 姉で薙刀の伊予と妹で手斧の咲夜」


 妹のロングヘアー手斧が咲夜。

 ポニテ薙刀の方はMS-14……いやなんでもない。伊予だ。

 とにかく嫌がらせとしか思えない名前だ。


「警察相手なら暗殺拳よりかわいいもんじゃん」


 警察は拳銃使えても暗殺拳は使えない。

 エンカウントしても死なないし。

 銃で撃たれることもほとんどないだろうし。


「いやお前、白いのはうちのOB……聞きゃしねえ……砥石に電卓下駄箱に置いたからな!」


「ういーっす!」


 ひゃっほーいと機械科に走る。

 途中ゴブリンがいるが剣でサクサク斬っていく。

 殺人?

 ここに警察来れないもん!

 おっと俺強くなってるじゃん。

 すると巨大な男に出会った。

 ジャック・ピストン・ディック。

 名前が公然猥褻罪なボクサーだ。

 髪型は公然猥褻ヘアー。

 だがその姿は血まみれ。


「し、新必殺技……フラッシュディックピストン公然猥褻パンチ」


 ディックがズボンを下ろす。

 ぼろーん。

 知ってた。

 やはり公然猥褻だった。

 最低だ。

 裏ボクシングやはり下ネタだった!

 第三の腕まで使ったラッシュ攻撃が……だけど斧が飛んできて、でぃ、ディック……?

 えっとティンコの頭に刺さった。


「ぎゃばばばばばー!」


 悪は滅んだ。

 すると制服の女子がやって来て斧を抜く。


「汚らしいですわお姉様」


「そうね咲夜」


 もう一人は薙刀。

 ……出会ってしまった。

 要注意人物、慈恩姉妹だ。

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