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学園迷宮ヤンキーダンジョン ~魔王になった女子たちが仲間になりたそうにこちらを見てる~  作者: 藤原ゴンザレス


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第十九話

 びえーん!

 アマモたんのばかー!

 いきなりズボン剥ぎ取ってちんグリ返しとかセクハラだー!

 しかも「男の人の肛門って縦割れじゃないの!?」とか言いやがった!

 どこ情報じゃい!

 ぜったいハードで18禁なBLだろ!

 なんでそんなに異性の体のことに無知なのぉッ!

 俺は枕を濡らすのだった。

 この枕、ホテル仕様だな……。

 翌日、全裸土下座するアマモたん。


「なぜに全裸?」


 パンツ一丁だ。芸が細かい。


「ジャスくんに謝りたいと思って」


「嘘だ!」


 そんな殊勝な性格じゃない。


「違うの。女の子はグラデーションでいろんな気持ちがあるの! 男子に全裸土下座をした。その実績解除だけでプライベートタイムが盛り上がるとか! そういうのもあるの!」


 安定の最低発言!


「アマモたん……」


「話しかけないで」


「はう!」


 そう言ってみたが、なんか様子がおかしい。

 予想では嘘泣きすると思ったのだが……。


「そ……それはつまり……」


「なんだよ……」


「性奴隷になれってことだね!」


「君が俺の話聞く気がないってのだけはわかった!」


「聞いてジャスくん」


「はいはいなんですか……」


 もうあきらめた。


「性奴隷って単語だけで新しい扉が開きそうで……私は! 私は!」


「いいかげんにしろ!」


 まこちんが来てチョップしてくれた。

 いいぞまこちん!

 もっとやれ!

 するとアマモたんは涙目で言った。


「同姓じゃ萌えないんじゃボケェ!」


 胸なんか隠そうともしない。

 異常に男らしい姿だった。


「それでさー、発電機だけど。豚丼三人衆が本館の屋上にソーラーパネルがあるって!」


 アマモたんスルー。


「こ、これが伝説の上級者の至高の遊び……放置プレー……」


 アマモたんスルー。


「非常用のやつだって」


「なん……ですと……」


 なんて言ってたら急に真面目になるアマモたん。


「やめとけ。本館の屋上って言ったら街亜たちのナワバリだ」


「誰それ?」


「街亜渡夢。電気科の有名人。三人組ギャルのボス」


「ギャルなら話し合えばいいんじゃないかな?」


 そう言うと咲夜たんと伊予たんも来た。


「オススメしませんわ」


「なんで?」


「これ……学習旅行で取ったものですが……」


 学習旅行。要するに将来の就職先に話を聞きに行くイベントだ。

 発電所や公共インフラ管理なんかの普段行けない企業に訪問するのだ。

 写真には昔のプロレスラーみたいなおっさんが映ってる。


「ごめん、俺の目にはス●ン・ハンセンとビッグ・バン・ベ●ダーとアン●レ・ザ・ジャイアントにしか見えないのだが」


 なんで往年のプロレスラーが女子の制服着てるんだろうか?


「女子ですわお姉様。ハ●センが街亜渡夢。ベ●ダーが御留手賀知恵。ア●ドレが増田ストリームですわ」


 どうやら咲夜たんは昭和プロレスに詳しいようだ。

 いいね!

 それにしてもガイアでドム、オルテガでジェット、マッシュでストリームと。

 なるほど。

 悪意が見えてきた。


「なんでハ●センが金髪縦ロールお嬢さまでベ●ダーが前髪パッツン地雷系ギャルでア●ドレがセミロングツートンカラーのモデル系なのかな? ビジュアルが暴力的すぎん?」


 顔が北斗世界なのだが。


「ギャルだからですわ」


「ギャルなのぉ!」


「ギャルですわね。ねえ、お姉様。ほら真琴も」


「え、ぼく? い、いや面識ないから……」


「こいつらな、ラリアットで摩郷島警察署の連中沈めてたからな。止められるのは機動隊の白いのだけ」


 なんか危険な話になってきたぞ……。

 やれやれだぜ……。

 俺は人生すべてをあきらめて死地に乗り込むことを決意した。

 っていうかこの悪意!

 行けって指示でしょ!

 俺たちはゴブリンを蹴散らしながら本館を上がる。

 そしてすぐに屋上に到達する。

 もう俺たちパーティーの強さではゴブリンなど相手にもならない。

 俺のドラゴンブレスで焼き払えば一発だ。

 全裸の変態もいない。

 そして屋上に到達。


「ジャス様お気をつけあそばせ。摩郷島工業においてギャルは強者の証。ラリアットを喰らったら首の骨が折れますわ」


「本当に気を付けろよ。あいつら摩郷島警察署の白いののバイクくらいの速度でステップする。ドラゴンブレスをよけられるかもよ」


 アマモたんも真面目にアドバイスしてくる。

 さすがに服を着てる。


「それ本当に人類?」


「残念ながら人類だ……」


 ごくり。

 俺は緊張しながら扉を開ける。

 昭和プロレスラーが待ち構えラリアットを……。


「えええええええええええええええええええ!」


 そこにいたのは三人の美女だった。

 はい?


「あら慈恩姉妹にアマモ。久しぶりじゃない」


 金髪縦ロールお嬢さまが言った。

 とんでもない美女だ。

 なぜか芋ジャージ姿だ。


「お、おう。痩せたな街亜」


 いつもはボケのはずのアマモたんがヒクついてる。


「ふ、私は元からこの姿。そう! あの姿は呪いにかけられてたの!」


「せ、制服どうした」


「サイズが合わなくなって捨てたわ。ところでそこのショタは!?」


「うん、彼ピ」


 大嘘である。


「嘘ね。なぜなら私の胸を見てるから!」


「はいジャスくーん。ばっちいもの見ないでね~。ほらジャスくんの好きな真琴のおっぱいだよ~」


 まこちんにパスされた。


「ばぶ~」


 おっぱいすき。

 すると街亜ちゃんが怒鳴る。


「おい! 知恵! 増田! まともな男だぞ!」


 二人が物陰から出てくる。

 地雷系女子に外国人っぽいお姉様。

 二人とも芋ジャージだ。


「あら~。男はみんなおかしくなったと思ってたぁ♪ アタシは御留手賀知恵ちゃん。よろしくぅ~」


 動きまで地雷系っぽい。


「増田だ」


 こっちはクール系。


「にしてもお前ら変わったな~」


 アマモたんが笑う。


「あんたは何一つ変わらないわね」


「ぺたんこって意味かコラァ!」


「アマモ、喧嘩するな!」


 まこちんナイス!


「それで先輩方はどうしてここに?」


「男子がおかしくなっちゃったから、女子を屋上の多目的室にかくまってたんだわ。入り口は乳首のオッサンが出してくれないしさ~」


 よかった……。

 この人たち……中身はまともだ。

 俺は安堵するのだった。

 あとアダムのおっちゃん……なにしてんの!

 豚丼どもも含めて出してもいいじゃない!

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― 新着の感想 ―
出してくれないってことは、まだ魔王に到達してないってことか・・・
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