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  作者: 花京院
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第二章 二節

テトラの町を出発してから1週間。

ロイドの怪我もすっかり完治して道中順調に進んできた。だがここで大きな壁にぶつかり、思わぬ足止めをくってしまった。



国境だ。

国境には兵士が多く配置されており。抜けることは難しい。それはランスタッドとキュリオスの両国間が今も戦争状態にあるためだ。戦闘の混乱に乗じてキュリオス国側へ進むことも出来るだろうが、アスカが敵兵に見つかればただではすまない。

離れたところから兵士たちの駐屯地を観察しながら三人で相談する。

「国境を越えるのがこんなにも大変なことだったとは。なにか方法がないものか」

「そういえば北側の国境、山岳地帯に抜けられる洞窟があるらしい。噂で聞いたことがある」

ロイドが思い出したように言う。

「洞窟?」

「そう。地下道を通って両国間を行き来出来る洞窟があるんだ。昔、知り合いの商人が物資を仕入れるために使っていたことがあったと聞いた」

「まぁ、ここで考えていても仕方がない。一度その洞窟を探しに山へいってみるか」

ロイドの言葉を信じて北の山々へ向かう。


今の季節は秋口ということもあり山は肌寒い。思わぬ登山となってしまったが山の中腹へ到着するとロイドの言うとおり洞窟があった。洞窟の入り口は人一人が通れるくらいの大きさしかなく、この洞窟が敵国まで続いているのかは怪しい。

とにかく俺たちにはこの方法しかないのだから奥へ進むことにする。松明を用意して先頭を歩く。順番は俺、アスカ、ロイドの順番だ。しばらく進むと先程の心配は無用となった。

洞窟はとても広大な空間となっており。天井までは10m程はあるだろう。道幅も広く一つの松明では照らしきれないほどだ。慎重に進む。

ここで一つ疑問を感じる。洞窟にしては地面がやたら平らなのだ。洞窟内とは思えないほど、とても歩きやすい。まるで誰かが整備したような。仮にロイドの話で数々の商人がこの通路を利用していたとしてもここまで歩きやすく洞窟内を整備する必要があるのだろうか。考え始めると嫌な予感がしてくる。

「ロイド。この洞窟を知っているのはどれ程の人間が知っているんだ」

「いや、俺は昔会った商人のおじさんから聞いただけだから」

「そのおじさんというのは最近も通ったといっていたか?」

「いや、おじさんに会ったのは小さい頃だけだったから。最近は全然姿も見かけないし」

予感が確信に変わっていく。とにかくこの洞窟を早く抜けなくては。

「アスカ、ロイド。走るぞ」

「え?どうしたのさ、シャル!」

走り始めると同時に目の前に山賊の男たちが次々に現れ、道を塞ぐ。

「そんなに急いでどこに行こうって言うんだ?」

咄嗟に腰に下げていた刀に手を掛ける。

「そこを通してもらうぞ」

こうなってしまっては先手をとるしかない。攻撃を仕掛けようとしたとき、後ろで声が聞こえた。

「ぐ…」

ロイドが山賊の一人に捕まってしまっていた。

「おい、下手な真似をするなよ。刀から手を離せ」

こうなってしまってはもう手を出せない。おとなしく手を離す。

「俺たちは貧乏人なんだ。物資は全て渡す。だから見逃してくれ」

荷物を下ろすと山賊の方へ投げる。

山賊たちは荷物を漁ると悪態をつく。

(かしら)。本当になにもねぇ。貧乏人ですぜ」

と、頭と呼ばれた男が山賊たちの後ろから現れる。たしかにこの一団をまとめるだけのことはありそうだ。一回り大きな体。そして屈強な筋肉。山の獣たちから剥ぎ取ったであろう毛皮を肩に纏っている。

山賊の頭は荷物を一別すると手下に命令を下す。

「まぁいい。全て荷物はもらうぞ。おい、そのガキを離してやれ」

山賊の頭の言葉に安堵した。これでこいつらから解放される。そう思った。

解放されたロイドがこっちに走って来ようとしたとき。突如山賊から剣撃が放たれる。

「え?」

ロイドの胸に剣が突き刺さっていた。

「ロイド!」

山賊はロイドから剣を引き抜くとロイドを蹴り飛ばす。直ぐ様駆け寄り倒れそうになるロイドを受け止める。

「しっかりしろ!ロイド」

ロイドの呼吸は荒い。早く止血しないと。

「悪いなぁ。俺たちがここにいるとバレるとやばいんでな。この洞窟に入ったやつらは殺すって決めてるんだよ」

頭が不適な笑みを浮かべる。

戦闘は避けられないのか。

「アスカ!しっかりしろ!ロイドを頼む」恐怖で固まっているアスカを呼び、傷口を押さえさせる。

ロイドもこれ以上出血が続けば命が危ない。すぐにここを脱出しなければ。

山賊たちを睨み刀に手をかける。

俺はまだ人を殺したことがない。そういう意味では今回が初戦闘となる。でも、稽古は人一倍励んできた。やることは変わらない。いつも通りするだけだ。

覚悟を決める。

刀を持っている山賊を一番に狙う。気づいた山賊は斬撃を放つ。斬撃を交わすと抜刀し斬撃を放つ。

男の喉を斬った。大量の血を流し倒れ、人が一人死んだ。俺はその事実から目を背けるように強く目をつぶると他の山賊を睨み続ける。

「なんだこいつ」

「やりやがった」

回りの山賊からは怒りと恐怖が混じったような声が聞こえる。

と、自分の刀をもつ右手が震えているのがわかった。気づかれないように両手で刀を持ち、震えを隠す。その時、山賊の頭と目があった。頭はニヤリと笑うとすかさず手にしている曲刀で斬りかかってくる。

斬撃を受け流すとバックステップで距離をとる。

「どうしたお前ら!全員でかかれ!」

気づかれた。俺が戦闘慣れしていないことに。殺すか殺されるか。選択肢は一つ。殺すしかない。


「シャル。血が、血が止まらないよ…」

背後でアスカの泣きそうな声が聞こえた。

考えている暇などない山賊の集団に斬り込む。一人、二人と殺していく。手には肉を、骨を断つ感触が伝わる。それを力強く握りしめて戦闘を続ける。

5人を倒したとき一度体勢を建て直しにアスカの近くに戻る。息が上がっている。普段ならこの程度の戦闘では疲れることなんてないのに。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーー


ロイドの呼吸は荒いまま。ヒューヒューという荒い呼吸音。傷口を押さえる手の平の隙間から血がどんどんと溢れてくる。血が。

頭のなかに甦る記憶。

薄暗い部屋。見たことがある。どこか懐かしくもあるその部屋で男と少女が争っている。男は無理矢理に少女を押し倒して何かをしようとしている。僕はそれを止めたくて木片を手に取る。

そして気がつけば目の前は血で溢れていた。


あのときと同じ、死の匂いがした。

誰かが死ぬ。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーー


「あああぁぁぁぁぁぁっっっっ!!」

突然のアスカの叫び声に思わず振り返る。と、アスカが山賊の一人に向かって突進する。気づいた山賊が斬撃を放つが、それをかわし山賊の腕を捻る。そのまま剣を奪い取り斬撃を放ち斬り殺した。そして次々と襲いかかっていく。山賊の注意は完全にアスカに向いているようだ。

その隙にロイドを抱えると出口に向かって走り出す。まずはロイドを安全な場所へ運んでからアスカの援護に向かう。少し走るとすぐに洞窟を抜けることができた。

洞窟を抜けると空は晴れ渡り青空が広がっていた。そして山の下には桜の木の森が広がっている。季節は秋の終わりということですでに木々の葉も少なくなっているが。春になればきれいな桜並木がひろがるのだろうか。現実から目をそらすように頭の中でいろいろな事を考えてしまう。だが今は目の前の事に集中しなければ。

ロイドを洞窟からは死角となる岩の影に隠す。すぐに洞窟へ戻ろうとするとロイドが俺の服をつかんでいる。

「ロイド、すぐに戻る。それまで頑張ってくれ」

「シャ、ル。これ…」

ロイドの手にはネックレスが握りしめられていた。ロイドの呼吸は荒く、ヒューヒューと変な呼吸音をしている。

「お母さんに…渡し…て…」

ロイドの声はかすれていたがなんとか聞き取ることができた。

「ロイド!しっかりしろ!」

祈るように抱き締める。やがて荒く苦しそうだった呼吸はゆっくりと止まっていった。

ロイドはそれ以上話すことも、目を開けることもなかった。あんなに苦しそうだったのに、今では安らかに目をつむっていた。

「わかった。ネックレスは必ず届ける」

ロイドに約束の返事をすると、すぐに洞窟へ向けて出発する。アスカが心配だ。


洞窟内に戻ると剣撃音が響いていた。まだ戦闘は続いているようだった。

アスカのところへ戻ると山賊のほとんどが死んでいた。そして現在、アスカは山賊の頭と戦闘を続けている。曲刀を直前でかわしつつ攻撃しているがアスカの攻撃は弾かれてしまっている。完全に力では押し負けており、いつ剣を弾かれてもおかしくない。そんな状態だった。

なんとか敵の隙を作らなくては。手にした刀を頭めがけて投げる。刀は右足に刺さり、頭は膝をつく。そして一瞬こちらを睨む。その瞬間にアスカの斬撃が山賊のかしらの首を飛ばす。

戦闘には勝利した。だが、アスカはまだ攻撃を続けている。首のない山賊のかしらの死体に剣を突き立て続ける。何度も何度も。相手が死んでいることに気づいていないのか。恐怖で我を忘れてしまっている、そう感じた。

「アスカ。もう終わったんだ」

アスカの反応はない。剣を突き刺し続けている。

「アスカ!」

一歩踏み出すとアスカが剣をこちらに突きつける。アスカの持つ剣の切っ先が俺の喉にピタリと当てられている。こんなアスカは初めてだった。

「アスカ。もう、終わったんだ」

落ち着かせるように優しく声をかける。息の荒かったアスカは徐々に呼吸を正し、正気に戻った様子で力弱く尻餅をつく。

「僕、怖くて…」

アスカを抱き締めて落ち着かせる。

「心配いらない。もう、終わったから。もう、大丈夫だから」

アスカが落ち着いてから死体だらけの地獄と化した洞窟をあとにする。



その後、一番大きな桜の木の根本に二人で墓を掘りロイドを埋葬する。

「アスカ。来年の春、桜が満開になったら皆でまたここに」

「うん、ロイドにまた会いに来よう」

ロイドの埋まっている桜の根本に一輪の花を添える。

「これからキュリオス国の首都セント・ロザリアへ向かう。ロイドの母へ形見のネックレスを渡しに行く。それでいいか?」

アスカは黙って頷く。

ちゃんとした葬儀もできずすまない。必ず約束は守るから。ロイドの墓前で誓いを立てる。



首都へ向かう道中。村へ寄りアスカの新しい服を買い、食料を調達する。

村へ入るのは俺一人で向かう。アスカが見つかってしまうと、また面倒なことになってしまうためだ。しかしキュリオス国に入って改めて実感する。国民が白髪の人間ばかりだ。俺からしたら黒髪が普通と思っていたからこれにはだいぶ違和感を覚えた。


国境を抜けてから約一週間が過ぎた頃、ようやくキュリオス国の首都セント・ロザリアが見えてきた。

街を囲むように高い城壁がたっており入り口は四方にある門を通るしかないらしい。ロイドの母にネックレスを渡すにもまずは街に入らなくてはならない。

どうしたものか。と、考えていたところへ後ろの方から馬車が近づいてくる。


城門では衛兵が検品をしている。街への侵入者を防止や武器の密輸を防止するためらしい。衛兵の検査は馬車の荷台を隅々まで調べている。やがて検品が終わったのか衛兵の「よし」という声が聞こえ馬車が動き出す。

門からしばらく離れたところで馬車が商店の荷降ろしのために停車する。

頃合いを見計らい馬車のしたから身を出す。

なんとか街への侵入はできたが思っていたよりも町は広く大きい。こんな知らない町ではたして人探しなど容易に出来るのだろうか。不安がよぎる。と、あとに続いて馬車からアスカが出てくる。今回はアスカを街の外に一人置いてくるわけにはいかず一緒につれてきた。そのかわり大きめのフードをかぶりマントを羽織っている。端から見たら魔法使いと思われてしまうような服装だが仕方がない。

とにかく手がかりはロイドのネックレスだけだ。町の人間に片っ端から声を掛けてロイドの母を探す。


気づけば日は傾き夕日となっていた。手がかりはまったくなし。通行人何人に声をかけたかは覚えていないが誰一人ロイドの紋章を知る人間がいなかった。まさかこんなに大変な作業だったとは。

その時、ぐぅと腹がなる。たしかに夕飯時だがあいにく金を持ち合わせていない。ロイドが持っていた金はアスカの服に消えてしまった。町では夕飯時らしく美味しそうな臭いが漂い始めた。腹が減っては戦はできぬというがまさにそのとおりだなと一人考え民家の軒先に腰を下ろす。思い出せば今日はこの街についてからずっと歩きっぱなしだったな。

と、民家のドアが開く。

驚き民家の人をみるとふくよかな女性がたっていた。

「あんたたち人の家の前で何をやっているんだい」

「すみません。俺たちは」

ぐぅと腹が鳴る。

「ハハハ、腹が減って立ち往生かい」

女性は豪快に笑う。

恥ずかしかった。まさにその通りだった。

「さぁ、入んな。少ししかないがご馳走してあげるよ」

「いや、でも…」

「遠慮することはないんだよ。さっさと入んな」

女性の言葉に甘えて家の中へお邪魔する。

「有難うございます。なんてお礼をいったら良いか。あの…」

「名前かい?私はロビン。飯のことなら気にしなくていいよ。私たちの仕事は若い者に飯を食わせることだからね」

「ごちそうになります。俺の名前はシャル。そしてこっちがアスカです」

ロビンの家の食事はパンにスープという簡易的な食事だったがとても美味しかった。気になったのはロビンはこの家に一人暮らしのようだけど食事の用意が多いこと。俺とアスカが加わって3人分丁度くらいの量だったのだ。


食事を終え、ロビンにお礼を告げる。

「ごちそうさまでした。本当に美味しかったです」

「いいさ、大したものじゃないし。それよりあんたたちこの街の人間じゃないだろ?どうしてこの街に?」

「じつは人探しをしていて」

ロイドのネックレスを取り出す。

「ロイドから言われて家族の方を探しているんですけど」

ロビンはネックレスを見ると固まる。

「…どこでそれを」

「ロイドが、母に渡してくれと。まさかあなたが」

ロビンにネックレスを渡すと抱き締めるようにネックレスを抱えて泣き崩れてしまう。

「あの子は立派に戦ったんだね」

ロイドとの約束は果たせたようだ。

「じゃあ、俺たちはこれで失礼する」

「まっておくれ。もう夜も遅いんだ。泊まっていっておくれよ」

「いや、しかし」

「たのむよ。恩人をこのまま返すわけにはいかない」

ロビンの勢いに負けて承諾する。

「わかりました。では一晩お世話になります」

その晩はロイドの思出話を話した。道中の旅のこと、少年院でのこと。そして、洞窟での最後。

ロイドはいいやつだったとロビンに伝えきれるかわからないほど話をした。


翌朝、ロイドに礼を告げる。

「すっかり世話になってしまった。ありがとう」

「いいえ、お礼を言うのは私よ」

「じゃあ、行くよ」

「待ちな。あんたランスタッド人だろ?」

ロビンはアスカを見ながら言う。ばれていたのか?警戒する俺を見てロビンはあわてて告げる。

「安心しな。あんたたちを衛兵につきだしたりしない。帰りはどうするつもりだったんだい?」

「それは、これから」

「ならちょうど良かった!城門を抜けるのに知人の商人に頼んだわ」

「それはだめだ。俺たちにこれ以上関わっては」

「いいのよ。それに人の親切はありがたく受けるものよ」

「すまない、ありがとう」

ロビンに深くお礼を言う。


セント・ロゼリアの街は朝早くだというのに多くの人々で賑わっていた。さすがは一国の首都といえる。

「この混雑に身を潜めて移動する。離れるなよアスカ」

アスカは頷くとフードを深々とかぶる。

人を縫うように進む。時々後ろを振り返りアスカがついてきていることを確認する。大通りを過ぎればこの混雑からも解放されるはず。

路地に入ると人の波から解放された。ため息をつくとすぐにアスカが抜けてきた。

「すごい人だね」

「あぁ。だが気を抜くのはまだ早い。さぁ、急ごう」

このまま路地裏を通りロビンの知人という商人を目指す。

しばらく路地を走ると商店街が見えた。路地の中央は大量の馬車が大急ぎで行き来している。こんなに多くの店が連なっているなんて聞いていない。いったいどの店が知人の店なんだ。と、奥の方の店で手を降っている商人がいる。あの商人に間違いない。アスカをつれて商人のもとへ向かう。


その時アスカの目の前にリンゴが数個転がってくる。それを追って小さい女の子が路地の真ん中へ向けて走っていく。少女は迫りくる馬車に気づいていない様子だった。

「女の子が!」

誰かの声に気づき後ろを振り向く。

アスカが急いで走りだし、少女を抱き締めるように馬車から救い出した。

「大丈夫だった?」

アスカの問いかけに少女は驚いた様子でアスカの顔を見上げる。

「え?」

アスカのフードが取れていた。

「あ…」

急いでアスカのもとへ向かい、腕をつかみ走り出す。

後方から衛兵を呼ぶ声が聞こえてくる。

「ごめん。シャル」

「気にするな。それよりも今は逃げることを考えろ」

すぐに衛兵は追ってきた。馬に乗っている兵が3人。

「小道にはいるぞ」

裏路地を突き進む。馬から降りて徒歩で追ってきているようだが、土地勘のない俺たちにとってはどこを通っているのかすらわからない。

そして、通路は行き止まりへ突き当たった。

「くそ!」

「どうしよう、後ろからすぐ来てるよ」

アスカの言うとおり衛兵たちの足音がすぐ近くに聞こえる。突き当たりの壁は約3mか。

壁に背を当て、手のひらを上に向け両手交差させてを前につき出す。

「アスカ、飛べ」

アスカは頷くと俺の両手を足場に大きく跳躍した。器用に塀の上に着地すると手を差し出す。

「シャル!早く」

「行け!アスカ」

「だめだよ!シャルをおいていけない」

「俺は大丈夫だから!…サツキを、たのむ」

「今日の夕方。西門の外の大木で待ってるから」

そういうとアスカは塀の外側へ姿を消した。それと同時に衛兵が姿を現す。

「無駄な抵抗はやめろ」

刀を捨て、両手をあげる。兵士の言葉におとなしく従うが、兵士たちは乱暴に俺を押さえつけた。



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