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Automatic writing  作者: 半信半疑
41/73

0041

<ノータイトル>


 はじき出された工場こうばの裏で、

 足の苛立ちに哄笑を返す。

 いつの間にかやって来た足利の茶を一舐め。

 今日はいつもより多めに塩辛い。

 世知辛い世の中に唾を吐き、

 正直者は暗闇を見る。

 月はいつも笑っているので、

 憎らしく感じたまま、朝日の憂鬱を受けとめた。

 褒賞が欲しいとねだった傭兵は、

 他に良い稼ぎ場所があったと言って、

 空飛ぶ馬に乗って消えた。

 真実を求める口は、

 嘘ばかりを吐き続けている。

 それが正しいことだと信じている愚者は、

 さしもの戸惑いを隠せない。

 胡瓜のぶつぶつが気になる。

 症状は唐草模様。

 箒星を撃墜し、金曜日にフライデー。

 アキラメロン。そこに神はいない。

 神社の鳥居で立ちつくしたまま、御神籤が飛んできた方角に目を遣る。

 もしもの可能性を鑑み、休日はしっかりと待機しておくこと。

 豊穣の祈りは届かず、ただ日光だけが地面を焼く。

 小石ばかりが増え、染みも消えてくれなくなった。

 口の中に広がる赤錆に罵倒を浴びせ、

 紅の尻尾に総攻撃。

 きっと、奇跡は品切れを起こしてしまったのだ。

 一生のお願いを使い尽くし、

 聞き入れてくれる場所もないのだろう。

 連綿と続く命の営みが、

 ひどくちっぽけで汚らわしいものに感じられてしまった時、

 そこから一歩も進めなくなってしまうだろう。

 今日が今日であることの証明は誰にもできない。

 昨日ばっかりが正直でありたいと願う。

 明日は虚構の光にまぶされてる。

 無視のいいことばかり吐く女と、主張を失った陰気な男の会話。

 知れ者は痴れ者の寓話を紡ぐ。

 もうやめなよ、こんなことは。

 無理ばかりを重ねた結果、残るのは黒々とした不愉快。

 情熱は覚まされ、冷水が沈黙を削る。

 カナリヤの鳴く方へ。毒は薬になれないまま。


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