0041
<ノータイトル>
はじき出された工場の裏で、
足の苛立ちに哄笑を返す。
いつの間にかやって来た足利の茶を一舐め。
今日はいつもより多めに塩辛い。
世知辛い世の中に唾を吐き、
正直者は暗闇を見る。
月はいつも笑っているので、
憎らしく感じたまま、朝日の憂鬱を受けとめた。
褒賞が欲しいとねだった傭兵は、
他に良い稼ぎ場所があったと言って、
空飛ぶ馬に乗って消えた。
真実を求める口は、
嘘ばかりを吐き続けている。
それが正しいことだと信じている愚者は、
さしもの戸惑いを隠せない。
胡瓜のぶつぶつが気になる。
症状は唐草模様。
箒星を撃墜し、金曜日にフライデー。
アキラメロン。そこに神はいない。
神社の鳥居で立ちつくしたまま、御神籤が飛んできた方角に目を遣る。
もしもの可能性を鑑み、休日はしっかりと待機しておくこと。
豊穣の祈りは届かず、ただ日光だけが地面を焼く。
小石ばかりが増え、染みも消えてくれなくなった。
口の中に広がる赤錆に罵倒を浴びせ、
紅の尻尾に総攻撃。
きっと、奇跡は品切れを起こしてしまったのだ。
一生のお願いを使い尽くし、
聞き入れてくれる場所もないのだろう。
連綿と続く命の営みが、
ひどくちっぽけで汚らわしいものに感じられてしまった時、
そこから一歩も進めなくなってしまうだろう。
今日が今日であることの証明は誰にもできない。
昨日ばっかりが正直でありたいと願う。
明日は虚構の光に塗されてる。
無視のいいことばかり吐く女と、主張を失った陰気な男の会話。
知れ者は痴れ者の寓話を紡ぐ。
もうやめなよ、こんなことは。
無理ばかりを重ねた結果、残るのは黒々とした不愉快。
情熱は覚まされ、冷水が沈黙を削る。
カナリヤの鳴く方へ。毒は薬になれないまま。




