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Automatic writing  作者: 半信半疑
42/73

0042

<ノータイトル>


 銀の瞳に膿んだ雨。

 走り続けて泥濘にはまる。

 汚泥の中で慟哭が響き、

 いつか見た晴れ間が顔を出す。

 蒸気が上がる、虫の息。

 耳に残る細波が教える過去。

 ここから誰も思い出せない。

 円盤に刻まれた理解不能は、どこまでも群青。

 迸る恨みつらみに別れを告げ、

 天使の輪っかが罅割れを起こした。

 卵の孵るのを見守り、

 急な苛立ちに奮闘する。

 輝く天上の太陽、キスさえできぬ哀れな申し子、

 微笑みを浮かべる時にもしかめっ面が良く似合っていた悪ガキ。

 崩壊の最中に不死の右手が訪れる。

(ここから殺気は無理をする)

 路地裏に彷徨いこんだのは、昨日の思い出。

 十年前は過去より遠い場所にいる。

 不機嫌な耳鳴りと鼓動する悪意の積層。

 巻雲の中に積乱雲の戸惑いを見つけ、

 意味もなく嬉しくなる。

 紅に沈む夕日は、きょうの終わりに抗議している。

 もっとできることがあったのではないかと、

 淀んだ影が囁いている。

 力場に哀れみを向けられ、

 遥か彼方の夢物語。

 一瞬だけ浮上する高揚は、

 瞬く間に消えていく。

 熱したはずの金属が急速に冷まされ、

 粉々に割れていく。

 覆水は盆に返らず、

 ゴーストは盆に戻ってくる。茄子の馬に乗って。

 ホースの白い馬に嫉妬。

 いつまでも子どものあどけさが抜けない。

 純粋さはすぐに土にまみれたが。

 苦悩の柵に足をとられ、

 有刺鉄線は無視された。

 電池付きの体ではないから、

 気をつけないと崩壊と灼熱の牙。

 諸田氏は危ない。

 危険が危ない。

 ふりではないので注意しよう。

 熱湯風呂は良い教訓である。


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