7 元暗殺部隊
日が少し沈みかけレオンたちの歩く先に村が見えてきた。前を歩くのは、赤髪の子。少し距離を置いてレオンが歩き、その後ろを並んでシルヴィとイリスが続く。
村に着き一軒の家に到着し扉をノックする。
――コンコン、コン、コン、コンコン。
まるで決められているかのようなノックの仕方。すると、ガチャッと扉が少し開き中の人物が誰かを確認する。赤髪の子が伸びた前髪をかき分け顔を見せる。
「私だ」
「た、隊長!」
中にいた男性は、赤髪の子を隊長と呼ぶととても驚いた様子だった。
「生きてたか安心したぞ」
「それは、こっちのセリフです!ん?後ろにいる人たちはどちら様ですか?」
「こちらの方々は、私の命の恩人だ」
男性がレオンたちに頭を下げる。
「来て急だが頼みたいことがある」
「中にどうぞ!」
完全に扉を開けて招く。赤髪の子は、レオンの方に向き。
「すみません。色々と支度をしたいので、しばらく待っていてくれますか?」
「あ、あぁ。いいよ」
「すいません」
そう言って家に入っていった。
日が完全に沈み暗くなり三人は、村の中央の開けた場所で待っていた。
「遅い!いつまで待たせるんだ!」
シルヴィが苛立ちを見せ始めた。腕を組み同じところをグルグルと回る。
「落ち着けシルヴィ」
「落ち着いていられません!レオン様もう宿をとってそこで休みましょう!」
「まぁまぁ」
「っていうかあの子何者なんだろう?隊長とか言われてたよねマスター」
「そうだな。何かに属していたのかもしれない」
「もういいいです!行きましょう宿に!」
我慢の限界になったシルヴィは、レオンの腕を掴んで強引に宿がある方に歩こうとした時だった。
「お待たせしました中に入ってください」
家のドアが開き、一人の男性が出てきた。
家の中に通された三人。
「そこの椅子に座ってください。今飲み物出しますね」
言われたように椅子に座るレオン。シルヴィとイリスは、座らずその後ろに立つ。
――ギシギシっと階段を上ってくる音がする。そして、地下から上がって来たのは、さっきまで長い髪をしていた赤髪の子がバッサリと短くなっていた。着ていた服もしっかりしたものに変わっている。
「お待たせしました」
その子は、レオンに向かい合う形で椅子に座った。
「改めてまして。私は、ミリザート帝国の元暗殺部隊の隊長だった者です」




