6 赤髪
十数人の人たちが地面に膝をつかされて、手を後ろに回され手錠されている。三人の商人たちは、お互いに少し距離をいてくつろいでいる。イリスは、商人の一人目に銃口を向けて狙いを定める。そして、引き金を引く。およそ80m先の商人に当たったらしくバタッと倒れた。素早くリロードをして二人目に狙いを定めて引き金を引く。命中。三人目が倒れている二人に気がつき、慌てて馬車の後ろに隠れようとしたが、三発目が命中し倒れた。
「よしっ!完了!」
「シルヴィー。先に行って捕まってる人の手錠を外してやってくれ」
「分かりました」
先行して走るシルヴィ。服をはたいてライフル銃を背負うイリスにレオンが、よくやったと頭を撫でながら褒める。
「あの睡眠弾の効力は?」
「う~ん。半日は、寝たままかも」
捕まっていた人たちの元に向かうとレオンたちにお礼を言ってその場から立ち去る人、その場からまだ動けない人もいる。レオンは、ちょっとだけ水と食料を置いて再び道なりに歩き始めた。そのすぐだった。
「待ってください!」
後ろから呼び止める声が聞こえた振りかえると、捕まっていた女の子がレオンたちに近づいてきた。服は、ボロボロで伸びきった赤髪で顔が見えない。
「助けていただいてありがとうございました。あなたたちは、旅の途中ですか?」
「そうだが」
「その、この先に村がありまして、私の知り合いがいると思うので案内させてください」
「え、そうなの?」
「はい、いればですけど、いなくても道案内は、出来ます」
バッとレオンの前にシルヴィが割っている。
「……何を考えている」
レイピアに手をかける。
「私は、ただお礼がしたいだけです。あなたが考えてることじゃないですよ」
「何?」
その赤い髪の女の子は、サッサッと歩き振り返る。
「さぁこちらです」
「どうしますレオン様」
「とりあえずついて行こう」
歩き始めたレオンの後ろをまだ、警戒心が解けていないシルヴィ。
「イリス。変な動きがあったら殺るよ」
「了解」




