4 出発
王都の正門前。
「別に来なくてよかったのに」
「何言っての?来るに決まってんじゃん」
「ユリエまだしもマリカ駄目だろう。こんな時間に姫様が外出は」
「今日だけいいじゃない」
三人で話をしている間シルヴィとイリスは、離れた場所から見守っている。
「これ、持っていきな、お守り」
ユリエがポケットから取り出したのは、ダイヤモンドの原石だった。常に持ち歩いている物だ。
「これは、駄目だろ。お前の大事な物だろう」
「いいのいいの」
そう言って強引にレオンの胸ポケット入れる。
「それ持ってれば、大丈夫だから」
入れ替わるようにレオンの前にマリカが立ち。
「私からは、これを」
スッとレオンの頬にキスをする。離れて見ていたシルヴィとイリスが驚きの表情をし、ユリエは、目を逸らす。
「マ、マリカ」
恥ずかしそうに離れる。その顔は、赤くなっていた。
「これくらいしか出来ないけど……」
最初は、戸惑っていたレオンもマリカの気持ちに素直にありがとうと告げた。
「それじゃ、行くよ」
一歩また一歩後ろ向きで下がって行く。
「ちゃんと戻ってきなよ」
笑顔で手を振るユリエ。
「離れていても気持ちは、貴方の元に」
寂しそうな顔をするマリカ。二人の顔を目に焼き付けて背を向けて歩く。その後ろをついていくシルヴィとイリス。
「レオン様。行先は……」
「それは、隣の大陸。ガルザス大陸だ!」




