3 仲間
翌日。昨日買えなかった花を買いに花屋に向かうレオン。町中は、今日も賑やかである。花屋に入ると店主が用意してくれていた。店主の気遣いにお礼を言い店を出る。花束を胸に抱いて、ほのかに香りを漂わせながら大通りを歩いていると、正門から馬車が一台町に入って来た。王族の馬車だ。馬車の後ろには、数人の兵士が護衛のために歩いている。レオンの横を通り過ぎると馬車が止まった。すると、扉が開き中から綺麗なドレスに身に纏った。人物が出てきた。
「レオン。お久しぶりです」
降りてきたのは、このアメドリア王国の姫。マリカ・ル・ベルカーニ。髪が長くクリーム色をしていてサラサラしている。
「いいのか降りてきて」
「少しなら」
マリカもレオンと同じ学園で過ごした仲間である。卒業してから会うのは、初めてだ。
「そうだマリカにも教えないと」
「何?」
「昨日ユリエにも教えたんだけど、俺旅に出ることにしたからしばらく帰ってこない」
ビックリした顔をして寂しそうな表情に変わる。
「そ、そうなんですか。……やっと会えたと思ったらまた会えなくなってしまうのですね」
「そんな顔するな。そのうち帰って来るから」
「わ、私は」
何かを告げようとしたらマリカの後ろから、一人の兵士が耳打ちしている。おそらく時間ですっと言われているんだとレオンが感づき。
「じゃっ、元気で」
そう言って背中を向けて歩き出す。
「待って!」
止められたが振りかえらない。
「いつ行くの?」
「明日の明朝」
再び歩き出すレオンにマリカは、見つめるだけだった。
その日の夜。レオンの部屋に呼ばれたシルヴィとイリス。
「出発は、明日の明朝だ。準備はできているか?」
二人には、昨日それぞれ武器を渡し、今日一日中それを確かめていた。
「レイピアと違って少し重いですが、問題ありません」
「リボルバーの威力は、抜群だよ。弾の準備万全!」
「……そうか」
少しの間沈黙が訪れ。再びレオンが口を開く。
「この旅に何が起きるか分からない。当然戦闘になる可能性がある。死ぬかもしれない。それでも二人は、一緒に行くんだな?」
「はい。必ず私がレオン様をお守りしますし、私も死にません」
「イリスは、マスターを死なせないよ。どんなことがあっても」
「ありがとう二人とも」
翌明朝。少し霧が出ている。レオンは、花束を持って庭の片隅にある二つのお墓に花束を供える。
「父さん、母さん。行ってきます」
父と母にあいさつを終えて二人が出てくるのを待つ。レオンは、腰に剣を携えてマントの上から刀が背負う。
「遅れてすいません」
屋敷からシルヴィが出てきた。青色に統一された服。上は、ビシッとした制服みたいで下は、短パン。腰には、左にレイピアを右に細剣を。
「シルヴィ。似合ってるよ」
「そ、そんな。あんまり見ないでください」
「お待たせ~」
続いて出てきたイリスは、白色で統一された服。肩が露出していて膝より少し短いスカート姿。背中にライフル銃を背負い。リボルバーは、太ももにホルダーを付けて閉まっている。スカートで見えない。
「スカート選んだのか……可愛いな」
「可愛いよね!イリス的にスカートの方が動きやすいもん!」
「よし、行こう」
屋敷を出た三人は、正門に向かう。すると、正門の前で馬車が止まっていて二人がいた。
「いると思ったけど……ユリエ、マリカ」




