13 息抜き
「ここが、キルトかぁ~。思ってたより大きいな」
レオンたちは、野宿をしながらキルトに到着した。町を大きな壁に囲まれている。まるで、レオンたちが住んでいたアメドリア王国の王都に似ていて、故郷に帰って来たかのような錯覚に陥りそうだった。門をくぐり大通りを歩く。両側から店の店主が客引きをしていてとても活気がある。しばらく歩くと町の中央の噴水広場に到着した。
「先を急いでるが数日ここに滞在しよう」
「何故ですレオン様。今は、一日でも姫様を送り届けなければいけないのに」
「シルヴィの気持ちは分かる。だがよく考えろここ最近色々なことがありすぎてゆっくり出来ないでいる」
「た、確かにそうですけど」
「シルヴィだってこんな大きな町に来たんだ少しは、警戒を解いてのんびりしたらいいじゃないか」
言葉が出ないシルヴィ。
「私は構いませんよ。少しぐらいのんびりしても。というか、色々と回ってみたいです」
「姫様がそう言われるのであれば……」
「じゃ、決まりだ。まずは、アレシア様の服を買いに行こう」
「私の服ですか?」
「えぇ、いつまでもボロボロになったドレスを着させることはできませんし、マントからはみ出てしまってるので」
「そうですね。あ、レオン!私のことは、呼び捨てでって」
「そうだな~イリス」
アレシアをさりげなくスルー。その後ろで頬を膨らませている。
「何?何?マスター」
まるで犬みたいにただ呼ばれただけなのに嬉しそうなイリス。
「アレシア様の服を選んであげて。あまり派手じゃないやつを」
「私が選んでいいの?任せてマスター。さぁ行きましょ姫様」
「イリスさん。お願いします。レオン。戻ったら私の事呼び捨てで呼ぶのよ」
「シルヴィ。あの二人について回れ。ある程度済んだらここに戻って来い」
「分かりました」
二人の後を追っていくシルヴィ。フゥーっとため息が漏れる。
「さて、フィオナは、情報収集してほしい」
「雷鳴の動きですね」
「あぁ、この町にいるのか。いなくても、この近くにいるかどうかその情報を集めてほしい。一人の方が動きやすいだろう?」
「お任せください。それでは」
レオンの目の前から瞬時にフィオナが消えた。
「早っ!さすがだな。さて俺は、どうしようかな~とりあえず色々と見て回るかな」
背伸びをして伸びをするレオンだった。




