14 変われる
服選びに服を買いにきたイリスとアレシア。シルヴィは、店に入らず入り口で立って待つ。アレシアは、一緒に選んでと言ったがそれを断った。自分は、服選びに自信がないというのだ。いくつかの服を手に持ちアレシアに合わせるイリス。
「これなんかどうです?」
「そうですね。もっと薄い色がいいですね」
「じゃ、これはどうです?」
「ちょっと着てみますね」
店に入ってもフードは、外さず試着室で久々にマントを取りドレスを脱ぎ選んだ服を着てみる。鏡の前で角度を変えながらチェックし。
「イリスさん。これにします」
カーテン越しに伝える。
「あ、そうだ!ちょっと待ってて下さい。……これ付けてみてください」
カーテンの間から渡されたのは、メガネだった。頭を傾げる。
「何故メガネなのです?」
「それを付けてればあなたが誰か分からないんじゃないかなってそしたら、フードを被る回数も減るし」
「なるほど」
サーッとカーテンが明けられ新品の服に身に包んだアレシア。
「わー。凄く似合ってますよ」
「本当ですか?嬉しいです。レオンは、気にいるでしょうか?」
「大丈夫ですよ!そのまま会計しましょう」
店の前で腕組みをしながら待機していたシルヴィの後ろから。
「お待たせシルヴィ」
「……姫様?」
さっきまでとまるで別人のアレシアに驚くシルヴィ。
「はいそうです」
「メガネをかけるとここまで人は、変われるのか」
「イリスが提案したんだぁ」
腰に手を当てて誇らしげに言うイリスにクスクスと笑うアレシア。
「いい提案じゃないか。あ、でも、姫様一応マントは、羽織っておいて下さい」
「分かりました。あの、これはどうしたらいいでしょう」
アレシアの態度が上機嫌なのがすぐ分かる。今まで着ていたドレスは、シルヴィが預かる。
「これからどうしましょうか」
「イリスは、お腹が減ったから何か食べながら回ろう!」
「姫様は?」
「私も何か食べてみたいです」
「分かりました。とりあえず歩きましょうか。イリスは、食べすぎ注意よ」
「行こう行こう!」
アレシアを挟んで横に並んで歩く三人は、周りから見ると仲の良い三人姉妹のように見えた。




