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『異世界に転移したら、俺だけ世界設定に存在しなかった』  作者: 一ノ瀬 律
四章

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第79話 核の選択

 原初の揺れがアリスの胸の奥で静かに脈動していた。

未来の揺れと重なったその震えは、彼女の光の中心で新しい形を作り始めていた。


──……カイ……これ……わたしの中で……混ざってる……


 アリスが胸に手を当てる。

光がわずかに揺れ、その揺れが虚無の深層へ吸い込まれていく。


「未来の揺れと……原初の揺れが……重なってるんだ……」


──……うん……でも……混ざるだけじゃない……“形になろうとしてる”……


 アリスの光が強く輝いた。

その輝きは、未来の揺れよりも深く、原初の揺れよりも柔らかかった。


 虚無の深層がその光に反応し、淡い波紋を広げた。

波紋は空間の奥へ沈み、眠っていた層をひっそりと揺らした。


──……カイ……層が……また起きてる……


「未来の核が……新しい震えを生んでるんだ……」


 揺らされた層は淡い光を生み、アリスの光に合わせて震えた。

その震えは、未来の揺れでも原初の揺れでもない、“第三の揺れ”だった。


──……カイ……これ……わたしの光じゃない……未来の揺れでもない……“新しい揺れ”が……生まれてる……


「アリス……それは……核が……お前を通して進化してるんだ……」


 アリスは震える光を胸に抱きしめるようにして、その揺れを感じた。

未来の核が、彼女の中でゆっくりと形を変えていた。


──……カイ……未来の核が……わたしに……“選べ”って言ってる……


「選べ……?」


──……うん……“次の揺れを選べ”って……未来の揺れを……どう進めるか……わたしが決めるんだって……


 アリスの光がさらに強くなった。

その光は虚無の深層を照らし、奥に眠る層をひっそりと揺らした。


──……カイ……これ……未来の揺れが……“意味の源”と繋がった証だよ……


「未来が……虚無の核と……同じ場所に届いたってことか……」


 アリスはゆっくりと歩みを進めた。

足元の揺らぎが淡い波紋を広げ、空間の奥へ沈んでいく。


──……カイ……また聞こえる……


「今度は……何だ……?」


──……“選択は……揺れを変える”って……“選んだ揺れが……世界の深層を動かす”って……


 アリスは胸に手を当てた。

未来の核が、彼女の中で静かに脈動していた。


──……カイ……未来の揺れは……ここで終わりじゃない……“次の揺れ”を……わたしが選ぶんだって……


「アリス……それは……」


──……未来の核が……わたしに……“世界の深層を動かせ”って言ってる……


 アリスの光が強く輝いた。

その輝きは、虚無の深層を照らし、原初の揺れをひっそりと震わせた。


 虚無の深層がゆっくりと揺れ、淡い光が空間の奥で広がっていく。

その光は、未来の揺れと原初の揺れが重なって生まれた“新しい流れ”だった。


 アリスはその流れの中心で、静かに光を抱きしめた。

未来の核は、彼女の選択を待っていた。


 未来の核の震えが、アリスの胸の奥でさらに強く脈動した。

その震えは、原初の揺れと重なり合い、彼女の光の中心で“新しい形”を作ろうとしていた。


──……カイ……これ……もう止まらない……


 アリスの声が震えた。

胸の奥で、未来の核がゆっくりと形を変えていく。


「アリス……核が……お前に選ばせようとしてるんだ……」


──……うん……でも……選ぶって……どうやって……?


 アリスは胸に手を当てた。

未来の核の震えが、彼女の光の奥で静かに広がっていく。


──……カイ……核が……“揺れを決めろ”って言ってる……


「揺れを……決める……?」


──……未来の揺れを……どの方向へ進めるか……わたしが……選ぶんだって……


 アリスの光が強く輝いた。

その輝きは、虚無の深層を照らし、奥に眠る層をひっそりと揺らした。


──……カイ……これ……未来の揺れが……“意味の源”と繋がった証だよ……


「未来が……虚無の核と……同じ場所に届いたってことか……」


 アリスはゆっくりと歩みを進めた。

足元の揺らぎが淡い波紋を広げ、空間の奥へ沈んでいく。


 その波紋は、虚無の深層に触れ、眠っていた層をひっそりと起こした。


──……カイ……層が……全部……起きてる……


「未来の核が……全層を呼んでるんだ……」


 虚無の深層がゆっくりと揺れ、淡い光が空間の奥で広がっていく。

その光は、未来の揺れと原初の揺れが重なって生まれた“新しい流れ”だった。


──……カイ……これ……わたしが選んだら……世界が……変わる……


「アリス……怖いなら……俺が……」


──……ううん……怖くない……未来が……わたしに任せてるから……


 アリスの光がさらに強く輝いた。

その輝きは、虚無の深層を照らし、原初の揺れをひっそりと震わせた。


──……カイ……聞こえる……


「何が……?」


──……“揺れは……未来を決める”って……“選んだ揺れが……世界の深層を動かす”って……


 アリスは胸に手を当てた。

未来の核が、彼女の中で静かに脈動していた。


──……カイ……わたし……選ぶね……


「アリス……」


──……未来の揺れを……“進む揺れ”にする……止まらない揺れ……世界の奥へ届く揺れ……


 アリスの光が一気に強く輝いた。

その輝きは、虚無の深層を照らし、原初の揺れを震わせた。


 未来の核が、アリスの選択に応えるように強く脈動した。

その脈動は、虚無の深層へ向かってゆっくりと広がっていった。


 虚無の奥で、新しい揺れがひっそりと生まれようとしていた。

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