占い師
占い師が明かす
事実に困惑する由美
警戒する由美を尻目に
占い師は話しかける
『六月二十六日までこの町の子供は姿を消していきます。
十分にお気をつけて下さい。』
『あなた!何故そんなことを知ってるの!?』
『私には犯人の名前もわかっています。
只…犯人は大人には太刀打ち出来ない卑怯者です。
ですから母親のあなたが側に居てあげる事です。』
『だけど…私は行方不明になった子供達を探さなくちゃいけないのよ!!』
『そこで…相談です。』
占い師は一枚の名刺を取り出しその名刺の裏に
スラスラと携帯の番号を書いた。
『今回の犯人には…
この男が最適でしょう。
名前はカシンと言います。
貴女が直接華子ちゃんの
警護を依頼すると良いでしょう。
お代は要らないと思います。』
『どうして!どうして…
華子を護ってくれると云うのですか?』
『実は華子さんに万が一の事があると大変悲しむ奴が我が家には居るもので』
と占い師は頭をかいた。
しかし…警察関係者としては犯人を知っているとうそぶく男を問い詰めなければいけない。
『犯人を知っているんでしょ!?
なら…犯人を捕まえて早く子供達を救出すれば良いじゃない。』
『それが…
大人には手を出さないのですが…
かといって…あなた達には捕まえる事が出来ないのです。』
『日本の警察をなめないで!!』
『確かに日本の警察は優秀です。
それは…相手が人間ならばの話です』
『人間ならば?』
『そうです。
信じられないでしょうが
犯人…名前を…
マグスと言います。
十三世紀に暴れまわった
悪魔の一族です。
悪魔ですから…貴女達には手に負えません
マグスの退治は…
我が…悪魔堂にお任せ下さい。
子供達は全員無事に帰って来ることを
約束しましょう。』
『じゃあ…名前も正体もわかって居るのに手がだせないの?』
『残念ながらマグスは
上級悪魔です。
人間には手に負えません。』
『悔しいわ』
『今華子ちゃんは私共の家で晩御飯を食べています。何でしたら誰かに送らせましょうか?』
『えっ?あなた?
チロくんのお父さん?』
『父親ではありませんが
同居者です。
チロの保護者は上総三郎と言います。
それでは電話をかけましょう。
次回もお楽しみに




