はなちゃん
子供達を次々と拐い
身代金を要求するのは
新たな刺客か?
それは…
悪魔か?天使か?
『ただいまぁ!』
玉藻は玄関まで声の主であるチロを迎えに出た。
チロは近所の小学校に通っている。
小学五年生に編入され
名前を上総チロと名乗り
地域の人に怪しまれ無いように学校に通わせた。
何故上総チロなのか?
理由は悪魔堂には名字があるメンバーは上総しかいないからだ。
チロを迎えに出た玉藻はチロの後ろに立つ一人の女の子に気付く。
『華ちゃん…遠慮しないで上がってよ』
華ちゃんと呼ばれた女の子は遠慮がちに玄関の中に入った。
『お邪魔します。』
可愛らしい女の子じゃないチロも隅に置けないわね…
『チロ君のお母様若くて綺麗なのね?』
『ただの女ギツネだよ…
若作りしてるけど
ババアだよ』
『チロ!!』
玉藻の雷が落ちる前にチロは華ちゃんの手を引き
居間に駆け込んだ。
玉藻がジュースを淹れて運んできた。
チロと華ちゃんは宿題をやりながら、
『あのさぁ…華ちゃんのお母さんは警察の人で
今…手が離せない事件が頻発してて、いつも家に1人だから家に来ない?
って誘ったんだ。
ねぇ?玉藻ぉ華ちゃんにも晩御飯をつくってよ?』
そういう事ね…話の流れからいえば華ちゃんにはお父さんは居ないのね?
『良いわよ…華ちゃん!
美味しいものを作るから
一緒に食べましょ』
『ねぇ…主任は?』
『今みんなは何か面倒が起きてるからではらってる。オーディンのじい様は相変わらず葡萄酒を呑んでるけどね』
相沢由美は立て続けに起きる小児誘拐事件に追われていた。
娘の華子を1人で家に置きっぱなしにも出来ない
着替えも取りに行かなくてはならない。
由美は人気の無いアーケードを早足でアパートへ帰っていた。
アーケードの端に見慣れない占い師が座っている。
あからさまに怪しい…
怪しいが構ってなんか居られない。
人気の無いアーケードを一層の早足でとおりぬけようとした。
ふいに…
『あなた…凶相が出てますよ。それも…子供さんに関する事で』
由美は立ち止まり占い師を見た。
一見サラリーマン風の男がこちらに来いと手招きをしている。
お代は要りません。
こちらにお座り下さい。
由美は誘われるままに
占い師の前に座った。
『あなたの娘の華子さんに危険が迫ってます。
一刻も早く手をうたないと大変不味い事になります。』
何故?この男は娘の名前を知ってるの?由美は警戒した
次回もお楽しみに




