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人狼の里チロ

人狼の里で彼らに助っ人を申し入れるカモメ…


如何なる助っ人を借り受けるのか?

人狼の里に入ると

上総が目を細め辺りの山河を見回して呟く…


「長閑な集落だ。まるで、

元亀、天正の頃の山里を

思い出すな…

現在では既に失われた光景だ」


「何せ…ここは、時が止まってますからねぇ。」と、カモメもしみじみと答える。


「早速お迎えが来ましたよ。ほら、あの先頭に立つのが

里の長老ですよ。」


「悪魔堂のカモメさん。

お久しぶりです。

さあ…どうぞ此方へ…」

と、長老はカモメ達を誘い先頭を歩いて行く。

「こちらの屋敷にお入り下さい」

と長老に促され屋敷の中に招かれた。

囲炉裏のある部屋へ通されると

「カモメさんにはいつも多大な援助を受けて感謝しております。


我々人狼族が絶滅の危機にさらされた時にこの地に匿っていただき。


今では平穏な暮らしを送る事

が出来ています。」


「人狼族は、人を襲いません。とても穏やかな種族なのです。


その昔イザナミ イザナギの命に誓いをたててますからね」


「しかし…満月の夜に狼に変身するのでは?」


「それは狂犬病との錯覚から来た誤解です。

狂犬病は恐水症とも呼ばれます

が…明るい光にも苦しむのです。


満月の明るい光に苦しむ姿から満月の夜に変身するのではと誤解を受けたのでしょう。」


「ええ…満月の力を借りなくても狼に変身できます。」


と長老が補足した。


「そうそう…お土産を忘れてました。

つまらないものですが」


とリュック中のドックフードを差し出した。


「おおっ!!」とどよめきの後に、

「これは…ペディグリーチャム!!」




大好物らしい?



「ところで彼を私たち悪魔堂に引き取りたいのですが」


「わかりました。それでは今、呼びにいかせましょう誰かチロを此処へ」



暫くして十歳程の男の子が入ってきた。


「主任!子供が助っ人ですか?」


「そうです。あの子が、

我々の切り札チロですよ。

今だ封印されてますが。

彼は神殺しなんですよ」


「神殺し!?」



驚く上総に



「ええ…神殺しです。」



と答えた。




年端も行かない少年のチロそしてバチカンが悪魔堂に向かわせる

刺客とは…


次回をご期待下さい。

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