裏技
その男には気をつけろ(ファティマの予言編)
日本の怨霊編が一段落つきました。
『母君…母君…』
涙を流す我が子を
慈しむ様に…
抱き締める母…
母に抱かれて只…
涙する崇徳上皇…
徐々にその姿が薄れ始め…
遂に…その姿は消えてしまった。
『見事だ!カモメ!見事に崇徳上皇の怨念の元を断ち切った。
あの大怨霊のわだかまりの元をよくぞ見抜いた。』
『役行者…殿上人は殆んどが
マザコンです。
だから…
源氏物語はすんなり受け入れられたのじゃ無いですか?』
『まあ…其処の所は人によって解釈は違うだろうが、
これからが大変だぞ何せ崇徳上皇を昇華させる為に何人の怨みのスパイラルを
残した。』
『役行者ともあろうお方が…
私は…怨みのスパイラルなど…
一つも残しては居ませんよ…』
と、笑った。
『もしや…』
と役行者は待賢門院に近付き…
うなじの髪を分けた。
『お気付きになりましたか?
流石ですね…
其処に書いてある
emes とは、
ヘブライ語で
真理という意味です。
その…頭のeを消してmesにしてごらんなさい…』
役行者は言われるままにeの文字を消してみた。…
すると…待賢門院は瞬く間に校庭の砂となり姿を消した。
『emesは真理ですが。mesはヘブライ語で《死》を意味します。
決して私は
反魂の術なんて使ってませんよ。魔方陣から出て来たのはゴーレムですから。
しかし…
あなた方の力を借りなければ
崇徳上皇は昇華させる事は出来なかったでしょうね。
素直にお礼を申し上げましょう。
この恩はいつか
お返し致します。』
『良かろう悪魔堂に貸しを一つだな…
前鬼後鬼!金剛山へ帰るぞ!』
と空を飛んで帰って行った。
『それでは…我々も土御門家へ帰りましょうか?泰成…
おばさま…悪魔堂の皆さん…
今度はゆっくり…
お茶でも飲みましょう。』
と陰陽師の二人も帰って行った。
『主任』と上総が話し掛ける。
『判っていますよ。不自然ですよね。
たかが…中学生のこっくりさんで
呼び出すには
相手が大物過ぎます。
何者かが私たちの業務、美しい魂を魔王サタンの復活の為に使う事を邪魔しているのかも知れません』
と呟いた。
『カシン…貴方…
全校生徒の記憶を消しておいて下さい…』と
校舎の中に入って行った。
次回は
玉藻の休息 悪魔堂のスピンオフです。
乞うご期待




