その男には気をつけろ(ファティマの予言編)
『役行者…
前鬼と後鬼はかなりの痛手を被りましたね。』
『カモメ…貴方がメギドの火などを、
召喚しようとするからです。
前鬼と後鬼に盾になって貰うしかありませんでした。
しかし…
彼らは鬼です。
驚異的な回復力に加え私の
孔雀明王経により…もう殆んど回復しています。』
『流石に今までの歴史の中で最高の法力を駆使する貴方ですね…』
『誉めても何も出ませんよ!
さあ…崇徳上皇!
生きながらにして
魔道に墜ちた
貴方を私の法力で
昇華させましょう。』
と、
九字を唱え印を結んだ。…
『ぐうう…
流石に藤原の鎌足の病をたちどころに
治してしまった。だけはある…
しかし…ワシは
まだまだ…
動けるぞ…』
キィィン…
鋭い金属音と共に
カモメ達の不動呪縛も崇徳上皇を縛りつける。
『忘れて貰っては困りますね。
まだまだ私たちは
無傷なんですよ。』
『縛りつけただけでは、
ワシは倒せん…』
『役行者は貴方を倒すとは言ってませんよ…
昇華させる…
と言ってるのです。
『前鬼!後鬼!…
今です。』
と役行者の声に反応して、
動けない崇徳上皇に情け容赦無く殴る蹴るの嵐…
『不届き者!
ワシは畏れ多くも天皇在位経験者であるぞ!』
『役行者…構いません…
どうぞ続けて下さい。』
『カモメ!おのれ!無礼な!』
『貴方は讃岐に配流になった。数少ない。天皇在位経験者としては400年振りの事でした。
保元の乱で亡くなった御霊を供養するために写経をします。が、その写経に墨を使わず…我が血で写経し…
後白河天皇に受け取りを拒否されると、
舌を噛みきり…
またもや写本にその血にて…
日本国の大魔となりて、スメラギを取りて民となし…民をスメラギと為さん…
と書き込み
日本に災いをなす
大怨霊に成り下がった。貴方に!
情も容赦もありません!
折角和歌に通じながら父…鳥羽上皇に
疎まれていた事には多少可哀想だとは思いますが…
それと…これとは別…
貴方のその性根を叩き直せるまで
前鬼と後鬼になぶられて下さい。』
『うぬは…
ワシが何故に疎まれて育ったか…
貴様は知るまい!』
『貴方は…
白河法皇と鳥羽上皇の后…
待賢門院との
不義密通の末に
生まれた不義の子です。』
『違う…違うのじゃ!
ワシは決して不義の子では無い!』
『貴方の性根の歪みはやはり…
そこからですか?
ならば…貴方を
この口先の悪魔が
綺麗に昇華させてあげましょう』




