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その男には気をつけろ(ファティマの予言編)

カモメが崇徳上皇と対峙している時


カラスは

河内の金剛山に

足を踏み入れていた。


金剛山…

カラスこと…

ヤタガラスには

思い入れの深いやまである。


神武天皇東上の際

この地方へカラスはお触れを告げにやってきた。



何処からとも無く…


『カラス…久し振りよのう…』


頭上から声がした。

上を見上げるカラスを見下ろす様に岩に腰掛ける。





鬼が居た。


『前鬼…久し振りだが、時間がない。…お前の主に取り次いでは貰えないか?』


『悪魔の手先に墜ちたお前の願いなど

我が主が聞き入れるものか…』


『事は急を要する…日本の怨霊の親玉である…

崇徳上皇が蘇った!

道真公はうちの主任が何とかしている筈だ。


早良親皇は

玉藻が晴明を呼びに行っている…



しかし早良親皇を退ける事で晴明の霊力は尽きるだろう。


呪力と霊力は

歴史上さいだいの

お前の主。


金剛蔵王権現殿に

何卒取り次ぎを願いたい』



『ヤタガラスよ…

その願い…

聞き入れよう』


カラスの頭上より声がする…


『前鬼!後鬼!

一刻を争う事態の様だ。

あの大怨霊との対峙は苦しいものがあるであろう。




口先の悪魔に

ここは、一つ…

恩を売って置くのも良かろう』


と二人の鬼を引き連れ空を飛んでいった。





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