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その男には気をつけろ(ファティマの予言編)
『早良親王…』
晴明が語りかける。
『貴方は東大寺の
最高位につくところを、無理やり還俗させられ、
あらぬ嫌疑を掛けられた…
憐れみの心を
掛けるには
あまりにも、
怨念に乗っ取られて仕舞いました。
貴方を泰山府君の祭りで
浄化致しましょう。
貴方を五芒星の中心に据え…
ソコに玉藻を弊として祭りを行います。
カモメ達が押さえ込んでいますが、
念のため、
式も飛ばしておきます。
泰山府君祭とは…
十二天の一人
焔摩天に従う眷族の一人の力を借りる
祭りです。
昔、三井寺の高僧智興は大病にて余命幾ばくも無く
智興の命を救う為には泰山府君祭を行い…
弟子と命を入れ替え無ければ
智興の命は救えないと
弟子達に告げます。
しかし…
弟子の中には誰一人名乗り出るものは居なく…
ただ一人
智興に目を掛けられて居た訳でもない。
證空という男が
名乗り出ます。
私は泰山府君祭を行います。
すると
證空は苦しみだし。智興は生気を取り戻し始めます。
證空は苦しみの中で紙に書かれた不動尊に手を合わせます
すると、不動尊が
お前が智興に命を授けるならば…
ワシは證空に命を授けようと…
血の涙を流しました。
ですから…
闇の存在である貴方に今一度
命を吹き込めば
怨念は消え
貴方は浄化されることでしょう。…』
と…
晴明は式を飛ばした。




